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金色の九尾ll アンダーワールド  作者: ブレイブ
最終章金色の九尾
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三十七話レーヴァテイン編6

六階へ続く階段


部屋から出た明日奈は何やらぐったりした様子の仲間達と落ち合った、どうやら彼等も部屋に願望を見せられどうにか乗り越えて部屋から出て来たらしい。


「俺は鈴に・・・いや、なんでも無い」


それぞれ何を見せられたのか気になった明日奈はまずはクリスティから話を聞く、すると鈴に関する事を見せられたようだが、彼はそれ以上言わなかった。


「ふーん、フォードは?」


そんな彼の様子を見てふーんと言った明日奈は標的をフォードに移す、すると彼は足早に階段を登り始め、逃げて行った。


「・・・、鈴は?」


明日奈は逃げて行くフォードを尻尾を立ててジト目で見ると、標的を鈴に移す。


「私は汚い部屋を見せられました、掃除して来ました!」


「そ、そう」


楽しそうに尻尾を揺らす明日奈は、鈴が汚い部屋を見せられ掃除して来たと聞いて、真面目ね・・・と思いつつ、標的をレビィに移す。


「レビィは?」


「私?、響さんと・・・えーと、うん!なんでも無いよ!」


明日奈は妹の口から響の名前が出たのを聞いて不思議そうに首を傾げる、それを見たレビィは誤魔化すように笑うと、走って階段を登って行く。


「なんで響?」


「ふむ・・・」


相変わらず首を傾げる明日奈と、何かを察した様子の鈴は、レビィを追いかけて階段を登る。




六階


相変わらず妹に不思議そうな視線を送る明日奈は仲間達と共に六階にやって来た、そんな明日奈の目の前に現れた光景は左右の壁に所狭しと魔導砲塔が設置された通路、どうやら砲塔から発射される魔法弾を躱すか弾き飛ばし、奥に見えている扉まで走り抜けなければならないらしい。


「危なそうね、みんな?走る準備は良い?」


走るぞーと柔軟運動をする明日奈は仲間に走る準備は良いかと聞く、すると彼等は頷く。


「そう!なら行くわよ!私に付いて来なさい!」


仲間が頷いたのを見た明日奈はホワイトローズをガンモードで構え走り始める、仲間達は走る明日奈に続き走る。


『来ました!』


「了解!」


明日奈は四方八方から迫る魔法弾を宙で回転しながら一気に撃ち抜き地面に着地する、しかしすぐに魔法弾が着地したばかりの明日奈を狙い発射されるが、クリスティが迫る魔法弾を蹴り飛ばし、カバーする。


「ありがと!」


「ヘン!」


明日奈とクリスティはハイタッチすると再び走り始める、そんな二人に迫る魔法弾を鈴が撃ち抜き、レビィがダガーで弾く。


前を走る明日奈、フォード、クリスティはどんどんと魔法弾を弾いて行く、すると床が突然開き巨大な砲塔が現れる。


「ハァァ!」


それを見たレビィは両手に持つダガーを前方に突き出し、砲塔に突撃した、砲塔に突撃したレビィのダガーは砲塔を貫き砲塔は爆発する。


「良くやったね!レビィ!」


「うん!」


明日奈は見事砲塔を破壊したレビィの頭を撫でて更に先に進む。


「レーザーだ!」


「躱して下さい!」


フォードと鈴が前方から迫るレーザーを仲間に警告する、明日奈達はそれを左右に分かれて躱し、明日奈が二つあるレーザー砲を撃ち抜き破壊する。


「もうすぐだ!頑張れ!」


「うん!」


奥の扉までもうすぐと言う所で地面が左右に開きゴーレムが現れる、相手をするのはフォードだ。


「喰らえ!」


フォードは大剣の刀身を凍らせ大剣を氷の刃とするとゴーレムに叩き付ける、氷の大剣はゴーレムの左腕を破壊する、左腕を破壊したフォードはゴーレムの脇を通り扉に辿り着く。


「撃鉄!」


クリスティはその拳でゴーレムの右腕を破壊し、ゴーレムを突破する。


「ツインストライク!」


「ウィンドニードル!」


レビィと鈴は同時にゴーレムの両足を破壊し、ゴーレムのトドメを明日奈に託す。


「ホーリーストライク!」


トドメを任された明日奈は体を回転させながらゴーレムに迫り、左手に光を灯すと、ホーリーストライクを放つ、光の一撃はゴーレムを貫き明日奈も通路を突破した。


「やったわね!」


見事通路を突破した明日奈は嬉しそうに尻尾を揺らしながら仲間達とハイタッチした。




十一階


七から十階は大量の魔物が現れると言うモンスターボックスであった、協力し辛くもモンスターボックスを突破した明日奈達は十一階にやって来た、明日奈達の目の前には何も無い部屋、しかし二人の人物が待ち構えていた。


「これは呪力・・・と言う事は貴方達は・・・」


明日奈は二人の人物から呪力を感じる。


「そう、私達はアダム様の部下、そして私の名は神楽」


「俺の名は鬼摺木と言う」


無の部下だと名乗る神楽は明日奈や鈴と同じく九尾だ、その髪の色は銀、尻尾の色は銀に先が黒色となっている、鬼摺木は鬼族、外見は人間に似ているがこめかみに角が生えている種族である、鬼らしく棍棒を持っている。


「それで何の用だ?」


クリスティが彼等に何の用かと聞く。


「もちろん」


クリスティの問いかけに答えるのは神楽、彼女は一瞬消えて明日奈の目の前に現れ。


「この子が持つ、この神器を頂きに来たの」


レーヴァテインに触れる。


「渡さないわ」


神楽の動きに反応し既に剣を抜いていた明日奈は下から剣を振り上げるが、神楽は余裕で刀で受け止め、一度下がる。


「やはりそう言うと思っていたわ、ねぇ?鬼摺木?」


「ああ、殺すしかないようだ」


後ろに下がった神楽は鬼摺木に話しかける、鬼摺木は神楽の言葉に頷くと棍棒を構える。


「やる気みたいだな」


「そうだな、でも俺達は負けねぇ、そうだろ?明日奈?」


「勿論!ホワイトローズ!プラチナモード!」


『Yes!プラチナモード!』


敵の殺気を受けた明日奈達は武器を構える、それを見た鬼摺木と神楽は同時に飛び掛かってくる。


「ふふ!私の攻撃を受け止めるなんてやるじゃない!」


「それほどでもないわ!」


神楽の攻撃を受け止めた明日奈は神楽の腹を蹴り離させる、そしてレビィと鈴が神楽に攻撃するが躱された。


「ほう、俺の攻撃を素手で・・・」


「役立たずは嫌だからな、俺はずっと鍛えていた、だからパワーなら誰にも負けねぇ!」


クリスティは受け止めた棍棒を思いっきり引っ張る、すると鬼摺木が体をよろめかせたので、その顔を思いっきり殴る。


「ふぅん!」


そしてフォードが大剣を逆手に持ち突き刺そうとするが、躱される。


「こいつらはやるぞ?神楽?」


「そうみたいね、なら本気を出さなきゃ」


明日奈達の強さを理解した神楽と鬼摺木は呪力を全力で解放する、巨大な呪力をその身に受けた明日奈は剣を強く握りしめ、敵を見据える。

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