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金色の九尾ll アンダーワールド  作者: ブレイブ
最終章金色の九尾
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十八話

第一世界ワールドセイバー本部、司令室


時間が経つ事により回復した聖力を使い治療の歌で身体の傷を治した明日奈は、ワールドセイバー本部にやって来た、レビルに敵の手に核兵器が渡ってしまった事を知らせる為に。


「ごめんなさい、敵の手に核兵器が渡ってしまいました、私のミスです、ごめんなさい!」


敵に核兵器が渡ってしまったのは自分のせいだと思う明日奈は、どんな裁きでも受けるつもりだ。


「顔を上げろ、九条明日奈、最初君とウィリアムしか任務に向かわせなかった我々が今回の件では悪いのだ、そして奪われたものはすぐに取り戻せば良い」


レビルはそう言うと一枚の紙を取り出し、明日奈に手渡す。


「これは、敵の本部の場所が分かったのですか?」


明日奈が受け取った紙には敵の本拠地の場所が書かれている、それは第一世界リリムス市である。


「うむ、翌日我々ワールドセイバーはリリムス市にある敵本拠地に侵攻する、君にもそしてチーム29の面々にも参加して貰おう、良いな?」


「はい!」


明日奈は思う、今回犯してしまったミスは明日の作戦で晴らすと。




ワールドセイバー地球支部


レビルとの会話を終えた明日奈は地球支部に戻って来た、そして早速チーム29に向かう。


「おかえり明日奈、司令に何と言われた?」


「明日行われる、敵の本拠地への侵攻作戦に協力して欲しいと言われた、勿論みんなも参加して欲しいって」


ワトソンにレビルに聞いた話の説明を求められた明日奈は、レビルに言われた事をそのまま話した。


「分かった、ならば我々チーム29は明日の敵本拠地侵攻作戦に参加する!」


「「了解!」」


明日奈の話を聞いたワトソンはチームメンバーに号令をかける、チーム29の面々は敬礼をしそれに答えた。




明日奈の自宅


夜、仲間との話を終えた明日奈はウィリアムと共に自宅に戻って来た、すると娘達が帰って来た二人に飛び付いて来る。


「ママ!」


「パパ!」


嬉しそうに尻尾を揺らす二人の娘達は嬉しそうに父と母に抱き締められている、明日奈とウィリアムは思う、この子達の為にも明日の作戦で死ぬ訳にはいかないと。


「さぁ、二人とも?明日も幼稚園よ、もう寝ないとね?ほら、おいで?今日香」


明日奈が今日香を呼ぶと今日香は嬉しそうに明日奈の元にやって来て抱き着く、明日奈は二人の子を抱き上げると共に二階の部屋に向かう。




「えへへ、ママ〜」


「パパ〜」


ウィリアムと明日奈は未来と今日香を包むようにして二人の横に横になっている、未来と今日香は父と母が一緒に寝てくれて嬉しいのか暫くはしゃいでいたがやがて疲れたのか眠りに就いた。


「寝ちゃったわね」


「そうだな」


明日奈とウィリアムは眠った娘達の頭を撫でて頷き合い、改めて明日無事にここに帰って来ると誓い合う。




リビング


お風呂に入り、上がった明日奈はリビングに向かう、するとソファにレビィが座っており明日奈の顔を見ると近寄って来た。


「お姉ちゃん、私、分かるよ、明日大変な任務にお姉ちゃん行くんでしょ?」


レビィは明日奈をすぐ側でずっと見て来た、だから姉の雰囲気の違いはすぐに分かる、だから姉の少しの雰囲気の違いから、明日大変な任務があると読んだ。


「ええ」


明日奈は自分の事を何でも分かってしまうレビィには敵わないなと思いながら、頷く。


「そっか、なら私も明日行く、駄目だとは言わせない」


姉が頷いたのを見たレビィは姉の手をギュッと握り、姉の瞳をしっかりと見て話す。


「・・・分かった」


明日奈はレビィの強い瞳を見て駄目だとは言えず、明日の作戦にレビィが参加するのを認める。


「ありがとう、お姉ちゃん、明日は私がお姉ちゃんを守るからね?」


姉の明日の作戦への参加の許可を貰ったレビィは、姉に抱き着き、内心自分が作戦に参加する事を不安に思っているであろう、姉を安心させる。


「ええ、私もあなたを守るわ、レビィ」


明日奈は抱き着いてきたレビィを強く抱き締め返す。




天上界、神狐の館


「どうした?明日奈、こんな遅くに」


「何でもない、ただ今日は一緒に寝たいなぁって思ったの」


明日の作戦でもし敵が本拠地内部で核兵器を使えば敵諸共、明日奈の命は終わる、明日奈はその前に少しでも母との思い出を作ろうとここにやって来て、理由は言わず母に甘える。


「そうか、おいで明日奈」


神狐は何も言わず、自身の布団に入るよう明日奈に言う。


「うん」


明日奈は母の言葉に頷くと母の布団に入る。


「ふふふ、こうやって一緒に寝るのは久し振りじゃのう、儂は嬉しいぞ?明日奈」


娘が自分に甘えに来てくれて嬉しい神狐は優しく娘を抱き締める。


「私もよ、お母さん」


明日奈も嬉しそうに母の柔らかい感触に身体を預ける。

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