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異世界リリーフ ~球の勇者の世界扉~  作者: 渡久地 耕助
私の勇者の武器は球です。
2/9

キャッチ&リリース&キャッチ

毎回、サブタイトルに頭を悩ませます。


 扉を開けるとそこは異世界で、出迎えたのは黒い舞踏服を纏った美少女だった。

 何を言っているのか分からないと思うだろうが、俺もよく分からん。

 俺が大学の近くに借りたアパートの扉は1LDK(バストイレ付)の部屋の筈だ。

 

 コスプレが趣味な同居人などいないし、俺の鍵で扉が空いたことからも部屋を間違えた訳でもない。

 

 兎に角、俺のすべき行動は一つ。


「部屋を間違えました~。」

「え!? そ、そんな!!召…」


 パタン


 さて、どうしたものか……勇者、勇者ねぇ……


 

 ピコン 自宅にコスプレした痛い美少女が、部屋に侵入&リフォームし、

     貴方を待ち構えて、勇者プレイを望んでいます。どうしますか?

 *****************************************************

 ①勇者ごっこに乗じて俺の聖剣を彼女の鞘に納める。

 

 ②大家さんにこの事を伝える。


 ③友人に電話

 *****************************************************


 さて、①は無い……


 俺の聖剣も若さに比例して威力が上がるが、あの女はヤバイと本能が叫んでいる。

 つか、普通に犯罪だな。  


 ドッキリカメラだったとしても許されないし、彼女が俺の部屋を金の力で如何にかできる程のふざけたレベルの金持ちの場合、手を出したが、最後、ドラム缶、セメント、俺のコンビで海へダイブさせられかねない。


 


 ②もなぁ? 一番現実的な手段だけど…



 家の大家さんが、超有名な未亡人の御姉様とかなら恋愛フラグゲットだぜ☆彡なのだが、

 夫も健在で熟し過ぎた年齢に差し掛かる彼女にフラグを建てる気は無い。

 夫の方は地域の草野球を一緒にする仲だし、ゴミ出しも手伝ったりするので、好印象を持たれているが

 

 仮に大家さんを呼んで、扉を開けた時、何時もと変わらない部屋だった時には俺が痛い人だ。


 



 ③だ!


 困った時は友人に電話!


 ライフライン、テレフォンを選択!!

 そして、コスプレ女に対抗できる友人を検索!

 クリス!! 君に決めた!!



『OH! コーイチ何の用? 嫁なら僕の隣で寝てるけど? 状況は今北産業で!』

 

 検索用語が オタク スポーツ留学生 帰国子女 妹持ち の友人が何時もの妄言で電話に出る。

 いちいち、付き合ってられんが、コイツなら正しい選択に応えてくれる!!


「今、家に帰ったら

 俺の事を勇者よばわりするコスプレ女がいる

 お前の知り合いか?」


 三行で説明し、反応を待つ。


『うっは! それ、なんてエロg…ブツ…… あ、あの~聞こえていますでしょうか? ゆ、勇者様?』


「な…!!」


 驚いてスマフォを落とさなかった俺を褒めて欲しい…


 イヤ、それよりクリスに繋がっていた電話が急に途切れ、代わりに魔法少女キアラ……じゃなく、さっきの女の声に変わりやがった!


「あんた、やっぱりクリスの関係者か!!と言う事はあの馬鹿(クリス)もアンタと一緒に俺の部屋に居やがるな!!」


『は、はい、クリス? いえ、私は』


「どういう手品か、権力使ったが知らんが、覚悟しろ!! 只でさえ草サッカーの助っ人疲れているのに手の込んだイタズラしやがって!!」


『そ、そんなどうか、お怒りをお鎮め下さいませ! 決してご無礼を働くつもりは…マ』


「黙れ、今行くから首を洗って待っていろ!」


 

 そうして、俺はドアノブを掴み……



 異世界へと通じる扉を開け放ち、彼女の声に応じてしまった。

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