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金色の九尾ll アンダーワールド  作者: ブレイブ
最終章金色の九尾、最終決戦編
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一話、アダムの世界へ

アダルレーゼで第九世界を蹂躙した後、アダムは明日奈に宣戦布告した、その内容は


「我を討つ自信があるのならば久城明日奈よ、我の世界に来い、そこで最後の戦いを繰り広げようではないか」


と言う物だった、そして彼、アダムは自身の世界への鍵も解除した、これで人類はいつでもアダムに対しての戦いを仕掛ける事が出来るようになったのだ。


アダムの宣戦布告を受けた明日奈はレビルに呼び出され選択を迫られた、その結果明日奈は宣戦布告を受け入れる、明日奈の選択を聞いたレビルは明日奈と共にワールドセイバー全軍をアダムの世界に向かわせ、彼を討つ為の戦争を仕掛けると発表した、そしてレビル自信がワールドセイバー全軍の指揮を執る。



天上界、神狐の館


「お母さん、二人をお願いね」


明日奈は眠る未来と今日香を連れて天上界にやって来ていた。


「うむ、任せるのじゃ」


眠る未来と今日香を受け取った神狐は先に寝室に二人を連れて行くと戻って来て、明日奈を抱き締める。


「必ずここに帰って来い、明日奈よ、我が愛しき娘よ」


「うん、私は必ず帰るよ、お母さん」


明日奈は抱き締めてくれる母を抱き締め返し、そして離れる。


「行って来る」


「うむ!」


そして明日奈は自宅に向けて転移して行った。


「アシュレイ、儂は行けぬ、だから変わりに明日奈を頼むぞ」


「ああ、任せろ」


アシュレイも転移して行った明日奈を追い、地上に転移した。



明日奈の自宅


自宅に転移して来た明日奈はウィリアムの元に向かう。


「二人は?」


「お母さんの所にちゃんと預けたわ」


「そうか」


リビングのソファに座るウィリアムの隣に明日奈は座ると、彼の肩に頭を乗せる。


「ねぇあなた、あなたも天上界に・・・」


「行かねぇぞ」


「・・・」


愛する夫に死んで欲しくない明日奈は彼を天上界に向かわせようとするが、ウィリアムは明日奈が全て言い切る前に拒否する。


「この戦い、どんな時も俺はお前の側にいる、だからお前も俺の側に居ろ、良いな?」


「・・・うん」


夫の言葉を聞いても明日奈はまだ不安そうな表情のままだ、そんな妻の表情を見たウィリアムは明日奈を抱き寄せそっとキスをする。


「俺は死なない、お前も死なない、だから信じろ」


「うん信じるわ、あなたを」


そして明日奈とウィリアムはワールドセイバーが進軍を開始する時間のギリギリまで、身を寄せ合った。





第一世界、海上


明日奈とウィリアムは全ての世界の魔導戦艦が集まる、第一世界の海上にやって来ていた、明日奈とウィリアムが降り立った場所、それは以前明日奈が搭乗した、戦艦フロストゼーラの甲板の上だ。


最大戦力となるフロストゼーラには明日奈の友と紫龍機関の面々が搭乗している。


「これより我等世界連合軍はアダムの世界へと進軍を開始する!」


明日奈とウィリアムがフロストゼーラにやって来た時、丁度レビルの演説が終わったようだ、レビルの進軍命令と共にフロストゼーラが浮かび、アダムの世界へと転移しようとする。


「行こう、明日奈、最後の戦いだよ」


この戦いが終わればシュルクとの結婚式が予定されているメリアが、明日奈に近付いてきて肩に手を触れる。


「ええ、行きましょう、メリア」


明日奈は肩に触れるメリアの手に手を触れる、その瞬間、フロストゼーラは無の世界へと、転移を開始した。






アダムの世界


その世界は真っさらな何も無い世界、ただただ白い世界の中にたった一つ白い城が存在している、その城がアダムの居城、そしてアダムの居城を守るかの様にアダルレーゼが浮かんでいる。


「あれがアダルレーゼか」


「あぁ、俺たちはあの中に入って中にいる幹部を倒すんだ」


「はい、私達があの戦艦の中に侵入するまでの間、他の戦艦さん達が私達を守ってくれます」


この作戦、世界連合軍の役目は明日奈達が乗るフロストゼーラの守護だ、明日奈達が乗るフロストゼーラを守りきり、明日奈達がアダルレーゼに侵入すれば世界連合軍は被害が広がる前に第一世界へと帰投する。


「進軍開始!」


フロストゼーラのブリッジで指揮を取るレビルが進軍開始の命令をする、すると魔導戦艦達がフロストゼーラを囲む様に陣を取り、進行を開始する。


「攻撃開始」


世界連合軍の動きを見たアダムはアダルレーゼの砲門を開き、砲撃を開始する、圧倒的な数の砲門が火を吹き世界連合軍の戦艦達に砲弾が迫るが、シールドに防がれる。


「魔導戦艦用、魔導シールド、何分持つか・・・」


圧倒的な数の砲撃に晒される魔導シールドは持っても数分だ、既に先頭に立つ戦艦のシールドには揺らぎが発生している。


「ああっ!」


そして先頭の戦艦の魔導シールドが抜かれ、先頭の戦艦は沈没した、続いて他の戦艦もシールドを抜かれ沈没して行く。


「呪力収束砲、収束開始」


「来る!」


そしてアダルレーゼの主砲が光を放つ、どうやら呪力収束レーザー砲を放つつもりのようだ。


「メリア!明亞!リリーシャ!行くよ!鈴とレビィと白花とアリシアさんはシールドを!」


「「了解!」」


主砲の光を見た明日奈はメリアと明亞とリリーシャを引き連れ陣の先頭に向かう、鈴達は明日奈達の後ろにシールドを張る。


「放て」


そして呪力収束砲が発射された、先陣に立った明日奈達は鈴達が張ったシールドの前に更にシールドを張り、呪力収束砲から船達を守る。


「「ハァァァァ!」」


呪力収束砲と明日奈達のシールドがぶつかり合った、明日奈達は全力で聖力、呪力、魔力を駆使し、呪力収束砲の威力に耐える。


「耐え切ったか」


明日奈達は見事、呪力収束砲に耐え切った、しかしそれぞれ力を使い過ぎた為、一時帰還する。


「良し!アーマーデバイス部隊、そしてロボット部隊出撃!」


レビルは次の手を取る、アーマーデバイス部隊とロボット部隊を出撃させ、アダルレーゼの砲門の破壊に向かわせる、そして各戦艦も砲撃を開始した。

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