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幹部編 第11話 前 養子でございますか?

すず、まだ帰ってきてない。心配だな。


昔からすずは私がいないと何もできなかったはずだったけど、今は私のために危険を冒してる。どうしてこんな…。いや、確かにエリックと勇者のことで悩んでたけどさ…。すずは昔のように黙って私に守られてればいいのに…。


イエス! 魔法戦隊ファイブのメンバーはみんなすずを利用したがってる。それは、人間語を話せる魔人はどれほど役に立てることは私も知ってるけどさ…。


すずはわざわざ記憶を承継してこの世界にきて私に会いに来た。私は記憶を継承できることを知らずに黒竜騎士になった。すずは私の前世の記憶を思え出させた。だから私はこの力ですずを守る!


「お母さん、ちょっと商談したいことがあるけど」

「何? ドラゴンの世話なら嫌よ」

「違うよ! お母さん、あのね」

「ドレスも貸さないよ」

「だから違うって! うちの養子にしたい子があるの」

「養子? クレスの?」

「違うから! お父さんとお母さんの養子にしたい」

「兄弟じゃ結婚出来ないよ」

「女の子だから!」

「じゃあ好きにすればいいのに。クレスはもう当主だから。でも、一度会ってみたいな」

「うん。帰ってきたら会わせてあげる」


あれ? なんかすずが死亡フラグを立てたような…。


これですずもクレス家の一員になった。もうイエス! 魔法戦隊ファイブの指図を受けずに済むから。


そしてすずとアサが帰ってきた。勇者と共に魔獣を撃退したらしい。すずのお母さんと何を話せばいいのかわからないから無視していいよね。


「ただいま。倒せなかったけど、撃退したよ。これでしばらく魔人を襲わないはずよ」

「すず! 良かった! 本当に良かった!」


地面が揺れる。エリックが起きたか。


「地震? ドラゴンさんが?」

「うん。すずは気にしなくていい。私が処理するから。すずはちゃんと休んでね」

「ううん。私が行くよ。その前に、ちょっと準備して欲しいものがある」

「なんでも言って」

「そうね。まずは木の板と描けるもの」

「それならすぐに準備できる。でも、何に使うの?」

「双六のような頭使わなくでも楽しく遊べるボードゲームをここで再現させたい。寂しかった頃、桜子と知り合って、ボードゲームを一緒に遊んでくれて楽しかったから、ドラゴンさんもこれで寂しくなくなればいいかなと思って」

「すず! すずは私が守るからね」


私はすずを抱きしめた。ああ、懐かしい匂いだ。なんかすずのお母さんが私を睨んでる。そんなわけないか。


「ちょっと、桜子、息できないよ」

「あ、ごめん」

「あとは死体だね。私達がいなかった時の遊び相手も用意しなきゃ。最近なくなった方いったりする」


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