4話 ロンド・フレンズとの国交回復
翌日、グリンはロンド・フレンズの盟主にして人魔協会会長のフロリア・フレンドリアに会いに緑の騎士団の団長であるラインと副団長でラインの双子の弟のライアと共にロンド・フレンズを訪れました。
「グリン様、国の建て直しのために多忙を究めている貴方様にご足労いただきましてありがとうございます」
「いえ、もとはといえばあのバカ親父が悪いのでそれよりも一方的に国交を解消してしまってすみません」
「いいんですよ、あなたが悪い訳じゃないので、それで国交の再樹立、お考えいただきましたか?」
「はい!僕は人と魔物が再び仲良くし合える世界を望んでいます。そのためにも人と魔物の共存共栄を望むロンド・フレンズに足掛かりになって欲しいのです。」
「なるほど、では」
「国交の再樹立の話、お受けします!」
グリンとフロリアは堅い握手を交わしました。こうしてエメラルシアとロンド・フレンズの国交が正式に再樹立しました。グリンは自国の良質な野菜を輸出してもらい各国に売りたいという考えをフロリアに説明すると。
「そうなるとまずは買ってくれる国が必要ですが」
「それに関してはご心配なく!」
グリンの人柄の良さは他の魔王領の魔王達も知っており特にトパトリア、アメジシア、プラティーナ、サファイラメールの魔王達はグリンの事を溺愛しているのです。