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金色の九尾ll アンダーワールド  作者: ブレイブ
二章タバーア地方の九尾
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二十一話

封印の間

明日奈達と大淫魔イザベルの戦いが始まる、イザベルは空中に出現させた六本の魔法の剣を放って来る

「二人とも!私の後ろに!」

「ああ!」

「うん!」

明日奈の自分の後ろに入るようにとの声を聞きメリアとシュルクは明日奈の後ろに入る、それを確認した明日奈は速いスピードで接近して来る剣を叩き落として行く

まず一本目は下から斬り上げ弾く弾かれた剣は天井に刺さった、二本目は剣の腹の部分を蹴り上げる、三本目は上から剣で叩き付け地面に落とす、四本目は銃を抜きそして撃ち魔法弾を当てることで軌道を変える、五本目もついでに撃ち軌道を変え、六本目は再び上から叩き付け地面に落とす

「流石だぜ!」

魔法の剣が無力化されたのを確認したシュルクは大斧を振り上げイザベルに向けて突進する.そして距離を充分詰めるとイザベルに向けて斧を振り下ろすが

「うふふ、軽いわねぇ」

相当な筋力を誇るシュルクの大斧の一撃をイザベルは軽く受け止め、そしてシュルクは斧ごと持ち上げ壁に向けて投げた

「ぐぁ!」

投げられたシュルクは壁にぶつかりそのまま床に落ちる、それを見たメリアがイザベルに死角から斬りかかるが、イザベルは宙に剣を出現させると振り返りもせずにメリアの剣を受け止めた

「あなた達二人はどうでも良いのよねぇ」

イザベルがメリアの攻撃に振り返りもしなかったのは明日奈が正面から斬り掛かって来ていたからだ、明日奈がイザベルとの距離を充分詰めるとイザベルが手にした魔法の剣で斬りつけて来る、明日奈はその攻撃を体を回転させてかわし突きを放つ

