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金色の九尾ll アンダーワールド  作者: ブレイブ
最終章金色の九尾
225/267

十六話

武器保存施設地下


この施設の地下には悪魔の兵器が眠っている、使われれば何人もの人を一瞬で消し去れる程の恐ろしい力を持つ悪魔が。




明日奈はホワイトローズに辺りをサーチさせながら森を歩く、森の中は暗く明日奈の目には足元くらいしか見えないので、ホワイトローズのサーチは必要不可欠なのである。


「ホワイトローズ、何か居る?」


「動物、そして魔物の反応は確認しました、しかし人の反応は確認出来ません」


「ふぅん」


ホワイトローズから人の反応は無いと聞いた明日奈は更に森の中を進む。


「キシャー!」


二十メートル程進んだ所で蛇の魔物が顔を出し威嚇して来た、蛇の魔物は今すぐ明日奈をその体で拘束し絞め殺すつもりだとその顔が言っている。


「よ、っと」


魔物を見た明日奈は適当に聖力を解放する、その瞬間にキラキラと白く光る粒子が明日奈の体から発散され、軽い衝撃波が発生した。


「き、キシャー!」


明日奈の聖力を受けた蛇の魔物は慌てて逃げて行く、どうやら戦っても勝ち目は無いと判断したようである。


「さてと更に奥に進んでみるわよ、ホワイトローズ」


「Yes」


蛇の魔物を追い払った明日奈は更に森の奥へと進んで行く。




森、中心部


森の中を歩いていると太陽の光が見えて来た、それを見た明日奈はすぐに光の元には向かわず木の陰に隠れる、ホワイトローズがそこに人の反応を感知していたからだ。


「あの服、奴等ね」


『Yes』


木の陰から先にある広場の様子を見た明日奈は敵が居るのを確認する、敵の数は二十人ほど居るようだ。


「これより該当施設に侵攻する、我等の目的は例の物の回収だ、敵が町側の味方に集中している間にアレを我等が回収する!それでは作戦開始!」


明日奈が木の陰から敵の様子を伺っていると敵が動き始めた、どうやら街側からも攻撃を仕掛け、森側の彼等は地下の物を回収するつもりのようだ。


「ホワイトローズ、急ぎ戻る、転移するわ」


『Yes』


明日奈は転移し、武器保存施設へと戻った。




武器保存施設、森側


武器保存施設へと戻った明日奈はウィリアムの元に向かう。


「どうした?」


ウィリアムは慌てて転移でこの場所に戻って来た明日奈にどうしたのか聞く。


「敵が来るの、多分先に町側の敵が来て、次に森から来る、地球支部に増援の要請を頼んでくれる?、私達二人じゃ勝てない、それと私は町側の敵の対処に向かうわ」


街側に居る五人の警備兵の実力は明日奈が見た限りではかなり低い、第一世界の武器を使い練度も高いベルシリオスの兵には恐らくは手も足も出ないだろう、だから明日奈の力が町側の防衛には必要だ、そして二人では森側からそして町側からは何人来るか予想は出来ないが、大勢来たら対処しきれなくなる、その為増援も必要である。


「分かった」


明日奈の言葉を聞いたウィリアムは早速ワールドセイバーの端末を使い、地球支部に増援を要請する。


「それじゃ行って来る!」


明日奈はウィリアムに向けて手を振ると町側の防衛に向かう。




武器保存施設、町側


施設の町側にやって来た明日奈は状況を確認する、すると迫る敵を見て右往左往する、警備兵達が見えた。


「駄目だ、あんな数」


「ああ、無理だ、逃げよう!」


怯える兵達は武器を捨て逃げようとしている、それを見た明日奈は兵達に近付く。


「逃げるのね、女である私は戦うと言うのに、なんて情けないのかしら」


兵達に近付いた明日奈は彼等を挑発する、わざと薄笑いを浮かべて見せていたりもする。


「そんな情けない男に価値は無いわ、施設の中にでも入ってブルブル震えてなさい、あんな敵なんて、私一人でどうにかしてやる!」


男達への挑発を終えた明日奈は一人で迫る敵に向けて走って行った。


「・・・」


明日奈の言葉を受けた兵達は一度捨てた武器を拾い頷き合う、女にあんな事を言われて引き下がれば男がすたる、男としてここで引き下がる事など出来ない。


「行くぜ!」


「おう!」


そして男達は明日奈を追い、走る。


「ごめんね、でもあなた達は絶対に私が守る」


それを見た明日奈は自分が戦いに参加させた男達を絶対に守ると誓い、迫る敵に攻撃を仕掛ける。




ソゾの町


迫る敵は五十、三十がロボット、二十が歩兵となる、プラチナモードに変身した明日奈は男達に盾の歌を掛けて、斬られてもダメージが通りにくくし歩兵の相手をさせる、自分は三十のロボットを相手にする。


「三十体のロボット、ふふふ、流石に今の私でも厳しいかしら?」


『Yes、勝率は10パーセント程です』


戦力で言えばロボット十五体で数日前に戦ったベルシリオスと同等となる、ならば三十体の相手は命が幾らあっても足りないと言えるだろう。


「彼等が狙うのはここにある核兵器が欲しいから、そりゃ必死になるわよね、核兵器が手に入れば第一世界での大規模なテロが出来る」


明日奈はワールドセイバーの任務書を見てあの施設に何があるのかは知っていた、だから尚更男達に戦う様に言うしかなかったのだ。


『でも、渡す事は出来ません、核兵器が使われれば沢山の人が死ぬ事になります』


「だから私達が守らなきゃね、あの施設を」


『Yes』


「それじゃ行くわよ!」


『Yes!』


明日奈とプラチナローズ、一人対三十体のロボットの戦いが始まった。


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