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金色の九尾ll アンダーワールド  作者: ブレイブ
四章四部ダラリーバー砂漠を探索せよ!
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八十七話

ダラリーバ砂漠一つ目の遺跡

ワールドセイバーは3日で全ての遺跡の掘り出し作業を終え、現在は五つある遺跡を一つずつ丁寧に調査を行っている、一つ目のこの遺跡は兎に角沢山の部屋があるようでワールドセイバーはその沢山の部屋を一つずつ調査する予定である。

まだ大した作戦を彼等に伝える事の出来ない明日奈は今の自分に出来る事即ち自分の足での遺跡の調査を実行する為遺跡の中に白花と仲間達と共に居た。


「暑い」


明日奈は一言この砂漠の気候に文句を言うとまだ調査が行われていない部屋の扉のドアに触れ仲間達の顔を見て仲間達が頷いたのを見てから扉を開ける。

扉の脇に銃を構え中から何か出て来ないか伺っていた明日奈は一気に中に飛び込み部屋の内部の様子を見るが何も居ないので警戒を緩めた、そして仲間達に部屋の調査をしてねと頼むと自分も部屋の調査を始める。



「明日奈、来て」



ワールドセイバーに入隊する事となったメリアが明日奈を呼んだ。



「んー?」


メリアに呼ばれた明日奈は彼女の元に向かう



「見て見て!宝箱!何が入ってるのかな!」



どうやらメリアは宝箱を見つけたらしい、その為ワクワクウキウキと明日奈を呼んだのだ、明日奈はメリアの様子を見てクスリと笑う。



「開けてみたら?」

「うん!」



明日奈は取り敢えず宝箱の横を蹴ってみて何も起こらない事を確認するとメリアに宝箱を開けてみたらと言った、明日奈にそう言われたメリアは嬉しそうに宝箱を開けた。



「・・・」



宝箱を開けたメリアはその中身を見て大きく肩を落とした、そんなメリアの様子を後ろから見ていた明日奈は宝箱の中を見てメリアの肩を叩いた、そしてその宝箱から二人で離れ、明日奈が仲間達に何か見つかったかと聞くと何も見つからなかったと帰って来たので、全員で部屋の外に出て次の部屋に向かった。



メリアが開けた宝箱の中、その中には大きくハズレだよーんバーカと描かれた紙が入っていた。



30分後、明日奈達は一つの明らかに何かが居そうな立派な扉の前に居た、そこから右を見るとこのダンジョンにはまだ先があり、このダンジョンはここで終わりでは無いのが分かる。



「入るのか?」

「うーん」



将来の夫婦の将来の夫が中に入るのか聞き将来の奥さんが悩むと言う光景があった、そんな光景を見ていた他の仲間のうちの一人がこのままいちゃいちゃし始めそうなのでさっさと扉を開けて中の様子を確認する。

そして中の様子を扉を開けたシュルクが確認すると、中に大きな大砲が此方に向いているのが見えたので慌てて扉を閉めた、その後ドーンと扉の向こうから音がし、扉が吹っ飛んだ。



「「・・・」」



明日奈達はただ黙って飛んで行った扉と扉の奥から吹き出た爆風で飛んで行ったシュルクを見送った、勿論シュルクには明日奈がさっさと魔力の盾を装備させたので無傷だが、この迂闊すぎる行動はいけないので後で明日奈はたっぷりとシュルクの事を怒るつもりである。



「メリア?ゴー」

「うん!」



そして明日奈はメリアに大砲の破壊を命じた、するとメリアはホワイトローズを抜き、一瞬で大砲に取り付くと大砲を真っ二つに斬り裂いた。



「任務完了!」

『お見事です、メリア』


大砲を一瞬で破壊したメリアは褒めて褒めていった感じの顔をしているので明日奈はその頭を撫でてあげた、そして明日奈に褒めてもらえて満足気なメリアの肩を叩くと、明日奈は部屋の奥にある扉をゆっくりと開ける。



「罠は無し、でもスイッチがある」



大砲があった奥の部屋には台座があり、その奥にはスイッチがあった、明らかに怪しすぎるが、押さないとどうにもならなそうな雰囲気を醸し出している。



「どうしますか?姫様」

「取り敢えず押さないといけない雰囲気だし、私が押してみるわ」



スイッチをどうするのかと聞いてきた白花の問い掛けに、明日奈は取り敢えず自分で押すと答えた、そして床の罠に注意を払いつつスイッチを押すと。



「・・・」



天井が開き大量の水が上から落ちて来た、一瞬でびしょ濡れになった明日奈は無表情でスイッチを殴り壊すと無表情のまま部屋から出て行った、残された仲間達は何か宝箱などが無いかと部屋の中を見渡してみたが何も無いので、明日奈を追って部屋を出た。




ワールドセイバーベースキャンプ


結局1日を掛けて行われた一つの目の遺跡の調査はこの遺跡には罠しか無いと言う結論に終わった、と言うか一つの目の遺跡の奥の壁にここは罠の遺跡、ここを探しても何も出ないよーんと書いてあるのをワールドセイバーの一人が見つけたのだ、その為一応その壁を破壊しその奥に隠し通路などが無い事を確認してからさっさと一つの目の遺跡の調査は打ち切られワールドセイバーはこの次の日から二つ目の遺跡の調査を行う予定だ。

ワールドセイバーのメンバーが集めた調査結果を司令室の端末で明日奈は纏めている、ただしこの調査結果のまとめは誰も読んでくれないだろう、こんな罠しかない遺跡の調査結果を読みたい者など誰も居ないからだ。



「ふぅ」



調査結果を纏め終え、印刷して紙に出し、バインダーに留めた、明日奈はバインダーを本棚に置き、夕食を取るために部屋を出た。

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