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金色の九尾ll アンダーワールド  作者: ブレイブ
最終章金色の九尾
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外伝、不良なお狐ちゃん4

ブルースカル前


夜、明日奈達レッドテイルはブルースカルを潰しに彼女らが拠点としている廃ビルにやって来た、廃ビルの様子を見ると既にブルースカルのメンバーが待ち構えているのが見える。


「行くわよ!ブルースカルの奴等をぶっ潰せ!」


「「おう!」」


明日奈の命令を受けたレッドテイルのメンバーは廃ビルに向けて攻め込んで行く。




「やぁ、君島玲美さん?」


レッドテイルのメンバーと共にブルースカルのメンバーと戦い、そして彼女らとの戦いをレッドテイルの者達に任せた明日奈は、ブルースカルのリーダーが居ると言う、廃ビルの最上階にやって来た。


「こんばんは、久城明日奈さん?」


明日奈と玲美は互いにニコニコしながら挨拶をし合う。


「ここに何しに来たのかしらー?」


玲美はニコニコしながら明日奈にここに何しに来たのか聞く。


「そうねー、あんたを倒してーブルースカルの戦力も全部頂いちゃおかなーって思ってねーあんたを倒しに来たのー」


明日奈はわざと語尾を伸ばし玲美を挑発する、そして内心ワクワクしている、強い奴と喧嘩をするのが楽しみで仕方ないのだ。


「そうー、でも私も簡単に負けないわよー」


玲美も語尾を伸ばした口調で明日奈を挑発する。


「へー、勝つのは私だけどねー」


「ふーん、いちいち腹の立つガキねー」


互いに互い、挑発し合った明日奈と玲美は怒りの頂点に居る。


「はん、あたしはガキでも、あんたはおばさんじゃん」


ガキだと言われた明日奈は玲美をせせら嗤い更に挑発する。


「チッ!良い加減にしろよ!このクソガキがぁ!」


明日奈の言葉に遂にキレた玲美が殴りかかって来た。


「上等だ!このクソババア!」


明日奈も一気に口調を荒々しい物に変えて、玲美に殴りかかる。




バキ!明日奈の拳が玲美の骨を折る音が部屋に響く。


「あぁぁ!」


腕の骨を折られた玲美は腕を抑え蹲る。


「あらぁ?痛そうねぇ」


明日奈は蹲る玲美にニヤニヤと笑いながら近付き足を振り上げると、折れた腕に向けて振り下ろす。


「くぁぁ!?」


折れた腕を蹴られた玲美は悲痛な叫び声を上げたが、痩せ我慢をし明日奈に残っている腕で殴りかかる。


「ふふ」


明日奈はそれを軽く受け止め、再び玲美の折れた腕を蹴り付け、玲美の顔を殴ってから押し倒し、馬乗りになる。


「くそっ!」


玲美は馬乗りになった明日奈を自分の体の上から退かそうとする。


「うふふ、あはは!」


玲美に馬乗りになった明日奈は何度も何度も玲美の顔を殴る、こうなった明日奈はもう止まらない、相手が気絶しても飽きるまで殴り続けるだろう。


そして明日奈の髪は玲美も明日奈も部屋が暗く気付いていないが、銀色になっていた、その髪の色は明日奈の闇、そのものである。




「はぁ、楽しかった・・・」


思う存分玲美を蹂躙した明日奈は、玲美から離れ立ち上がる、その足元にはボロボロになった玲美が倒れている。


「明日奈」


そこに愛奈が現れる、飛鳥と最近話すようになった愛奈はレッドテイルがここで戦争をすると知っており、止めに来たのだが、既に遅かったようだ。


明日奈の足元に転がる玲美の様子を見た愛奈は、怒った顔をすると明日奈に詰め寄り、明日奈をビンタする、パシン!


「イッタ、何すんのよ!」


愛奈にビンタされた明日奈は怒る、怒った明日奈は愛奈を殴ろうとするが踏み止まる。


「なんで、あんた、泣いてんのよ」


愛奈が泣いていたからだ。


「あんたがそんな風になっちゃって悲しいからよ」


「・・・あたしがどうなろうと、あんたには関係ない」


拳を収めた明日奈は愛奈にそう言い放つと、部屋から出て行き、レッドテイルを引き連れ廃ビルを後にする。


「グスッ・・・明日奈・・・」


愛奈は一人泣き続ける、しかしやがて強い目になると、決意を込めた表情をし、立ち上がる。


「・・・今の私は多分あんたを救う事は出来ない、でももう一度友達には慣れる、だから覚悟しなさい?明日奈、絶対にあんたともう一度友達になってやる!」


新たに決意した愛奈は廃ビルを後にした、この後レッドテイルはブルースカルを吸収し、文字通りこの町最強のレディースとなる。

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