1話。
メインキャラクター
* 桐宮 梳晴-キリミヤ スバル- 男
* 杜山 依真-モリヤマ エマ- 女
* 広瀬 秀也-ヒロセ シュウヤ- 男
* 井浦 奏汰-イウラ ソウタ- 男
* 平坂 柚稀-ヒラサカ ユズキ- 女
* 吉川 恭平-ヨシカワキョウヘイ-男
桐宮梳晴 が主人公です。
ものすごくつたない文章ですが、よろしくお願いします!!
とある 冬休み明けの高校の教室----
「来てない人はいませんかー?」
教室に入って来た若い女の先生が、2年1組と書かれたクラス名簿を開きながら言った。
「せんせー 井浦がいませーん」
「あらー? 井浦くんお休みの連絡きてないんだけど…風邪でもひいちゃったのかな?」
「奏汰なら今日から学校だって忘れてるだけでしょ!」
そんな誰かの言葉に、教室に笑い声やざわめきが広がる。
(奏汰のことだからどうせ夜中までゲームして、寝坊で遅刻だろうな…)
そんなことを考えながら、梳晴は頬杖をつき、あくびをかみ殺した。
奏汰とは仲が良いが、梳晴のもとに連絡はきていない。
「じゃあ井浦くんには後で連絡を入れておくからいったん置いといて、とりあえずホームルーム進めまーす! 今日は連絡事項がたくさんあるからね…」
先生が話し始めると教室のざわめきが小さくなる。
(やばい…超眠い)
まぶたがだんだん落ちてくる。
梳晴の席は、窓側の一番後ろという、教卓から離れた絶好の睡眠ポジションなのだ。
「…時からです。それから図書委員の人は―――」
先生の声と、連絡事項に該当する人がメモを取る音が聞こえる。
暖房の風がふわりと一瞬吹いてきて、梳晴の黒髪をゆらす。
―――ガラガラガラッ!!!
「遅れましたーーー!!!!!!」
突然、奏汰が勢いよく教室の引き戸を開けて入って来た。
教室中がびくっと驚き、うとうとしていた梳晴も はっと目が覚めた。
ドアの方を見ると、息を切らせた奏汰がいた。
「奏汰ー!どうしたんだよー!」
「いやー…面白いゲームを買ったから夜中までやっちゃって寝坊しまして…」
ドアの一番近くに座っていた男子と奏汰のやりとりに、また教室に笑い声が広がる。
「井浦くーん遅刻よー。早く席についてー」
「あ、はーい!」
奏汰はあはは…と笑って頭をかきながら席へと向かった。
奏汰が席に着くと、近くの席の生徒が、笑いながら「遅ぇよ井浦!」とか「奏汰くん何時に起きたのー?」とか声をかける。
(やっぱりな…ゲームして、寝坊して、遅刻)
梳晴は奏汰の様子を見ながら、自分の予想が当たったことに少し笑いがこみあげてきた。
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