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金色の九尾ll アンダーワールド  作者: ブレイブ
無編六章戦争と九尾
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七話シュタゼーリ王城戦2

シュタゼーリ王城前


明日奈はゾロゾロと迫って来る50体のダークスフィア使用者達を迎え撃つ、ウィリアムとレビィは流石にこの数では部が悪いので後退している。


「行くわよ!メリア!」


「うん!」


二人は剣を合わせ合うと炎の剣と光の剣を発動させそして同時に斬撃を放つ、二人の斬撃は先頭のダークスフィア使用者二体を斬り裂き倒す、二体の使用者が倒れたのを確認した明日奈とメリアは二手に分かれ同時に更に二体の使用者の心臓を突き刺し絶命させる、残り46体。


「グォォ!」


「ガァァ!」


2体の使用者は明日奈にその口からレーザーを放って来る、その強力なレーザーはレーザーを剣で受け止めた明日奈を後退させて行く。


「こんのぉ!」


明日奈はそのレーザーを上に逸らす事で躱すと、メリアが2体の使用者を斬り裂いた、しかしメリアの後方から使用者が迫りメリアを押し倒した、そして押し倒した使用者は自爆しようとする。


「あっヤバ!明日奈!たすけてぇ!」


どんどん膨れ上がって行く使用者の魔力、爆発すればとんでもない威力になると予想される、その為メリアは涙目で明日奈に助けを求める。


「はいはいっと!」


明日奈は筋力を身体強化でフルに強化するとメリアの上に乗る使用者の服を掴み上空に向けて放り投げた、投げられた爆発寸前の使用者は上空で爆発する、残り43体。


「ありがと!」


「どう致しまして」


メリアは明日奈にお礼を言い、明日奈はそれに返事を返す、そして後方から使用者に頭を殴られる。


「痛いわね!」


後ろから殴られ頭から血を流す明日奈は振り返らずに後ろに向けて裏拳を放つと使用者を蹴り飛ばし、使用者の上に飛び乗ると心臓を突き刺した。


「ふぅ、流石に多いわね」


「だね、聖力と呪力で私達は強くなってるけど、それでもこの数は辛いよ」


残り42体、流石の明日奈とメリアでも徒労感を感じる、使用者達は素早くそしてパワーは明日奈とメリア以上、先程明日奈が喰らった一発だけでも明日奈にかなりのダメージが入っている。


