二十四話
サボール冒険者ギルド
ここは都市サボールの冒険者ギルド、前日宿に戻った明日奈とメリアはシュルクを叩き起こし三人で今後の方針を決めた、そして一刻も早くランクを上げる事に決まり
現在三人はランクを上げる為のポイントが多く貰える世界脱出クエストを受けようとしている
「報酬が凄いんだね世界脱出クエストって・・・、私達Hランクなのに報酬100000Gだって」
世界脱出クエストは本当に危険だ、例え低ランクのHランクの世界脱出クエストでもその難易度は高い、なので報酬も高い、だが実力者ならば数人で行けばクリア出来る
なので実力が有るこの世界に落ちて来た者は新人冒険者は一ヶ月間は世界脱出クエストを受けてはならないと言う制限が無くなれば、皆世界脱出クエストを多く受けランクを上げ高位ランクの世界脱出クエストを受ける
「そうね、でも難しいらしいから覚悟が必要よメリア」
世界脱出クエストで命を落としてしまう者は多いのだ、その為相応の覚悟が無い者は受けるべきでは無い
「分かってる」
メリアは明日奈の言葉に真剣な面持ちで頷いた
「それなら良いわ、シュルクもよ?はい、返事」
明日奈はシュルクにも覚悟をするように言う
「あぁ分かってる」
シュルクも真面目な表情で返事を返した
「よし、それじゃこれを受けてみましょうか」
明日奈は一つの依頼書を取ると二人に見せる
「第八遺跡に再び情報プレートが出現、冒険者諸君は支給確保に迎えか、何か何時もの依頼書と比べると文が真面目だね」
世界脱出クエストのダンジョンは第何々遺跡またはダンジョンと呼ばれる、そして依頼書はこの世界の大陸毎の各政府がギルドに送り付けて来ているので文は真面目だ
「そうだな、普通のクエストならふざけた説明書きが良く有るのにこれはマジて真面目だ」
そのふざけた内容とは何故か絵だけの説明で有ったり、川柳風になっていたり、何々を取ってこいと書かれているだけだったりする
「そうね、ふふふ、真面目ね、それじゃ二人ともこれで良いかしら?」
明日奈は二人にこのクエストを受けるかどうか聞く
「おう良いぜ」
「良いよ」
二人は良いと答えた
「よし、ならこれを受けましょう、それじゃ最初の世界脱出クエスト頑張るわよ」
「おう!」
「うん!」
こうして明日奈、メリア、シュルクにとっての初めての世界脱出クエストが始まった
第八遺跡前
ここはその名の通り八番目の世界脱出クエストのダンジョンだ、階層は五階ある
第八遺跡はサボールから二時間程進んだ地点にある
「さて着いたし早速入る?それとも休む?」
メリアは明日奈とシュルクにすぐに入るか休むか聞く
「俺はどっちでも良いぜ」
「私は少し水を飲みたいわ」
そしてシュルクはどっちでも良いと答え、明日奈は水が飲みたいと答える
「そっか、ならちょっと休んでから入ろう」
「ええ」
明日奈達は少し遺跡前で休んだ後遺跡に入る
第八遺跡
第八遺跡は部屋に数体居る魔物を倒せば次の部屋の扉が開きまた倒すと次の部屋に進めるという構造だ、そして世界脱出クエストのダンジョンはこの構造の物が良く有る、勿論普通の迷宮の形をしている物もある
「中に入ったら早速、扉、開けると魔物が居る部屋に繋がってるんだよね?」
「そうよ、それじゃ入るわよ」
「うん」
こんな玄関のような場所に何時までも居ても仕方ない、明日奈は一つ目の部屋の扉に触れるすると扉がズズズと沈んで行き中に入れるようになり三人は中に入った
三人が中に入ると魔物が出現し一斉にこちらを見る、現れた魔物はかなりの数のゴブリンだ
「ゴブリンか、楽勝だぜ」
シュルクはそう言うと斧を構える、明日奈とメリアも剣を構え、ゴブリン達に立ち向かう
三人はどんどんゴブリン達を倒して行き十分後全てのゴブリンを倒し終わった
「よーし、終わりだな」
倒し終わったシュルクは斧を背中に戻し、次の扉に向かい触れるするとまたズズズと扉がスライドし次の部屋が入れるようになる
「さて次だ」
この後も明日奈達は順調に部屋に出現する魔物達を狩って行った
次回から本番です




