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幹部編 第9話 後 キャラでございますか?

取りに行くって…。取りに行ったら切られるかもしれない。うーん、でも先輩を行かせれば…。ううん、そうしたら勇者に怪しまれてしまう。先輩はすでに死んていたことは勇者に知られたくない。ここはもう一度運チェックして私が行くしかない。


「リリーナ、駄目。私が行くから」

「大丈夫。ここで待ってて」


死んたりしないと分かっていても、やはりこいつの前にしゃがむのは怖い。そうだ、別のことを考えよ。家に帰ったら何を食べようか。豚汁もいいけど、肉じゃがも捨てがたい。ああ、カレーも食べたいけど、ルーを頼ってた自分が憎い!


「いいだろう、信じてやるよ。勇者、選手交代だ」


ようやくか。


「リリーナちゃん、あいつは信用できない」

「大丈夫。信用しておりません。それより、ユアンさん、このポーションを飲んでください」


でも、そうね。万が一こいつが本当に魔獣を倒せるのなら…。何か手を打たないと。


「アサ、先輩、ちょっとこっちに来て」


勇者に聞かれるわけにはいかない。


「ねぇ、先輩。あの人のこと憎いと思う?」

「僕かい? 思わないよ。僕を創造したリリーナちゃんを母としたら、ヴァンを殺した命知らずは僕の父とでも呼べる存在なのかもしれない」

「気持ち悪いこと言わないで!」

「ごめんなさい」


せっかく復讐する機会を与えようと思ったのに…。


「じゃあ命令しよう。もしあいつが本当に勝ったら殺しなさい」


とはいえ、先、先輩が不意打ちしたけど、避けられた。多分青い火が派手過ぎたから気づかれたと思う。


「先輩、土魔法使えます?」

「使えないよ。どうして?」


使えないやつだ。もういい。


「アサ、頼める?」

「うん、任せて」


命知らずは思ったより強かった。何か凄いかと言うと、反応速度が凄い。本当に文字通り紙一重で避けてるんだから。


とは言え、あの咆哮は流石に避けられないと思うから。


「アサ、例の咆哮が来そうだからちょっと助けてあげて」

「分かった」


水を差すと怒るかもしれないけど大丈夫。生きて返すつもりなんて、これっぽっちもないなのだから。


まさか本当に撃退できるとは思わなかった。褒めてあげよう。そうして最後の悔しそうな顔も最高だったよ。さよなら、命知らずさん。名前なんだっけ? 本当はハエハンターの時のように嫌味を言いたかったけど。勇者の前では猫被りたい。


「なんであいつを殺した?」


はあ?


「あいつを捕まえてギルドに突き出すべきだ」


このバカ勇者、何言ってるのか…。


「テメェはバカか? あいつと戦ってまた犠牲者が出したらどうするつもりだぁ?」


先輩が死んでないことにしてるから、またと言っちゃダメでしょ。


「ヴァン。なんかキャラ変わってない?」


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