「なら、一気に終わらせましょう」


「だね」


しかしまともに相手をしている暇など無い、明日奈達はアリシアの元に向かい無の復活を食い止める必要がある、いつまでもここで使用者達の相手をしている暇は無いのだ。


「プラチナブラスター!」


「インフェルノブラスター!」


だから本来は聖力と呪力を温存したいところだが二人同時にブラスターを放ち、使用者達を全滅させた。


「ふぅ、結構聖力を使っちゃったわ」


「私も、アリシアさんと戦う事になるだろうし、温存しないとね」


「そうね」


明日奈とメリアはウィリアムとレビィを呼ぶとシュタゼーリ王城内部に入って行った。



シュタゼーリ王城地下


明日奈達はメリアの案内でシュタゼーリ王城地下に入る、王城内部は兵が戦闘に参加する為に外に出ている為か比較的楽に地下まで侵入する事が出来た。


「アリシアさん!」


地下にやって来た明日奈はアリシア残り名を呼ぶ、既に歌を歌っていないアリシアは妖しい笑みを浮かべつつ振り返る。


「あら?明日奈、遅かったわね?」


アリシアは余裕たっぷりな態度で明日奈に話しかける、明日奈はアリシア残りその態度に嫌な予感を感じる。


「・・・アリシアさん、無の復活は?」


「ええ完了したわ、15分後あのお方はあの扉から出て来る筈よ」


明日奈が感じた嫌な予感は的中する、どうやらアリシアはもう復活の歌を歌い終わり、無は15分後アリシアの後方にある扉から出て来るようだ。


「くっ!」


焦った明日奈はこの場に入った途端に全ての歌詞が脳内に流れ始めた封印の歌を歌う。


「ふふふ、無駄よ、復活の巫女である私を倒さない限りあなたの歌は効力を発揮しない、つまりあなたは歌を歌う前に、私を倒さないといけないの」


現在はアリシアが明日奈の歌を呪力で妨害している状態、その為アリシアが言った通り彼女を倒さなければ封印の歌は意味を成さない。


「ならアリシアさん、あなたを倒すだけよ、メリア、ウィリアム、レビィ力を貸して!」


「「おう!」」


復活の無の巫女アリシアと封印の無の巫女明日奈の戦いが始まる。




アリシアは手を広げ呪力を解放すると左右上下から呪力の触手を伸ばして来る、どうやら明日奈達を拘束し、15分と言う時間を稼ぐつもりらしい。


「させない!」


「やらせない!」


明日奈とメリアは剣を合わせ合うと光と炎で触手を一瞬にして全て焼き払う。


「ヤァァ!」


「ウォォ!」


触手が消えた瞬間に飛び出したウィリアムとレビィがアリシアに向けて同時に斬りかかるが、アリシアは二人の攻撃が当たる瞬間にその場から消えるとウィリアムとレビィの真後ろに現れ、呪力の矢を二人の背中に向けて放つ。


「セェイ!」


明日奈はその矢を同時に斬り落とすと、メリアがアリシアの真上から剣を振り下ろす。


「・・・」


アリシアはその攻撃を消えて躱すとメリアの真後ろに現れメリアを蹴り飛ばす。


「くっ!」


蹴り飛ばされたメリアは手を伸ばしていた明日奈の手を取ると、体を回転させ明日奈をアリシアに向けて放り投げる。


「セァァ!」


メリアの協力によりかなりの速度を得た明日奈は光速でアリシアに迫ると左手にプラチナストライクを灯し、アリシアを殴った。


「ッ!」


光速のプラチナストライクを喰らったアリシアはズドンと言う音と共に扉にぶつかった。


「くっ、流石に明日奈とメリアを同時に相手するのは辛いわね」


無に大幅に強化されているとは言えアリシアには明日奈とメリアを同時に相手にするのは流石に辛い、アリシアはこのまま逃げの手を打ち時間を稼ごうと思ったが。


『ちか・らをや・・ろう・我がみ・こよ』


アリシアの頭の中に無の声が響いた、扉から他の者が使う呪力より更に黒い呪力が漏れ出して来ると、アリシアを包んで行く、そして黒い呪力はアリシアを包む繭となる。


「アリシアさん!」


黒い呪力の繭に包まれたアリシアを見た明日奈は剣でその繭からアリシアを解放しようとするが、呪力の繭は明日奈の剣を直前で弾きアリシアを解放出来ない。


「私なら!」


無と同じ呪力を使う自分ならと思ったメリアが明日奈と同じく斬りつけると直前で弾かれる事は無かったが、繭はベリクリオスの刃を通さ無かった。


そして黒い繭は左右に避けると中から濃縮された呪力を地下空間に放出させる、このまま呪力をその身に受けるのは危険だと判断したメリアがその呪力を吸収し、三人の体に影響が出るのを防いだ。


「アハァ!」


繭の中からアリシアの声が聞こえた、ヌッとアリシアの手が裂けた繭を掴むと中からアリシアが出て来る。


「人型の」


「蝶か」


繭の中から出て来たアリシアはエルフと蝶が合体したような姿をしていた、背中の羽からは呪力の鱗粉を放っている。


「あははははは!素晴らしいわ!この力!これならあなた達を・・・」


アリシアは新たな体を惚けた表情で撫でるとその場から消え。


「いつでも殺せるわ」


明日奈の真後ろに現れ、明日奈を抱き締め明日奈の胸に触れた。


「!?」


明日奈はアリシアの動きに焦りを感じる、先程までは呪力の行き先を辿り明日奈とメリアはアリシアの場所を把握出来ていたのだが、明日奈とメリアは今は出来なかった、それ程アリシアの動きは速くなっているのだ。


「くっ!」


取り敢えずこのまま抱き締められているのは不味いと判断した明日奈は剣を逆手に持ち後ろに振り上げる、明日奈の胸の感触を楽しんでいたアリシアは仕方なさそうに明日奈から離れる。


「大丈夫か?明日奈」


妻の体を目の前で弄られ機嫌を悪くしたウィリアムは明日奈を心配し明日奈に声をかける。


「大丈夫よ、ありがと、あなた」


「そうか」


妻の言葉を聞いたウィリアムは明日奈の肩をポンと叩くと剣を構える。


「それじゃアリシアさんを倒して、無の復活を止めようぜ、明日奈」


「うん、止めましょう、無の復活を!」


「だね!」


「うん!」


明日奈とレビィとメリアも剣を構え、蝶の怪人へと変異したアリシアと向かい合う。


「うふふふふ・・・あなた達に私を倒せるのかしらね!」


アリシアは妖美に笑うと呪力の剣を両手に出現させ、明日奈達に向け斬りかかる。

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