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金色の九尾ll アンダーワールド  作者: ブレイブ
三章狼と狐の追い掛けっこ
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五十七話

宿

朝、眠る二人の妖狐の耳や尻尾がピクリと動いている

「う〜ん・・・朝か」

一番最初に目を覚ましたのは金色の髪を持つ少女明日奈だ、目を擦りつつ部屋の中を見渡し白花とメリアがまだ眠っているのを確認すると音を立てないように立ち上がり、ホワイトローズと布を持って部屋を出た

部屋を出た明日奈は顔を洗う為井戸に向かう、途中宿の店主に挨拶をし井戸に辿り着くと顔を洗う

「冷た・・・眼が覚めるわね」

冷たい水でしっかりと目を覚ました明日奈は宿の裏庭の中央に移動すると剣を抜き、素振りを始める

「ホワイトローズ、今日はどう?」

明日奈は何時もホワイトローズに素振りをする時、剣を振った時に振りが何時もより速くないか遅くないかブレなどがないか見てもらっている、ホワイトローズがブレが有ると言うとどうブレが有るのか聞き修正して行くのだ

『・・・今日は少し遅いですね、もう少し速く振ると何時もマスターが理想にしている剣速になるでしょう』

「そっ」

明日奈はホワイトローズに言われた通り少し速めに剣を振るう、プゥンなどと風切りの音も無くスッと剣は振り下ろされる

『完璧です、マスター』

「ありがと」

明日奈はこの後十分程剣を振り続けた



十分後、素振りを終え水に濡らした布でかいた汗を拭いていると、眠そうに目を擦りながら白花とメリアが顔を洗いに井戸にやって来た、白花の耳は眠いせいかペタンとしている

「二人共、おはよう」

明日奈は眠そうな二人に朝の挨拶をする

「・・・おはようございます、姫様」

「おはよー、明日奈」

二人は眠そうに挨拶を返して来た

「ふふふ、眠そうね、それじゃ私は先に食堂に行ってるわね!」

「うん」

「はい」

お腹が空いてる明日奈は顔を洗い始めた二人を残し急ぎ食堂に向かう


「おう、明日奈おはよう」

食堂にやって来るとシュルクが既に朝食を取っている、どうやら明日奈やメリア、白花の分の朝食も取ってくれているようだ、それを見た明日奈早えいそいそと椅子に座ると朝食を食べ始める

「座るの早いなお前、それで今日はグランラミスまで一気に行くんだよな?」

「むん」

シュルクにグランラミスまで行くのかと聞かれた明日奈はモグモグしながら返事をした、どうやら今日でグランラミスまで向かうようだ

「そうかやっぱりな、女将さんにグランラミスまでどの位で行けるのか聞いてみたんだけどさ、ここから七時間位で行けるみたいだぜ」

「そふなむだ」

「・・・食ってから喋れ」

「あい」

シュルクに食ってから喋れと言われた明日奈は口の中の物を飲み込む

「ふぅ・・・以外と早く着けそうね」

「おう、着いたら早速世界脱出クエストを受けないとな」

「うん、もうあいつらに一つ歌を奪われてる急がなきゃ」

歌を奪われれば奪われる程人類側は不利になり歌を多く持つ機械の世界の者達が有利になって行く、その為急ぎ世界脱出クエストを受けて行く必要があるのだ

「だな」

この後白花とメリアも加わり朝食を食べ終えた四人は宿を後にした



第二ダーマフィール平原

ここは第二ダーマフィール平原、この平原の中央部に首都グランラミスがある、シュルクが店主に聞いた話だとグランラミスまでは七時間で行けるようだ

「広いわねぇ」

「そうだねー」

第二ダーマフィール平原はただただ広い、前方の遠くの方に小さくグランラミスがあるのが見えている

「行こうぜ」

「はい」

明日奈達はグランラミスに向けて歩き始めた

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