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金色の九尾ll アンダーワールド  作者: ブレイブ
一章新たな冒険の始まり
8/267

七話

???

ここは次元の狭間にある別の世界、アンダーワールドに住む住民達はアンダーワールド以外にも別の世界が有るとは思って居ない為誰にも知られていない謎の世界

「へぇ・・・まさか私達の世界以外にもこの閉じられた次元の狭間に世界が有る何てね・・・面白いわ」

謎の世界の女王は映像機器に映し出されているアンダーワールドの様子を見ながらこう呟くと、部下達に命じる

「この世界に向かいこの世界を調べなさい」


そしてこの数日後アンダーワールドを調べに向かった部下達からアンダーワールドにこの次元の狭間から脱出する為の情報が有ると女王に知らされる、それを聞いた女王は

「その情報を手にすればやっとこの狭間から出れるのね、あなた達に改めて命じるわ、この世界で次元の狭間から脱出する方法の情報を集めなさい」

「この世界の住人が我々の邪魔をした場合は排除してもよろしいですか?」

命令を聞いた部下の一人がこう質問する

「ええ好きになさい、私の世界以外の者達が生きようと死のうと私には関係ないもの」

「分かりました」

そして部下達は兵士達を引き連れアンダーワールドへと向かった



宿

前回の依頼を終えてから二週間が経っている、その間にメリアは明日奈と共に色々な依頼を受け経験を積み、そして二人のお金もかなり溜まっていた

「明日奈!見て!」

朝、起きた明日奈が髪を櫛で整えているとメリアが財布の中身を嬉しそうに見せて来る

「あら、結構溜まったのね」

メリアの財布の中には明日奈がパッと見た感じでは恐らくは70000G程度は溜まっているように見える

「うん、80000Gは溜まったよ、それでね?あの剣が買えるの!」

あの剣とは以前武器屋で見た50000Gの赤い鞘と柄の剣である、明日奈もホワイトローズが無かったら買っても良いなと思う程良く出来た剣で有る

「そっか、なら?」

「うん!買いに行こう!」

そして二人は朝食を食べると武器屋に向かった




ララネの町

二人が武器屋から出て来た、メリアはあの赤い鞘の剣を持ちホクホク顏をしており、明日奈はそれを見て良かったわねなどと言っている、メリアが以前使っていた剣は武器屋で下取りに出し2000Gで売れた

「明日奈、早速依頼受けに行こうよ!」

「そ・・・」

依頼を受けに行こうと言うメリアに明日奈がそうねと言おうとした所で何かが空から降ってきた、そしてそして大きな音を立てて爆発する

「な、何?」

「かなり大きな爆発だったわね、爆発の音がした方向に行ってみましょう」

明日奈とメリアは何かが爆発した方へと走って向かって行く




ララネの町中央広場

ここはララネの町の中央広場、美しい噴水があり、それを囲むように色々な店が立ち並んで居るのだが、現在は噴水が破壊され、噴水があった場所から水が吹き出し地面を水が覆っている

「私、あの噴水綺麗で好きだったのに・・・」

メリアはこの町でもう一ヶ月近くは過ごしており、明日奈と会う前は良くここで噴水を見ながら昼食を食べていたので思い入れが有るのだが、破壊されてしまっておりかなりショックを受けた

「この壊れ方は上から攻撃するしか無いわね、なら誰だが知らないけど攻撃した奴は上に居るわね」

明日奈はそう言うと空を見上げ、空を見渡す、すると斜め上の右方向に人型の巨大なロボットが飛んでいるのを見付けた

「やっぱり居た」

明日奈の声を聞きメリアも明日奈が見ている方向を見る

「本当だ、明日奈あれは何なんだろ?」

「さぁね、でもいきなり攻撃して来てあの噴水を壊したんだし、良い雰囲気では無いわね」

明日奈とメリアが何を見ているのか気になった他の住民も二人と同じ方向を見て上空に居るロボットを見る、そして騒ぎ始める、ロボットはそれを聞いてか地面に向かって降りて来た

「・・・」

降りて来たロボットは何も言わず佇んで居る、一人の住民が近付き話し掛けようとする

「おい、お前な・・・」

そして住民の首が一瞬でロボットに斬り落とされた、そしてロボットが手を上げるとボディに二十六式と書かれた機械達が空から降りて来て住民達を攻撃し始める

「いきなり攻撃して来ていきなり襲う、何がしたいのよ!」

明日奈は何も言わず男をいきなり殺したロボットに怒りを感じると剣を抜きロボットに斬り掛かった、ロボットはそれに気付いて居たようで爪で明日奈の剣を受け止める

「へぇ随分と軽く受け止めてくれるじゃない」

明日奈はそう言うと一度離れロボットの胴に蹴りを入れたがヘコみすらしない

「ッ!」

明日奈はロボットが腕をかなり速い速度で振り下ろして来たので慌てて後ろに飛ぶ、そして周囲の状況を見ると住民は逃げ惑い、冒険者達は襲って来る二十六式と戦うと言う混乱した状況となっている

