9話 誘惑の戦姫
ここまでの話を終えるとヴォルガニックが話し始めました。
「おまえも遂に軍事力強化に乗り出したのか」
「うん、アリーナに前々から軍事力強化の承認を求められてたからね、フロン・セレスティアルの動きも警戒しなきゃいけないし、国を守るためだもん」
「で、今はどのくらいの戦力なの?」
「人形兵士に悪魔を受肉させて「魔人形兵士を動員してみた」
「確かに、従来の人形兵士よりスペックは上になるな、それで今、どのくらい増員出来てるんだ?」
「1万5千ぐらい」
「そうか、でもエメラルシアの魔法技術ならもっと増員出来るだろうな。」
グリンは更にその他の戦力もイエロッタ達に話しました。
「まだ、軍事力を強化し始めたばかりだからこれからもっとすごい事になりそうね。」
「エメラルシアは獣人も多いからこれから戦力増強に伴って緑の騎士団や緑龍戦士団に入団してくる子もたくさん出てくるだろうね。」
「うん、あっごめん、これからアメジシアに行かないといけないの」
「アメジシアというとフィアナの所だね。」
「そっか、本当ならもっとお話ししたいけど、グリンも国の立て直しで忙しいもんね」
「うん、じゃあ行ってくるよ」
『またね!』
3人に見送られてグリンは誘惑国アメジシアに向かいました。
アメジシアの王城に着くと紫色のロングヘアの美女に抱きつかれました。
「グーリーンー!会いたかったのじゃー!」
「フィア姐!苦しいよー!」
「すまんすまん、何しろ最後に会ったのが大分前の話だからなー、妾もグリンに会えて嬉しいのじゃ!」
「そっか、中々会いに来れなくてごめんね」
「良いのじゃ!グリンの元気な顔を見られればそれで良いのじゃ」
ヴィオレデウス・フィアナ・アメジシア、誘惑国アメジシアの魔王で「誘惑の戦姫」の異名をもつ武闘派女王様ですがグリンに対しては母親の様に可愛がるのでグリンにとってはもう1人の母親とも言うべき存在なのです。
ベランダに通されたグリンはフィアナの膝枕で心を安らいでいるとふと思い出した事をフィアナ話しました。
「そうだ、フィア姐これ、」
「何じゃ?こ、これは!」
「そう、フィア姐が求めてた人工血液で作った血液酒だよ」
「では、人工血液を量産できる目処がたったと!?」
「うん、フロン・セレスティアルの亡命者の人たちに協力してもらって作ったんだ、これでもう血液不足に悩まされずに済むよ」
「ありがとうグリン、今の我が国では人間を受け入れる体制が整っておらぬからな、グリンに頼んで正解だった」
「じゃあ、国交結んでくれる?」
「もちろんじゃ!妾も昔の関係で人間と魔物が仲良くなれぬのが嫌なのじゃ。じゃが、グリン、お主の夢に必ず帝国の皇帝「アーク」が立ち塞がるじゃろうのう」
「大丈夫!僕、希望を捨てずに頑張るよ!」
「気にするまでもなかったな、これからは妾も力を貸すぞ」
「ありがとうフィア姐!」
こうしてエメラルシアとアメジシアの国交が樹立しました。




