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夢から始まる無茶振り

ほぼ会話のみで進行します。読みずらいかもしれませんがお付き合いください。

 『ロロ・マールよ。貴方に料理の祝福を与えます。』


 「え?あ、はい…」


 『むむ?嬉しくないのですか?』


 「いえ…ありがとうございます…それで、あなたはどちら様でしょう?」


 『私は女神イシュー、私に美味しい料理を捧げなさい!おーっほっほっほ』


 

 「ええ~」





  ――――



 「という夢を見たんだけどどう思う?」


 「何それ…」


 「さぁ…お告げ?」


 「ふーん…まぁいいんじゃない?一回料理してみれば?」


 「え?俺できないんだけど…」


 「それもそうね」


 「ちょっと冷たくないですかレラさんや…」


 「まぁ、後は神殿に行って聞いてみれば?神様様関係だったらなんか教えてくれるんじゃん?」


 「ああ…そうすっか…あんま好きじゃないんだけどなぁ神殿あそこ




 ――――



 「すいませーん」


 「はい。ようこそ女神イシュ―の神殿へようこそ」


 「ちょっと教えてほしいんですけど…」


 「はい。なんでしょう」


 「いえ、実はこれこれあれあれって感じで昨日なんか夢にイシュ―様が出てきて料理作れって言われたんですけど…」


 「はぁ…」


 「ええ…」


 「「・・・・・・」」


 「あの、やっぱり何でもないです…」


 「そ、そうですか?わかりました。」




 ――――



 「どうだった?」


 「いや、なんかすっごい憐れんだ目で見られたからなんでもないって言って帰ってきた。」


 「まぁアタシら吹き溜まりの人間にいきなりお告げがあったなんて言われても信じないわよねぇ…」


 「まぁそうだな…」


 「いいじゃん。それじゃ料理してみればいいじゃん!ホントにイシュ―様のお告げだったらさ、大人になったらお店出せばいいじゃん!アタシ手伝うよ!」


 「ほんとか?っても俺らまだ10歳だからなぁ店出すっても成人してからじゃないと出せないから5年後だぜ?」


 「いいじゃん!そしたらそれまでは修行だよ修行!」


 「そうかー…とりあえず帰ったらお袋にでも教えてもらうか…」


 「私はどうしよっかなー…!じゃぁ大人になったら結婚してあげるよ!」


 「ぶっ!お、お前何言ってんだよ」


 「あー顔赤いぞー!まんざらでもないな!にひひ」


 「うっうるせー」



 ――――



 「なぁお袋?」


 「あんだい?忙しいんだけど」


 「いや、かくかくしかじかってことで料理教えてほしいんだけど…」


 「はぁ?あんた熱でもあるんじゃないでろうねぇ?でもイシュ―様ならそんなこともあるのかねぇ?」


 「うーん…俺もあほなこと行ってるとは思うんだけどさぁ…まぁものは試しってことでちょっと教えてくれないかな?因みに今日の晩飯何?」


 「今日はスープだね」


 「ふーん」


 「まぁ手伝ってくれるならそれでいいよ。とりあえず芋むいとくれ。」


 「あいよー」



 「そうそう。そんな感じで…あんた教えてないのに結構うまいじゃないか」


 「なんでも料理の祝福をもらったらしいからな。」


 「ふーん」


 「次は?」


 「ああ…じゃ、こっちのニンジンも剥いておくれ」


 「あいよー」


 「(ショリショリ)できたぞ。」


 「アタシよりも早くないかい?」


 「料理の祝福をもらったらしいからな。」


 「じゃぁ後は煮て塩とかハーブで味付けておしまいだよ。」


 「あいよー」




 「(ぐつぐつ)(ぱらぱら)っとこんなもんかな?」


 「あとは少し掬って味見してみな。」


 「あいよー(ゴクン)もうちょい塩が欲しいかな?(パラパラ)(ゴクン)ん!いい味だな!完成だ!」


 「そうかい?どれどr…」



 ピカッ



 「「・・・・」」


 「なんだい…今のは…あんたなんかしたのかい…」 


 「いや知らんよ…鍋が光るとは思わんかった…」


 「まぁとりあえず飲んでみるかい…」


 「の…飲むのかお袋…」


 「あたりまえだろ!捨てるなんて勿体ないじゃないか!」



 「(ゴクン)(ぽわぁ)おぉ」


 「だ…大丈夫かお袋?なんか体が光ってるが…」


