二段ベッド
気が付くと
二段ベッドは子供の憧れ。でも、いざ購入して家に置いてみると、部屋の広さが大幅に減少。
初めは嬉しそうに使っていた子供達も、寝起きに二段へ上り下りするのが億劫なのか、気が付けば二段目は、物置状態になっている。
結局一段目に一人、床に一人寝て、二段ベッドを買った意味は何処へやら……。
物置と化した二段目は――というと、使わなくなったおもちゃや古い教科書、部屋の片付けの時に出たゴミか何かわからない物達がゴチャっと積み上げられている。
勉強机の上で使わなくなった物は、ベッドの二段目にポイッ! 何度も読んで読み飽きた雑誌は、ベッドの二段目にポイッ! 少しの間流行し、せかせかと集めたカードやシール、フィギュアも、流行りが終わると、ベッドの二段目にポイッ!
「……!! あんた達! 片付けなさい! 片付け終わるまで、御飯抜きだからね!!」
邪魔なだけ。部屋狭いし……