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金色の九尾ll アンダーワールド  作者: ブレイブ
最終章金色の九尾、最終決戦編
264/267

蒼と白金の勇者、「久城明日奈」

アダムの城


明日奈とアダムの剣がぶつかり合う、黒い剣と蒼き剣は交わり合い、明日奈が打ち負ける。


「くっ!」


打ち負けた明日奈は足をわざと滑らせながら地面を回転しつつスライドし、体がアダムの方を向いた所で足にグッと力を入れ回転を止めた。


「はぁぁ!」


アダムに向けて明日奈は跳ぶ、明日奈が放つは斜め上からの回転斬りだ。


「フン」


アダムはそれを逸らして躱すと、地面に降り立った明日奈を蹴り飛ばす。


「ッ!くっ!」


アダムに蹴り飛ばされ縦回転に飛ばされた明日奈は地面に手を付け、身体の回転を無理矢理に止め、付いた勢いを止めるとアダムを狙い、銃弾を放つ。


「遅い」


アダムはそれを手の平で受け止めると、明日奈に向けて撃ち返す、明日奈は自分の銃弾を剣で弾く。


「くくく、こんな物か?お前の実力は?」


「違う!」


アダムは明日奈を笑うお前の実力はこんな物かと、明日奈はこんな物では無いと首を振り、アダムを睨むと、グッと足を踏ん張り前に向けて走る。


「速い」


アダムは一段と速くなった明日奈の動きを見てその場から動き、後ろに距離を取るが、明日奈は一瞬でアダムに追い付いた、明日奈に追い付かれたアダムは剣を振るうが明日奈は身を逸らしアダムの剣を躱しつつも剣を振るい、アダムの身体に切り傷を付けた。


「フン、我に傷を付けたか」


アダムの身体を斬り裂いた明日奈はすぐに後ろに下がろうとするが、アダムはその腕を掴み動きを止めると、剣を振るった。


「ッウウ!、こんのぉ!」


アダムの剣は明日奈はレーヴァモードの鎧を大きく斬り裂き、アダムの剣の切っ先は明日奈の胴体に到達した、この一撃で、もう明日奈は鎧の防御力に頼る事は出来なくなる。


明日奈はそれを理解しつつ、剣を下から振り上げ、自分の腕を掴む、アダムの腕を斬り飛ばした。


「・・・はぁはぁ」


アダムの腕を斬り裂き自由を取り戻した明日奈は、既に切り飛ばしたアダムの腕が修復されているのを確認しつつアダムから距離を取り、息を整える。


「レーヴァローズ、ブレイカーモード」


『Yes、モードブレイカー!』


そして明日奈はレーヴァローズをブレイカーモードに変形させると、大剣となったレーヴァローズをアダムに叩き付ける、しかしアダムは片手で明日奈の一撃を受け止めた。


「レーヴァローズ!ツインセイバー!」


『Yes!』


明日奈はアダムの手から剣を外すと地面に降り立ちツインセイバーモードに変身する、そして下から二振りのレーヴァローズを振り上げるが、アダムは一本の剣で同時に明日奈の剣を受け止めた。


「さっきも言ったが、こんなものか?」


アダムは押し込んで来る明日奈を力で無理矢理に吹き飛ばした、吹き飛ばされた明日奈はなんとか地面に着地した。


「まだまだよ!レーヴァローズ!ツインセイバーモードを継続しつつ、武器をブラスター、そしてソードに変更よ!」


『了解、ツインセイバーモード継続、武装をブラスターとソードに、変更します』


次に明日奈はフォトンウィングを出現させるとツインセイバーモードを発動させつつ、右手に通常モードのレーヴァローズ、そして左手にブラスターモードのレーヴァローズを出現させた。


「レーヴァインフィニティ!」


そしてフォトンウィングで空を飛び、更にブラスターモードのレーヴァローズを発射し更に加速した明日奈は、光速でアダムに迫る。


「くぅぅぅ!」


その威力の高さにアダムの足が地面から離れた、それを見た明日奈は更に加速を掛け、アダムを壁に叩き付ける。


「レーヴァローズ!フルバーストモード!」


『Yes!』


壁に叩き付けられたアダムは身動きが出来ない、つまりは今が好機、明日奈はフルバーストモードに変身すると、レーヴァブラスターヘキサフルバーストを放とうとする。


「まだ終わらぬ!」


しかし立ち直ったアダムは明日奈に剣で突きを放って来る、明日奈は左手のレーヴァローズでそれを受け止めるとレーヴァブラスターのチャージをしながら後ろに下がる。


「レーヴァローズ!もう一度よ!」


『Yes』


主人の言葉の意味を理解したレーヴァローズは再び、左手にブラスターモード、右手にソードモードを発動させる、そして明日奈はブラスターモードにより出来た強力なスラスターで、アダムの攻撃を上に躱すと、一気にアダムの後ろに回り、彼を蹴り飛ばす。


