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金色の九尾ll アンダーワールド  作者: ブレイブ
最終章金色の九尾
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外伝、明日奈と愛理

遥か未来、地球、アメリカ


久城愛理、明日奈の五代目の孫であり歳は11歳、明日奈の孫達の中でも特に強い力を持って産まれて来た少女は、明るく少しヤンチャな所がある。


「お母さーん、今日も明日奈お婆ちゃんの所に行って来るね?」


スクールから戻って来た愛理は母、明日奈の四代目の孫である、久城明日葉に明日奈の所に行くと伝えた。


「はいはい、お婆ちゃんにこれ渡してくれる?」


明日葉は愛理に自作のクッキーの包みを渡す。


「うん!」


愛理は母からクッキー包みを受け取ると、母から背を向け一つ食べようとするが、母にペシリと頭を軽く叩かれ、諦める。


「後でお婆ちゃんと一緒に食べなさい」


「はぁい」


母に頭を叩かれた愛理はクッキーを食べるのは諦め、とある世界の森の中にある明日奈の家にへと転移して行った。




森の中の家


愛理が森の中の家にやって来ると、テラスに置かれている椅子に座り、スースーと寝息を立て眠る明日奈を見付けた、時折ピクリと動く狐の耳が可愛らしいと愛理は思う。


「お婆ちゃん、来たよー」


地球では隠していた狐の尻尾と耳を出し、三尾である愛理は、明日奈に近付くと肩を揺すり起こそうとする。


「んー?」


愛理に起こされた明日奈はんーと伸びをし、目を開ける、そして愛理が来ているのを確認すると抱き締める。


「いらっしゃい、愛理」


「えへへ」


愛理は明日奈に抱き締められ嬉しそうな顔をする、そして母から貰ったクッキーを明日奈に渡す。


「あら、クッキーね、明日葉が作ったの?」


「うん、お婆ちゃんと一緒に食べなさいって」


「そう、今度何かお返ししないとね」


明日奈は明日葉へのお返しを何にしようかと思いながら立ち上がり、家の中に入って行く、愛理は明日奈が紅茶を淹れに行ってくれたのだと思い、ソワソワウキウキしながら待つ。


「ただいま、さっ、食べましょうか」


「うん」


数分後明日奈が戻って来る、愛理の予想通り紅茶の匂いがするカップを持って、明日奈は愛理に紅茶を渡すと、彼女にクッキーを食べようと言い、愛理は頷く。


「ねぇ、お婆ちゃん、今日はお稽古付けて欲しいの」


「良いわよ、これを食べたら早速やりましょう」


明日奈がそう言うとホワイトローズが家の中から飛んで来て明日奈の肩に降り立つ、その表情はやる気満々と言った感じだ。


「うん!」


愛理は元気良く明日奈の言葉に返事を返し頷く、この後愛理は明日奈に稽古を付けて貰い、また一つ成長する。



愛理の自宅


「こんにちは、明日葉」


「こんにちは、お婆ちゃん」


数日後、大きな籠を持った明日奈が愛理の自宅にやって来た。


「で?それ何?」


明日葉は早速、籠の中身はなんなのか聞く。


「ケーキよ、愛理が帰って来たら食べさせてあげて?」


「分かった、お婆ちゃんは一緒に食べないの?」


「ええ、ちょっとワールドセイバーに呼び出されててね」


「そっかぁ、残念」


「ふふ、ごめんね?」


明日奈は残念そうな顔をする明日葉の頭を撫でる、明日葉は歳もあり流石にちょっと恥ずかしいのか顔を赤らめるが、嫌がったりはしない。


「それじゃ行って来る、また来るわ」


「うん」


そして明日奈はワールドセイバーに向けて転移して行った、明日葉は明日奈が消えるのを見送った後、ケーキが入った籠を持って家の中に入る。



この後愛理の家族は明日奈が作った美味しいケーキを美味しく食べた。

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