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金色の九尾ll アンダーワールド  作者: ブレイブ
四章四部ダラリーバー砂漠を探索せよ!
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アリーシャ・メル・ベリクリオス4

仕事が落ち着いて来たので更新頻度が上がるかもしれません

アリーシャの城


一人のメイドがアリーシャを起こしに彼女の部屋にやって来た、アリーシャがデルタムーザの手助けをした日から10年と言う月日が流れた魔界の平和な朝の光景である。


「アリーシャ様、朝です、起きて下さいませ」


栗色の髪を持つメイド、クリスはアリーシャのベッドの隣に立つと彼女に起きるように言う。


「ん」


金色の髪を髪を持つ魔神はその声に反応すると一度伸びをしてから眠そうに目を擦りながら身体を起こした。


「おはようございます、アリーシャ様」


「ええ、おはよう、今日も良い朝ですわね」


「はい、今日も良い朝でございます」





雷の魔神マリアンヌの城


アリーシャが炎の魔神ならばマリアンヌは雷の魔神、戦闘の実力はアリーシャの方が少し勝る、マリアンヌはアリーシャの親友であり、アリーシャは月に二度はこの城に遊びに来ている。

そして特にする事が無く暇なアリーシャは親友マリアンヌの城に遊びに来ていた。


「こんにちは、マリアンヌ」


「こんにちは、アリーシャ」


魔神同士、互いに椅子に足を組んで座り、頬杖を付きながらと言う偉そうな挨拶を交わした二人は暫くは互いに何も話さず見つめ合う。


「特に話す事が無いわね」


「そうですわね」


どうやら話す事が無いらしい。



「ねぇ、アリーシャ、天上神の事は知ってる?」


話す事が無いなりに話題を捻り出したらしいマリアンヌがアリーシャに天上神を知っているか聞いて来た。


「ええ、知っていますわ、生意気にも私達を封印しようとしている事も」


アリーシャは天上神の事はデルタムーザから聞いたので知っている、彼にトレーニングに付き合ってくれと言われ仕方なく一方的にボコボコにしていた時に聞かされたのだ。


「そう、知ってるのね、それで?アレが手を出してきたらどうするつもり?」


「勿論殺しますわ、この私に手を出そうというのだから、死でしかその対価を清算出来ませんわ」


アリーシャは怪しく微笑む、いずれ手を出してくるであろう天上神との心躍る戦いを想像して。


「ふぅん、勝てる自信があるの?」


「勿論」


マリアンヌに勝算があるのか聞かれたアリーシャは自信ありげに勿論と言い頷く、アリーシャの徹底的な炎によ攻めに抗えた者は居ない、だからアリーシャには絶対的な勝利の自信があるのである、それにアリーシャは剣の腕もかなりの物であるがまだアリーシャに剣を抜かせた者は誰も居ないのである、だからアリーシャは自分が負ける事は絶対に無いと思えるのだ。


「そう、でも油断しては駄目、アレは相当強いわよ」


「言われなくても分かっていますわ」


アリーシャはマリアンヌに分かっている事を言われ拗ねてそっぽを向く、アリーシャは知っている気を抜けば自分も自分もさが殺した人間達のように殺されると、だから一切油断はしない、どんな敵でもでも全力で戦うのがアリーシャのやり方なのである。


だがそのやり方のせいで一人、アリーシャにトレーニングの相手を頼む度にボコボコにされている者が居るが気にしてはいけない。


「なら、良いわ」


マリアンヌはアリーシャが天上神の脅威を充分に理解している事を確認出来たので安心する。


そして二人はまた何も話さずに暫しの時を過ごした。



天上界桜の館


ここは明日奈が生きる時代のおよそ5000年前の桜の館、明日奈の曽祖母桜は二人の魔神の会話を見ていた。


「・・・そう、油断はしてくれないのですね」


桜はそう言うと刀を手に取る、多重世界の脅威である魔神を討ちに向かう為に。


その日アリーシャとマリアンヌとは別の二体の魔神が桜によって打ち倒された、その事はすぐに魔神達の間に広まり魔神達は天上神の動向に注目する事となる。

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