「速いけど当たらないわよぉ」

だがイザベルは明日奈の突きをかわすと明日奈を抱き締める

「うふふ、キスしましょうか?」

そして抱き締めた明日奈と口付けを交わそうとする

「しないわよぉ・・・そんな事!」

それを全力で拒否する明日奈はわざと後ろに倒れイザベルによるキスを失敗に終わらせた、そして自分の体の上にいるイザベルを蹴り上げて退かせる

「ハァァ!」

蹴り上げられたイザベルは一度宙で体を回転させて地面に着地する、その隙を狙ったメリアがまたも死角から斬りかかる

今度はメリアの攻撃は命中し、メリアが斬った部分からは血が流れ出る

「チッ!痛いわねぇ!小娘!」

だがメリアの攻撃にイザベルは怒った、斬りつけ離れようとしているメリアを離れる前に裏拳で殴った、殴られたメリアは吹っ飛び宙に浮き地面に倒れた

「メリア!」

明日奈は殴られたメリアに慌てて近付く、するとメリアは目を閉じており声を掛けても返事は無い、どうやら息はしているようなので気絶したようだ

「あらあらぁ気絶しちゃったのねぇ、弱い弱い」

「テメェ!」

イザベルに仲間を馬鹿にされ怒ったシュルクは大斧を振り上げ全力で振り下ろす、その威力は非常に強烈だ、だが

「少しは重くなったわねぇ、でも軽いわ」

またもイザベルはシュルクの一撃を手で受け止めた、そして斧ごとシュルクを押し下がらせると懐に潜り込み

「重い一撃ってのはねぇこうするのよぉ?」

速く重い右ストレートをシュルクの腹に放った、腹に重い一撃を喰らったシュルクは白目を向き倒れる

「シュルク!クッ!」

明日奈は倒れたシュルクの名前を呼ぶがイザベルが剣を手に持ち接近して来ていた、明日奈は慌てて剣を構えイザベルの剣を受け止める、剣を交えた二人は押し合う

「あなたは私と同等のようだけれど、その二人は全然ダメねぇ、全く楽しめなかったわ」

「二人はダメなんかじゃ無いわ!絶対に強くなる!」

二人はダメだと言うイザベル、それに対し明日奈は絶対に強くなると言いイザベルの言葉を否定しイザベルとの押し合いに打ち勝つ

「私に押し勝つなんてね!」

イザベルはそう言うと明日奈の次の攻撃を消えてかわした

「クッ!」

明日奈は頭の上の耳は非常に優れているその為消えても再び現れる際の音でイザベルが何処に現れるのかは分かる、がイザベルの動きは速かった

「ふふふ、まーた捕まえた」

明日奈は今度は後ろからイザベルに抱き締められた

「こんのぉ!」

明日奈は銃を後ろに向けてイザベルを撃とうとするが、勿論イザベルはそんな事はさせず銃を持った明日奈の左手を掴むと捻り銃を落とさせた

「ふふふ動いちゃダーメ、これから良いことをするんだからね、そっちの手の剣もいらないわね」

そして今度は明日奈の右手を掴むと剣を落とさせる、そして明日奈を左手と尻尾で拘束すると右手で明日奈の服の下に手を潜らせると指先で腹に軽く触れる

「クッ、やめ・・・」

そしてその軽く撫でる手は徐々に胸の方に近付いて行き、その手は明日奈の胸を覆う下着の下に潜り込む

「本当に大きな胸」

「やめて・・・」

明日奈は何とか拘束から抜け出そうと体を動かすが拘束は外れない、明日奈の下着の下に潜り込んだ手はまずは周りから揉んで行き焦らしつつ、頂点へと近付いて行く

「イヤ、やめて!」

「やめないわ」

やめてと言う明日奈にイザベルは明日奈の耳元でやめないと囁く、その手は遂に頂点に触れ刺激する

「うっ、くっ、ううん!」

「ふふふ可愛い声ね・・・」

そしてイザベルの手は明日奈の胸の頂点から離れた、明日奈はホッと安堵するが今度はイザベルの手は下に向かって行く

「次はここかしらねぇ」

「そこだけはやめて!」

イザベルの手は明日奈の女性の大事な部分に近付いて行く、それに対し明日奈は本気で危機感を感じ全力で体を動かした

「あん、動いちゃダメよ」

「動くに決まってんでしょ!これ以上私の体をあなたの好きにさせるか!」

明日奈は全力で暴れそれによりイザベルの拘束は緩んだ、明日奈はその隙をつきイザベルの拘束から地面に落ちた剣を拾いつつ逃げ出した

「ハァハァ、絶対に許さないわよ!」

他人に体を好きに弄られ回され恥ずかしい目にあった明日奈の顔は怒りと恥ずかしさで真っ赤である、いつの間にか九本全て出ている尻尾の毛は全て逆立っている

「あらあらぁ怖い、私としては大満足だし、このままここから去って町を滅ぼすのはやめてあげようと思ったのにねぇ」

イザベルは明日奈の体を弄り回した事で満足したようだ、どうやらこのまま去ってくれるらしい

「ふっふふふ、帰るですって?」

「ええ」

明日奈は帰ると言うイザベルの言葉を聞き俯いて怪しく笑う、満足したイザベルはそんな明日奈の様子を見てもあっけらかんとしている

「ここまでされて帰すわけ無いでしょ!」

明日奈はそう叫ぶと全速力でイザベルの懐に潜り込んだ、イザベルは仕方なく手に出現させた剣を振り下ろすが明日奈は消えた

「あら、消えた」

「ホーリーブレイド!」

消えた明日奈はイザベルの真後ろに現れホーリーブレイドを叩きつける、明日奈はイザベルの消えて現れ攻撃すると言う戦い方をこの一瞬で吸収したのだ

「クッ!」

明日奈のホーリーブレイドはイザベルの背中を大きく斬り裂いた、背中を斬り裂かれたイザベルは慌てて距離を取るが明日奈の追撃が迫っている

「これはマズイわねぇ、と言う事で」

イザベルは接近して来る明日奈の瞳を見てニッコリと笑顔を浮かべると

「さようなら」

「なっ!?」

イザベルは消えた、明日奈は再び何処かに現れるのだろうと思いキョロキョロと部屋を見渡すがイザベルは現れない

「逃げたのね・・・次会ったらどうしてやろうかしら」

明日奈はブツブツと次会ったらこうしようああしようと言いながら倒れたメリアとシュルクの元に向かい、回復魔法を掛け起きるまで待った




ジーリの町

二人が目を覚ました後、何があったのか二人に明日奈は聞かれた、明日奈はそれに対し目を逸らしながら逃げて行ったわと伝え、そそくさと起きた二人を引き連れ町に戻った、二人は何かあったなと思いつつ何も聞かず明日奈と共に町に戻った

そして町長に町の危険は去ったと伝え、その後宿に三人は戻った、だが明日奈は宿に戻るなりベッドの布団の中に潜り込み出てこなくなった

「ねぇ明日奈、やっぱり何かあったんじゃ無い?」

「なんでも無い、暫くそっとしておいて」

この後明日奈は暫く布団の中に隠れて出てこなかった

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