 「ん?ああ、なんだか体が温かいね…うん?なんだか力がみなぎってくる気がするよ」


 「ただいまー」


 「ん?おかえり親父」


 「あらあんたお帰りなさい」


 「おや、どうしたんだいマーサ?今日は一段と輝いているんじゃないか?」


 「ちょっとやだよあんた(ペし)」



 どおおおん



 「「・・・・・」」


 「お袋それはあんまりじゃ…」


 「いや、私はそんなに力入れてないわよ!」


 「でも、親父壁突き抜けてったけど…」


 「そうよ!ちょっと!あなた!大丈夫なの!?」


 「ああ…大丈夫だよ…俺はこんなところじゃ死なないさ…なんてったって…俺は町を守る門番だからな…(ガクッ)」




 ――――――――




 「という事が昨日あったんだ。」


 「ああ…うん…それじゃやっぱりお告げは本物だったって事?でいいのかな」


 「みたいだな」


 「それでおじさんは大丈夫なの?」


 「ああ、その後普通に飯食って光ってたな」


 「そ、そうなんだ」


 「それじゃ…やるか。飯屋」


 「え?」


 「いや、昨日言っただろ?お告げが本物だったみたいだからな。しかし、飯屋やるにしてもまず何からすればいいのか…」


 「そうだねぇ…あ、とりあえずうちの兄ちゃんが去年から大広場で屋台出してるから少し手伝わせてもらえば?」


 「おお!それいいな!早速行こうぜ」


―――――



 「おーい兄ちゃん!」


 「ん?どうしたレラ?」


 「ロロがこれこれであれあれしたらどやどやなったらしいんだ!だからちょっと手伝わせてやってよ!」


 「えーそんなことあんの?」


 「ああ、昨日親父が飛んで行った。」


 「そ、そうなのか…まぁいいか。それじゃとりあえず手洗ってくれ。昨日とおんなじのって作れるか?」


 「やってみる」




 ―――――



 ぽわぁ


 「ほんとに光ったな…」


 「ああ、うん…」


 「すっごいな!」


 「ロロこれはほんとにすごいことだよ。ほんとに女神さまの祝福を手に入れたんだね」


 「おーいメル!今日も来てやったぞ!」


 「ストナさん!いつもありがとうございます!」


 「いいって事よ。こっちも安くてうまけりゃ助かるってもんさ。」


 「兄ちゃんこの人は?」


 「ん?ああこの人は冒険者のストナさんだ。いつも兄ちゃんの飯を買ってくれる人だ。ストナさんこいつはうちの妹のレラってんだ。」


 「レラです!兄ちゃんをよろしくな!」


 「おう!任された」


 「「はっはっはっは」」


 「君たちいきなり仲がいいね…」


 「おっと、そうだ。これから塔に上るからよ!腹ごしらえだ。今日はなんだい?」


 「あーごめん。今日はもう少しかかりそうなんだ。」


 「ん?そうなのか?でもそこの鍋はできてるんじゃないのか?」


 「ああ、いやこれは…」


 ―――――――




 「ふーん…そんなことがあったのか…まぁいいじゃねぇか。俺が第一号で試してやるよ!」


 「ええ!いいんですか?」


 「応よ!代金はいくらだい?」


 「いや、もらえないですよ」


 「気にすんなって女神さまの幸運にあやかれるってんだったらこっちも得したようなもんさ!」


 「そ、そしたら材料代だけ貰いますよ。銅貨1枚ですね」


 「ほいよ」


 「はい確かに」


 「では、いただきます。(ぴかっ)うお!?なんだこれは?ち、力が…湧いてくる?」


 「「「・・・・」」」 


 「おぉ…今ならなんだってできそうな気がする!ガーディアンも突破できそうだ!うおおお!いってくるぜ!」



 「「「・・・・」」」





 その日の夜Cクラス冒険者パーティーが8階のガーディアンを突破したと街を賑やかした。







 それから数年後帝都の片隅

 ダンジョンに程近いに場所に一軒の食事処がオープンする。

 そこの食事を食べると女神の加護が受けられるとまことしやかにささやかれるようになる。

 これは女神に捧げる料理を作るという無茶振りをされた男の物語である



 

 




思いついたから書いた!勢いで書いたから続けるか分かりません(笑)

一応連載の形はとっているので増えていくかもしれません。

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