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金色の九尾ll アンダーワールド  作者: ブレイブ
四章四部ダラリーバー砂漠を探索せよ!
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八十八話

ベースキャンプ司令室

四つ目までの遺跡の調査を終えた日の夜、明日奈はシュルク、メリア、白花を部屋に呼んでいた。

二つ目からの遺跡から四つ目の遺跡はそもそも中に入ると立派な宝箱があるだけでありその中には黄金財宝が入っているだけだった、ワールドセイバー的には黄金財宝はいらないのでちゃんと埋め直している。


「それでなぁに?明日奈」


「ええ、ちょっとこれに名前書いてくれるかしら?」


メリアになぁに?と聞かれた明日奈はとある紙を3人に渡した。


「ワールドセイバー入隊手続き?」


「そっ、これからの活動の際、恐らくはワールドセイバーの装備が必要になる事があるかもしれない」


「そしてワールドセイバーの装備はね?ワールドセイバーのエージェント以外には貸しちゃいけないって規則があるの、だから3人にはワールドセイバーに入隊して貰ってその装備を使えるようにしておこうと思ってその紙を渡したの」


ワールドセイバーにはエージェントの現地入隊制度もある、その際の入隊を許可する権限はチームのリーダーか明日奈のような作戦司令官に委ねられる、因みに現地入隊エージェントは作戦が終わった後ちゃんとワールドセイバーの訓練を受けて貰う事になる。


「嫌なら拒否してくれて良いわ、装備を貸せない分、私がサポートする、そして入隊するのならその用紙に名前を書いてね」


明日奈はそこまで言ってシュルク達の様子を伺う、こんないきなりの提案、拒否されて当たり前だ、だから明日奈は嫌だと言われる覚悟はしている、覚悟しているからこそ耳がピンと立ち尻尾の毛がザワザワしている。

シュルク、メリア、白花はお互いに頷き合うと、明日奈に向けて手を差し出した、明日奈はそれを見て首を傾げる。


「えっと?」


「私達入るよ」


「はい、入ります!」


「だから筆記用具貸してくれ!名前書けねぇ!」


「あ、あぁ筆記用具ね、ごめんなさい、忘れてたわ」


明日奈は余りにも緊張していた為、筆記用具を渡すのを忘れていた、その為慌てて机の中にある筆記用具を探し出し3人に渡す。


そして仲間達は明日奈に自信の名前を書いた用紙を渡して来た、後は明日奈が机の上にある端末で3人を登録すれば入隊完了である。


「はい、入隊完了、ありがとね、皆、入隊してくれて」


「お礼なんて良いよ明日奈、これからの活動にワールドセイバーの助けが必要なのは分かるしね」


「それに現地入隊エージェントは作戦の終了時にエージェントを辞めるか続けるか決めれるみたいだしな」


「はい!だから色々と問題無しなのです!」


「ふふふ、さてそれじゃあある物をあなた達に渡すわね、ついて来て」


明日奈は仲間達の様子にクスリと笑うと3人を先導し部屋を出る、そして装備管理室に3人を率いて歩いて行く。


「あっ、そうそうもちろん給料出るからね」


「「マジで!」」


給料が出ると聞いたシュルクとメリアは喜んだ。




装備管理室

ここは装備管理室、各エージェント達が装備の補充に訪れる部署であり、その費用はタダだ、明日奈がここに来た理由は明日奈も持つある物を3人に渡す為である。


「こんにちは、ケータイ型端末と、内部容量無限のバック、それと一応手錠ある?」


「はいありますよ、それぞれ三つずつでよろしいですか?」


明日奈が物があるかどうか聞くと、担当員はシュルク達を見て察して必要な数を聞いて来てくれた。


「ええ、お願い」


「分かりました、すぐにご用意しますね」


そして担当員は奥の倉庫に向けて歩いて行った、明日奈はその間に、この部署の説明をしても良いか3人に聞く。


「さてと、それじゃあここの説明をするわね、良い?」


「「はーい」」


どうやら良いらしい、なので明日奈は説明を始める。


「ここは装備管理室、その名の通り装備の管理をしてくれている部署よ」


この部署の仕事は貯蔵している武器弾薬の管理、そして現地での武器弾薬の調達だ、もし現地でワールドセイバー製造の武器よりも性能が良く信頼性が高い武器がある場合はその武器の量産を依頼したりするのもこの部署の仕事だ。


「ここに来れば新しい武器を貰えるし、防具も貰えるの」


「へー、お金は?」


「タダよ!」


タダと言った明日奈は何故か誇らしげである、尻尾がピン!と上に向いている。


「だから補給したい武器や防具がある場合はここに来て欲しいものを担当員に言ってね、すぐに用意してくれるわ」


「「はーい」」


と言ってもメリアはホワイトローズ、そしてシュルクも白花も気に入った専用の武器がある為武器の補給にここに来る事は無さそうではある。


「司令」


「あっ、うん持って来てくれてありがと」


「いえ」


そして担当員がワールドセイバーのエージェントの標準装備である、携帯端末とバック、そして手錠を持って来てくれた、明日奈は三つのトレーに載せられたワールドセイバーの標準装備を3人にそれぞれ渡してから、3人にその標準装備の事を説明しても良いか聞く。


「次はその三つの物について説明するわね、良い?」


「「はーい」」


また3人は良い返事を返してくれた、明日奈はその返事に頷いてから説明を始める。


「まずはその携帯端末、私も持ってる端末同士で何時でも連絡が取れるって言う優れ物よ、だから無くさないでね、それと充電を切らさないようにしてね、良い?」


「「はーい」」


因みに明日奈はこの端末の連絡機能をすっかり忘れていた。


「そしてそのバック説明いらないわよね、この世界にも同じ物あるし」


「うん」


このバックは魔法が使える世界なら基本何処でも売ってる物なので説明はいらないのである。


「そしてこの手錠、これはね?悪い事をしてる奴を倒した後、この手錠に指定されている場所に強制転移させる物なの、だからこれを使えば犯罪者の連行が必要無いって事、便利でしょ」


この世界での強制転移により送られる場所はこのベースキャンプの独房である、しかし今回の任務的にこの独房が使われる事は殆どないと言えるだろう、なので明日奈は一応手錠を持って来てと担当員に頼んだのだ。


「はい!便利です!」


「でしょ?でもそれコストそれなりに高いから無くさないでね」


「はーい」


「よし!それじゃ説明終わり!ここからは自由行動!色んなところを見て来なさい!」


明日奈はそう言うと仲間達に自由行動を命じた、仲間達はそう言われると仲良く3人で色んなところを見に行くようである、明日奈は仲間達が部屋を出て行ってから大きくため息を吐いてうな垂れた。


「はぁ・・・慣れない事って疲れる・・・」


そして落ち着いてから装備管理室の者と話を始めた、現在の装備管理室の状態を確認する為だ。

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