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金色の九尾ll アンダーワールド  作者: ブレイブ
最終章金色の九尾
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九話

第一世界


女の正体はベルシリオスではないかと考える明日奈は、この世界の何処かにいる筈である女を探していた。


「どう?」


「反応無しです」


前回の戦闘の際にホワイトローズが記録した女の呪力反応を元に女を探す、明日奈はホワイトローズに女の呪力の反応がないか聞くが、ホワイトローズは反応無しと答えた。


「そう、でもメリアが気付く前に私が見付けてあいつを倒すわよ、ホワイトローズ」


「Yes」


女の正体がベルシリオスだったとしてメリアがその正体に気付けば、ベルシリオスに良い思い出のないメリアの心が傷付いてしまうかもしれないと考える明日奈は、女を探し第一世界を駆ける。




シュルクの自宅


この日もシュルクに泊めてもらっていたメリアは目を覚ました、そして隣に眠るシュルクを見て前日の夜を思い出し顔を赤くする。


「っー!っー!」


そして顔を赤くしたメリアは枕を抱き締めシュルクの隣でゴロゴロと激しく転がる。


「んー?」


そんなメリアの動きに反応してか、シュルクが声を発した。


「!」


メリアはその声に反応しピタリと動きを止めると恐る恐るシュルクの顔を見るが、まだ起きてはいないようだ。


「ふぅ」


まだシュルクが起きていない事に安心したメリアは、取り敢えず気持ちを落ち着かせる為に台所に向かうと水を飲み、明日奈の聖力の反応を探ると明日奈が居る地点に向けて転移した。




「という訳なの!明日奈!私大丈夫かな!?」


街で女を探していた明日奈の目の前にメリアが突然現れたかと思うと、何かを不安に思ったらしい彼女は語り始め、二児の母である明日奈に大丈夫かと聞いてきた。


「さぁ、それはそんなにすぐわかる事じゃ無いわ」


一応メリアが不安に思う事の経験者である明日奈は取り敢えず、すぐにわかる事では無いと答える。


「そっかー」


メリアは明日奈にそう言われ、安心したような安心出来ないような、微妙な気持ちとなった。


「取り敢えず、数ヶ月経った頃に病院に行きなさい」


「うん」


明日奈のアドバイスを受けたメリアは明日奈に言われた通り数ヶ月後、病院に行こうと思った。


「と言うか、そこまで行ったって事はあなた達、結婚するの?」


明日奈は二人がそこまで進展したのなら結婚するのだろうと思い、結婚するのか聞いてみた。


「け、結婚・・・」


するとメリアは顔を赤くし、顔を赤くして蹲ってしまった、明日奈はこの反応からまだ二人はそこまで考えていないのだなと、判断した。


「・・・取り敢えず、シュルクと色々話しに帰りなさい、彼、あなたが起きたらあなたが居なくて多分心配してるわよ?」


「うん、帰る・・・」


そしてメリアはシュルクの自宅にへと帰って行った。


「嬉しそうですね、マスター」


ホワイトローズはメリアが消えた場所を見て嬉しそうにしている明日奈を見て、嬉しそうですねと明日奈に聞いた。


「まぁね、二人はお似合いだとずっと思ってたから」


アンダーワールドで旅をして居る頃から明日奈は二人がお似合いだと思っていた、そしてそんな二人が付き合い始め、そして結婚にまで行き着きそうな今の状況は、明日奈にとって本当に嬉しいものなのである。


「・・・、今日はうちに帰りましょうか」


何となくウィリアムに甘えたくなって来た明日奈はホワイトローズに今日は帰ろうかと言った。


「はい、マスター」


「うん、じゃあ帰ろう」


そして明日奈も自宅向けて転移し、地球に戻って行った。



夜、明日奈の自宅、ウィリアムと明日奈の部屋


「どうした?明日奈」


ウィリアムはいつもより甘えてくる明日奈にどうしたのか聞く。


「今日はあなたに甘えたい気分なの」


嬉しそうに彼の腕に抱き着いている明日奈は、ただただ甘えたいだけだと正直に答える。


「そうか」


明日奈の言葉にやられたウィリアムは明日奈にキスをする。


「ふふ、付き合い始めた頃はあなたからキスなんてしてくれなかったのに」


彼からキスをして貰い嬉しい明日奈は、照れ隠しに昔の彼を引き合いに出し、彼をからかう。


「俺も成長したのさ」


ウィリアムはそう言うと明日奈を抱き締める。


「こうしてるとやっぱり安心するな」


「うん」


ギュッと抱きしめ合い夫婦の愛を確かめ合う二人は再びキスをし、電気を消した。





朝、リビング


「昨夜はウィリアムさんに甘えれて良かったね、イテテテテ!」


朝、二階から降りて来たシーワは早速明日奈をからかおうとするが、明日奈に頬を引っ張られる。


「もう!早くご飯食べて学校に行きなさい!レビィはもう行ってるわよ!」


「はいはい」


シーワは仕方なく姉の言葉を従うと、頬を摩りつつ小声で姉に文句を言いながら朝食を取ると、身支度をし、学校に向かって行った。


「・・・」


しかし昨日沢山甘えれて嬉しかったのは事実なので、娘達が起きてくるまで一人きりな明日奈は嬉しそうな顔をする。


「おはようございます明日奈さん、ってどうしたのですか?一人で嬉しそうにして」


「!」


そんな明日奈の目の前に突然鈴が現れ一人で嬉しそうにしている明日奈にどうしたのか聞く。


「な、なんでもないわ!それで!何しに来たの!?」


一人で嬉しそうにしている顔を鈴に見られた明日奈はいつもより高いテンションで鈴に話しかける。


「はい、今日明日奈さんがお休みなら、一緒にお買い物にでも行きたいなと思い、お誘いに来ました」


「そう!なら行きましょう!行きましょう!」


そして鈴と何やらテンションの高い明日奈は未来と今日香が幼稚園に行った後、買い物に向かった。






「おいウィリアム、お前の嫁は今日も職場に来ないが何をしている?」


「さ、さあ?」

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