四十四話
すみません、少し忙しく更新が遅れてしまいました
申し訳ないです
???
ここは機械の兵士達が住む世界の首都、その王城に暮らす女王の元に世界脱出の為の情報報告をする為黒いロボットがやって来た
黒いロボットは玉座の少し前で立ち止まる、そして黒いロボットの胸辺りが上下に開き中から人型のロボットが降りて来て女王の目の前に来ると跪く
「我が君よ、この次元の狭間から脱出する為の情報が判明致しました」
「へぇ・・・話しなさい」
女王は脱出する方法が判明したと聞き興味津々といった様子だ、この世界に住む住民もアンダーワールドの住民と同じくずっとこの次元の狭間に閉じ込められて居た、なのでこの狭間から出る方法が分かったと聞き期待した表情を浮かべてしまうのは仕方ない事だろう
「はい、その方法とは無の巫女に歌を歌わせる事です、ですが無の巫女の歌だけでは狭間から抜け出す事は出来ません、抜け出す為には歌を集めなくてはなりません」
黒い人型が喋った内容は明日奈の夢の中でルーシィが喋ったヒントを詳しくした物だ、機械の兵士達は人類の中でまだ明日奈しか知らない情報をアンダーワールド調査を始めて経った三ヶ月程度で手に入れたのだ
「歌ね・・・何ヶ月位で集まりそうなの?」
女王は歌が何ヶ月で集まるのか黒い人型に聞く
「遅くても一年、早ければ半年程度で集まるでしょう」
ロボット達は自由に空を飛べる、人間には無いこの機動力のお掛けでかなりのスピードで情報を集めて行っている、本当に彼等は自由に空を飛べると言う人類には無いスピードで半年から一年程度で歌を集め切ってしまうだろう、つまり人類にとってのタイムリミットも半年から一年なのだ
「ふぅん、中々早いじゃない、どんな手を使っても良いわ必ず歌を集めなさい、そして無の巫女も私の目の前に連れて来なさい、この私が最高の客人としてたっぷりとお持て成しするわ」
無の巫女の歌のお陰てこの世界の住民はこの次元の狭間から外に出れるのだ、この世界の住民にとって無の巫女は最高の客人だろう、ならば女王自ら最高のお持て成しをしても問題は無いのだ
「貴女様が人間を?おもちゃにでもするおつもりですか?」
黒い人型はまだこの世界が外に有った頃の女王の人間に対する扱いを思い出しこの質問をする
「さぁ?でも感謝し過ぎてその無の巫女に機械の体をあげて人間の頃の記憶は消して私の側近にしちゃうかもね、女の子なら側に置いて悪い気はしないし、そして元の体は残してたまに元の体に精神と記憶を戻して反応を楽しむの」
「ふむ、それは良い趣味ですな、それでは私は任務に戻ります」
黒い人型は報告を終え女王に礼をすると停めて有るロボットに乗り込み外に出て行った
「ふふふ無の巫女、どんな子なのかしら?早く会ってみたいところね」
女王はまだ見ぬ無の巫女の姿を想像し楽しそうに鼻歌を歌った
街道
知らない所でまたその身の危険が一つ増えた明日奈はメリアとシュルクと共に次の町に向けてもう四日歩いている、明日奈達は次の町で世界脱出クエストを受け、今度こそ成功させギルドランクを上げるつもりだ
「ねぇ明日奈今度こそは成功、だよね」
「えぇ頑張りましょう、それでね?あなた達に一つ話す事が有るわ」
「なんだ?」
「何?」
シュルクとメリアは明日奈が何を話すのかと興味津々といった様子だ
「世界から脱出する方法よ」
「本当!?」
「マジかよ!?」
「マジよ」
明日奈は驚く二人にルーシィから聞いた話を話し始めた
そして五分後、明日奈はルーシィから聞いた話を話し終えた
「つまり歌を探せば良いのか」
「そう、世界脱出クエストのダンジョンの奥地にある石板には歌が書かれている物が有るのでしょうね、それを探す必要が私達には有る」
「この話ギルドに話すの?」
メリアは自分達だけでは集め切るのは不可能だと思い、明日奈にギルドにこの情報を話すのかと聞く
「えぇ話すかどうか迷ってたんだけど話す事にした、あなた達が一番最初よ、仲間だからね」
明日奈は最初は自分一人でどうにかしようと思ったりしたがすぐに無理だと思い直し、世界の冒険者の協力を期待することにした、世界中の協力があれば早く集まるかもしれないと期待している
「そっか、嬉しい」
メリアは明日奈が一番最初に自分達に情報を話してくれた事に嬉しくなった
「んじゃ次の町に着いて一番最初にする事は歌の話の報告だな」
「そうね」
明日奈達は様々な目的がある次の町に向けて足を早めた




