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金色の九尾ll アンダーワールド  作者: ブレイブ
四章一部九尾と歌を探す旅
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六十一話

(・ω・)

第三十二遺跡前

グランラミスを後にし、第三十二遺跡前に辿り着いた明日奈達は早速遺跡内部に入ろうとしている

「さて、早速入るわよ、良いわね?」

明日奈は仲間達に中に入って良いか確認する、すると仲間全員が頷いた、どうやら全員準備オッケーのようだ

「よし、それじゃ行きましょう」

五人は遺跡内部に入って行く




第三十二遺跡

ここは第三十二遺跡、この遺跡は入り口から暫く歩いた所にとある罠がある


先頭を切って歩く明日奈、その足元からガコッと音がすると床が左右に開いた、足元から床が無くなれば落ちるしかない、明日奈は穴に落ちて行く悲鳴を上げながら

「キャァァァァ!」

「・・・」

仲間達はその綺麗すぎる流れに暫く反応出来ず固まっていた、固まっている間に明日奈が落ちて行った床はピッタリと閉じていた




第三十二遺跡、第一層

明日奈は慌てている、本当に慌てている、このまま落ちれば死が待っているのだ、どうにかして落下速度を抑えなければ本当に死ぬ

「死ぬ本当に死ぬ!ホワイトローズ!ウィング!」

『フォトンウィングはまだ修復中、使用不可です!』

明日奈は落ちるスピードを落とす為ウィングを発動するようにホワイトローズ言ったが、まだ故障中であり修復中で使えない

「な、なら!地面に向けてホーリーブラスターを撃ってスピードを落とす!」

『サーチした所、地面に到達するまで後二十秒チャージが間に合いません!』

「・・・アハハ」

フォトンウィングは使えずホーリーブラスターはチャージが間に合わないつまりお手上げである、もうアハハと笑うしかない

『地面到達、五秒前です!衝撃に備えて下さい!』

「ッ!」

明日奈はホワイトローズの声を聞きグッと目を瞑った、ボフッ!

「・・・クッション?」

明日奈は瞑った目を開く、そして左右を見渡し自分が落ちたのは物凄い大きさがあるクッションの上だと確認した、どうやら物凄い大きさの花柄のクッションの上に落ちたおかげで生き延びる事が出来たようだ

『助かりましたね』

「ええ・・・」

明日奈は心臓の動悸が収まった後、立ち上がると歩きにくいクッションの上を歩いた為二、三回転けたが何とか地面に辿り着きまた左右を見渡す

「一面お花畑ね、綺麗」

明日奈が言った通りあたり一面お花畑で、空を見上げると青空があり、太陽がサンサンと輝いている

「ここ遺跡よね?」

『その筈です』

「そうよねぇ、さてどうしましょうか」

明日奈がこれからどうしようかと顎に手を当てて考えていると、突然ファンファファーンとファンシーな音が鳴り響く

「な、何?」

明日奈が慌てて音をした方向を見てみるとそこには、どこかで見たことができる黒いネズミとどこかで見たことがある赤いモンスターが殴り合いながら近付いて来る

「ねぇホワイトローズ、あれミ・・・」

『マスターそれ以上はダメです』

明日奈が恐ろしい名を口にする前にホワイトローズがその口を止めている間に、ネズミは明日奈の眼の前までやって来ていた、赤は負けたようで気絶し倒れている

「ハハッ!こんにちは!よく来てくれたね!」

「・・・こんにちは」

ネズミに挨拶されたので明日奈は挨拶をする

ネズミは明日奈が挨拶すると紳士的に頭を下げる、起き上がろうとしている赤に石を投げてもう一度気絶させながら

「それでネズミさんここは何処なのかしら?」

明日奈はネズミにここは何処なのか尋ねる

「ここは夢の国だよ、あっちに誰もが楽しめる遊園地があるのさ」

そしてネズミは明日奈の質問に答えた、どうやらネズミが指差す方向に遊園地があるようだ

「ふぅん」

(そこに行けって事ね)

「それじゃ、行こうか!」

「ええ」

明日奈はその遊園地に行こうと言うネズミの提案に乗る事にする、恐らくはそこに行かないとここからは出る事は出来ない筈だからだ

「それじゃ出発進行!」

「おー」

ネズミと明日奈は夢の国に向けて歩いて行く、気絶し倒れている赤を放置して




夢の国前チケット売り場

何処かで聞いた事がある音楽が流れる遊園地夢の国に明日奈とネズミは辿り着いた

「それじゃあ、僕は他の皆と遊ぶ約束があるから、これでお別れだ、ハハッ!また会おう!」

そう言うとネズミは何処かに向けて走って行く

「ちょっ!待ちなさい!案内しなさいよ!」

「ハハッ!」

明日奈は走り去っていくネズミに案内しろと言ったがネズミはハハッ!とだけ言い残し走り去ってしまった

「・・・ここからは自分でどうにかしろって事?上等よどうにかしてやるわよ」

ネズミに置いて行かれた明日奈は拗ね口で自分でどうにかしてやると言うと歩き始める、ここはどうやらテーマパークの入り口のような場所であり、沢山の人々やファンシーな世界の住民達がチケットを買う為に列に並んでいるようだ

「順番は抜かせないわよね」

明日奈は律儀にチケットの列に並ぶと順番が来るまで待った




夢の国

そして三十分後、ようやくチケットを買えた明日奈は夢の国の内部に入った、現在明日奈が居るのはお土産販売エリアのようだ

「なーんかどっかで見た事がある、商品がいっぱいね」

お土産販売エリアに売られている商品には明日奈が見た事が無い物や何故が地球で見た事がある商品が沢山並んでいる、中には明日奈が好きだった物もありついつい尻尾をピンと立ててしまうが我慢し先に進む、進もうとしたのだがとあるショーケースに飾られているフィギュアを明日奈は見てしまった

「こ、これは!アリーシア姫の実物大フィギュアじゃない!完成度たけぇなオイ」

アリーシア姫とは明日奈が地球にいた頃プレイしていた、アースフィリアオンラインに登場するキャラクターの一人で明日奈のお気に入りの一人だ、何故地球では無いこの世界にそんな物が有るのか分からないがそんな物を見つけてしまった明日奈のテンションはグーンと上がってしまった

『マスター、キャラが崩れてます』

ホワイトローズが突っ込みを入れるが明日奈は聞いていない、明日奈はテンションMAX状態のまま店の中に入り、十分後ホクホク顏で出て来た、その手にはアリーシア姫の手の平サイズのフィギュアが入った箱が握られている

『満喫してますね・・・マスター』

「次行くわよ!次!」

明日奈はまたホワイトローズの突っ込みを無視し、何か自分が興味ある店がないかと探し始める




「ふ、フンやるわね、この世界すっかり乗せられちゃったわ!」

『マスター、私は今日はもうこれ以上何も言いません』

一時間後、明日奈はすっかりこの世界に乗せられた事に対して啖呵を切っていた

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