メリアは新しい剣で既に二十六式を三体倒している

「メリア!油断しないでね!ッ!」

「うん!」

明日奈はメリアに油断しないように言うとロボットの横振るいの爪が迫って来ていたので両手で持った剣で受け止める

「ホワイトローズ!プラチナモードは?」

『使用不可です』

プラチナモードは現在修復中、修復が終わるまでは使えない、だがこのパワーの差はプラチナモード無しでは覆せない程の差であり、このまま正面からやり合えば負けるのは明日奈だ

「そう、ならスピード勝負ね!」

そして明日奈は身体強化でスピードを上げるとロボットの後ろを取り斬り付ける、がロボットはそれを余裕でかわし、明日奈に向けて蹴りを放って来た

「くっ!スピードもプラチナモード無しの私より速いのね、ブラスターモードよ!ホワイトローズ!」

『Yes、ブラスターモード』

蹴られた明日奈はすぐに体制を立て直しロボットから離れる、そして今度はロボットから離れつつホワイトローズをブラスターモードに変形させ、魔物に当たればタダでは済まない程度の威力が有るレーザーを放つがロボットの装甲はそれも軽く弾き、そして弾きつつ明日奈に接近して来る

「ホワイトローズ!ブレイカーモード!」

『Yes、ブレイカーモード』

明日奈は突進して来るロボットを大剣で受け止めた、だが受け止めきれず靴が滑り押されて行く、そしてロボットが腕を振るうと明日奈は軽く店の方に吹き飛ばされ、店の窓を割り店の中に消えた

「明日奈!」

それを見たメリアは一度ロボットを睨んでから、店の中に吹き飛ばされた明日奈の元に向かった



メリアが店の中に入ると明日奈が店の中で天井を見上げなから倒れている

「明日奈、大丈夫?」

メリアは倒れている明日奈の隣に座り大丈夫か聞く

「うん、大丈夫私頑丈だし、それにしてもあの硬さそしてブラスターモードの弾を弾いた、もしかして私の、ううん人間の攻撃が効かない装甲なのかしら?」

二十六式と書かれた機械達はメリアが倒していた所を見ると普通に倒せる、だがあの巨大人型ロボットは明日奈の攻撃を何も受け付けなかった所を見るとやはり人間の攻撃が効かないと判断するしか無いだろう

「よっと、ホワイトローズ、もう一回あいつと戦うわ、その間にあいつの装甲の解析をお願い」

明日奈は手を伸ばすメリアの手を取って立ち上がるとホワイトローズにロボットの解析をお願いする

『Yes』

そして明日奈はメリアにここから出ちゃダメよと言ってからロボットともう一度戦う為に店から出た



店から出て来るとロボットは他の者達を襲い斬り伏せて行っている、現在は幼い子供を手に掛けようとしている

「やめなさい!」

明日奈は再び剣をブレイカーモードに変形させるとロボットの爪を剣で受け止めた

「早く行きなさい!」

「う、うん、ありがとうお姉ちゃん」

子供は明日奈にお礼を言うと去って行った、それを見た明日奈は身体強化で一気に力を上げる

「はぁぁぁぁ!」

グググと押されていたがそれを明日奈は全て押し返した、そしてロボットの腕を払い、剣を腰の辺りに構えロボットに接近し思っいっきりぶち当てる

「やっぱり効かない・・・」

だが全力の攻撃もロボットには効かなかった、ロボットが腕を上げると機関銃らしき物が出て来る

「ちょ!ちょ!それはセコイわよ!」

明日奈は慌てて手を前に突き出しシールドを張るそしてシールドを張った所で機関銃から弾が発射される

「ッゥゥゥゥ!」

シールドは機関銃の弾を防ぐが弾の威力はかなり強い、強い攻撃を防ぐには多くの魔力が必要だ、その為魔力がどんどん減っていく

そしてロボットが弾を撃ち終えたらしく機関銃が止まると明日奈は両手を地面に着き肩で息をする

「ハァハァ・・・ヤバイ・・・魔力が」

明日奈が顏を上げるとロボットは足を振り上げ明日奈を踏み潰そうとしているようだ、明日奈はどうにか体を動かし離れようとするが体は動かない

「ウィリアム・・・ごめん」

そして明日奈が諦めかけた所でロボットは何か通信が入ったようで足を引き人間で言えば耳が有る場所に手をやる

「何?」

そしてロボットは急に背中を向けると飛んだ、他の二十六式達もロボットに着いて帰って行く

「見逃してくれたの?」

明日奈は帰って行くロボット達を見送りながら、地面にペタンと座った



これが謎の世界とアンダーワールドの始めての戦いであった、この始めての戦い以降暫くは謎の世界側が攻撃を仕掛けて来る事は無かった

だが謎の世界の兵士達はアンダーワールドを巡りこの世界に有る次元の狭間から出る方法が記されたプレートを集め始めた

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