「くううぅ!はぁぁ!」


明日奈の蹴りに再び壁に向けて押し込まれて行くアダムは、身体を捻ると明日奈の顔を殴り明日奈を地面に叩き付ける。


「終わりだ!」


そして剣を逆手に持ったアダムは明日奈の心臓を狙う、しかし明日奈はブラスターモードのスラスターで無理矢理に加速すると、アダムの攻撃を躱し、勢いを付けた、横振りの斬撃を放つ。


「ふぅん!」


アダムは明日奈の斬撃を回転斬りで受け止めた、その瞬間部屋に衝撃波か走り、辺りは壁も天井も全て吹き飛んだ。


「レーヴァブレイド!」


明日奈は左手から発射されるブラスターを更に強く発動させ、レーヴァブレイドを放つ、明日奈の蒼き斬撃はアダムから剣と右手を奪った。


「まだだ!」


右手を失ったアダムは明日奈が近い為、右腕の回復を待つ暇が無い、だから左手に闇を発動させ殴りかかるが。


「レーヴァストライク!」


ツインセイバーモードの明日奈のスピードの方が速い、アダムの顔に明日奈の拳が命中し、遂にアダムは地面に倒れた。


(はぁはぁ、もう体力も聖力も限界・・・だから・・・もう決める!)


「レーヴァローズ!フルバーストモード!そしてレーヴァブラスターヘキサ!フルドライブ!」


『Yes、チャージは完了しております、そして私はマスターを信じております』


体力も聖力も限界な明日奈は砲撃の準備をする、それはレーヴァブラスターヘキサ、フルドライブ、蒼と白金のブラスターだ。


「フン、撃ち合いか、よかろう!我が一撃よ全てを無に返せ、ゼロ」


そしてアダムもブラスターを放とうとする、かつていくつもの世界を滅ぼした、ゼロ、明日奈のブラスターによく似た攻撃だ。


「発射!」


「消え失せろ!」


そして両者の攻撃が同時に放たれ、ぶつかり合う、蒼と白金のブラスターと、白きブラスターは城を消滅させ、更にアダムの世界をも破壊して行く。


「くっくぅぅ!レーヴァローズ!」


『はい、マスター』


「レーヴァインフィニティよ!」


『!、Yes!』


明日奈はフルバーストモードのまま、右手のブラスターモードのレーヴァローズをソードモードに変形させると、レーヴァインフィニティを発動させた、そしてアダムのブラスターを斬り開きながら前に進む。


「むっ?くぉお!?」


アダムは突っ切ってくる明日奈をゼロでなんとか押し返そうとするが明日奈は止まらない。


「私は生きるこれからもみんなと共に!だから世界を終わらせようとするあなたを許さない!終わりよ!アダム!」


そしてアダムのゼロを斬り開いた明日奈はアダムの前に降り立つ。


「レーヴァブレイド!」


明日奈の思いの籠めた一撃は金色に光り輝く、明日奈は光り輝く斬撃をアダムに向けて振るった。


「くっ・・・ふっ、良き戦いだったぞ、久城明日奈、しかし忘れるな、我はお前を何時も見ている」


明日奈の最後の一撃を喰らった無は生き絶え倒れた、変身が解け疲れ果てた明日奈もふらりと倒れる。


「マスター!アダムが消滅した事によりこの世界が消滅しようとしています!速く脱出を!」


魔力を使い果たしたのか、妖精モードとなったホワイトローズがフラフラと明日奈の隣に降り立ち、明日奈の指を引っ張る。


「駄目・・・動けない・・・」


しかし全ての力と聖力を使い果たした明日奈は動けない、もう全身に力が入らないのだ。


「よう明日奈」


そこにウィリアムが現れる、その後ろには仲間達も一緒だ、そして明日奈の隣にやってきたウィリアムは明日奈を抱き抱える。


「勝ったんだな」


「うん」


「やったな」


「うん!」


そして明日奈とウィリアムはキスをする。


「お二人さーん、お熱いところ申し訳ないが、この世界、崩壊するって!速く帰るぞ!」


そこでギルダーツが世界が崩壊すると言うのに呑気にキスをしている明日奈とウィリアムにツッコミを入れた。


「はっ!ごめんなさい!」


明日奈は狐の耳をピコーンと立てすぐに恥ずかしそうにヘニャリと縮こませる。


「帰りましょう!私達の世界へ!」


そして明日奈とその仲間達は無の世界を後にし、沢山の人々が生きる、多重世界へと帰って行った。




天上界


無を打ち倒し勝利した明日奈はウィリアムとアシュレイと共に天上界にやって来た。


「明日奈!」


「「ママ!」」


するとすぐに神狐とそして未来と今日香が駆け寄ってくる、玲狐は明日奈に向けて駆け寄って行く三人を微笑まし気に見守っていた。


「良くやったぞ!流石はワシの娘じゃ!」


明日奈に向けて駆け寄った神狐と娘達は明日奈に抱きついて来た、明日奈は三人を受け止め、優しく抱き締め返す。

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