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金色の九尾ll アンダーワールド  作者: ブレイブ
三章狼と狐の追い掛けっこ
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五十三話

とある街道

大陸間横断船でシラーラにやって来たウウィリアム、港町オカフをすぐに後にしタチの町を後にしダーマフィール山脈を越えウィリアムは妖狐の里で傷を癒している明日奈達を追い越していた

その事に全く気付いていないウィリアム君は首都グランラミスに向けて元気に進行中である

「そろそろ明日奈に会えると良いんだかなぁ」

明日奈の足取りは途中立ち寄った町での聞き込みで確認しており次はグランラミスに向かっている筈だ、その為グランラミスで明日奈に会えるかもしれないとウィリアムはウキウキしながら歩いている

だがタチの村からグランラミスの間には宿はあっても村や町は無い、つまり明日奈の事についての聞き込みが出来ない、その為ウィリアムは明日奈がまだダーマフィール山脈の中にいることを知らない、つまりウィリアムのウキウキは無駄になるのである

「あぁ楽しみだぜ」

ワクワクウキウキしながらウィリアムはグランラミスに向けて街道を歩いて行った




妖狐の里

ウィリアムがウキウキしながら街道を進んでいた頃、明日奈は里長に頼まれた依頼をこなす為、寝巻きの着物から服を着替えようとしていた

この家の者達が姫様には着物を着て頂きませんと!と言い出した為明日奈は着物を着ている、その為明日奈は着物を脱がして貰うのを白花に手伝って貰っている

「ありがとね白花」

「いえ」

そして着替え終わった明日奈は白花にお礼を言った

「それで姫様、お体の方は大丈夫ですか?」

「うん大丈夫」

明日奈の怪我は白里の治療術によって完全に完治している、もう本気で剣を振るっても違和感などは無い、全快である

「そうですか、安心しました、それでは遺跡の調査お願いしますね?」

「ええ、任せなさい」

そして明日奈はホワイトローズと魔法銃を腰に装備すると部屋を出た



ダーマフィール山脈

白里や白花や里の住民の見送りに手を振りながら里を出た明日奈達は妖狐達の遺跡に向かっている

「ここを曲がって進んだ先が遺跡だって村の人達は言ってたね」

遺跡は先日明日奈達が上って来た山道の途中にある脇道の先にある、明日奈達が立っているのはその脇道の目の前だ

「うん、そう言ってたわね、この道を進んでみましょう」

三人は脇道に入り進んで行く、脇道は山道よりも雪が積もっており油断したら転けて雪に人型の跡を作ってしまいそうだ

「寒いな、さっさと遺跡に入りたいぜ」

「妖狐である私は寒さに強いけど、あなた達人間には辛いわよね、凍えちゃう前に遺跡に入りましょう、外よりは少しは暖かい筈よ」

妖狐である明日奈にとってはこの辺りの寒さは全く辛くないが、メリアとシュルクは通常の人間、例え厚着をしていたとしても寒い筈である

「うん、急ごう」

三人は脇道を転けないように気を付けながら進んで行った



妖狐の遺跡

遺跡に辿り着いた明日奈達は早速遺跡の中に入る

「さてとそれじゃ宝珠が無事か確認しに行きましょう」

「うん」

三人は遺跡を進む、途中にあった部屋の扉をメリアが開けてみると儀式に使うらしい道具が置いてあったり、掃除道具なども置いてあった

「・・・宝珠は無事なようね」

三人は遺跡の最奧の広場に辿り着いた、今回の目的である宝珠は無事だったが

「なんだろうね・・・あの穴」

「あの緑色が開けたんだろうな・・・」

そう広場の中央の台座の先にある壁そこは以前まではただの壁だったのだろうが、何やら穴が空いている、明らかにあの緑色が開けたのであろう

「調べなきゃ駄目だよね?これ」

「ええ、あいつが何をしていたのか調べなきゃ」

緑色のロボットのこの遺跡での目的は確実に知っておかなければならない、もしこの先に例の歌があったのならば人類としては相当不味い事態だ

「何が起こるか分からねぇ、気を引き締めて行こうぜ」

「ええ」

明日奈達はロボットが開けたらしい穴の中に入って行く

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