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支配者の掟  作者: geniusY
3/4

超能力開発クラブ

レントンが黙って紙をひっくり返す


そこには5層のピラミッドと絵柄が描いてある


レントン「まずピラミッドの一層目は冠」


車椅子で腕を組みながら、剃ってない不精髭をはやして不衛生そうな長い黒髪のレントンは言う


レントン「そう冠とは王である、そして二層目は犬、三層目は猿、四層目は羊、五層目は豚」


レントン「これが世界の真理だよ、イレブン君」

「私の名前はミスター、スミス」


黒いスーツを着た白人でスマートな紳士さ


スミス「人はただのスミスとも言うし、普通じゃないスミスともいう」


スミス「戦争が終わって戦争犯罪者の収容や捜査をやっている」


スミス「そして裏では西に都合の良い人物を見つけて誘っている」


スミス「いわゆる西の・・・」


スミス「仕事はそれだけじゃないさ、いわゆるガキや邪魔者の調教も仕事さ」


スミス「まぁ、そんな私という人物を再認識しながら車で次の仕事まで行く途中に交通事故だ」


スミス「いきなり(ガキの)クズと(黒い服の)クズが飛び出していきやがった」


路上の出店に直撃してしまった車を眺めながらスミスは思った


スミス「これは会社から修理費がでるんだろうか?」


スミス「おや?なんだあの子供は?」


ルーはみんなに囲まれながら大賑わいだった


スミス「すみませんが、何かありましたか?」


街のおばさん「あの子どうやら大会で優勝したらしいですよ、じゃんけんの賭博だったかしら?」


スミス「ほーう、これはおもしろい」


ルー「おもしろくない、はやく(孤児院に)帰りたい・・・」


ルーはいやいや大会の方へ帰っていったが、まわりはまだ見物客が何名かくっついてきていた


通りのおっさん「あの子が?なんか2回戦は中止らしいし何か裏がありそうだな?」


スミス「あのーすいません、そこの子供がじゃんけん大会優秀ですか?」


ルー「?」


スミス「あなたには超能力を感じます、私とじゃんけんしてみませんか?」


ルー「じゃんけん」スミス「・・・」


スミス「ほい」


ルー「パー」スミス「グー」


スミス「もういちど」


ルー「じゃんけん」スミス「・・・」


ルー「チョキ」スミス「パー」


通りのおっさん「兄さん全然弱いな」


スミス「なるほどぉ、なかなか良い能力者ですね、今から5戦、じゃんけんで私に一戦でも勝てたら、なんでも勝ってあげますよ?」


通りのおっさん「おいおい?それなら俺ともじゃんけんしろよ」


ルー「うーん、やろうか?」


スミス「ただし5戦の中で1戦でも勝てなければあなたの両親に合わせてください」


ルー「・・・」 ルーは一瞬目を逸らしたが、条件を呑む事にする


じゃんけん


ルー「チョキ」スミス「グー」


ルー「グー」スミス「パー」


ルー「パー」スミス「チョキ」


ルー「グー」スミス「パー」


ルーは全く勝てなかった


スミス「何故勝てなかったかわかりますか?」


ルーはわからなかった


いつも相手の出方を考えており、この5戦は最初の2回まで様子見のつもりだった


しかし勝てない


スミス「じゃんけん」ルー「じゃんけん」


ルーは本気で思考を巡らせた


ルー「チョキ」スミス「グー」


通りのおっさん「たまげたぁ・・・」


ルーは悔しそうにスミスを睨んでいた


スミス「敗因を考えなさい、そうすれば君は強くなる、良いでしょう約束通りなんでも奢りましょう、そして家に案内してもらいます」


そうこうしてるうちに


タクシーで孤児院にまでついた


スミス「こんばんは」


孤児院の女性職員「!?、吸いません、ルーがまたなにかやらかしたのでは?」


スミス「この子を養子にしたいのですが?」


女性職員「ちょっと孤児院長を呼んできます」


ルーはよくわからなかったが、養子になるのはとても幸せな事だと思っていた


何故ならみんな喜ぶから


孤児院長「どうぞおかけください」


スミス「ありがとうございます、早速ですが、私の任務が連合の者であり


孤児院長「!?」一瞬孤児院長が青ざめた


スミス「この子を養子として迎え入れたいのだが」


孤児院長「なるほどそう言う事ですか?身分の照明などと、理由なども」


スミス「この子はじゃんけんで勝率が高い方を選ぶ才能があった、教育しないとこの国に損ですよ」


女性職員「いつもじゃんけんでわざと負けてるのに?」


うっかりお茶を運んでいたいつもの女性職員が口をこぼす


スミス「たとえば我々人間はグーかパーを出しやすく、チョキを出す時には思考のラグがあります」


女性職員「はぁ?」


スミス「まぁ簡単に言えば、この子は人がグーを最も出す確率が高い事を知っている、そしてパーが次に高く、チョキが最も低い」


スミス「まぁ住居も西が保証するし何にもこまることはない」


孤児院長「それでルーはなんといっていますか?子供の意見が1番大事で」


スミス「これは失礼した、ルーくんとはまだ協議中ですが、西の教育と衣食住、それとこの孤児院、どちらを選ぶかは明白では?」


女性職員は一瞬怒ったようだがすぐに悲しそうにさっていった


孤児院長はルーのことを考えたが、それほどか?と疑問点であった


そしてルーはアルバンとアヒムのいない部屋を1週間ほど過ごして


スミスが迎えにきた


スミスは上機嫌そうであった


ルーは黙って車に乗っていた


スミス「君には超能力開発のクラブに入ってもらう」


ルー「?」


スミスはまるで執事のようになんでもしてくれる


しかし、日中のほとんどをどこかへ出掛けていた


ルーはスミスと仲良く過ごしていた


愛着が少し芽生えているような気もした


そして超能力開発の秘密クラブに行く日がきた


クラブにつくと3人の白人の教師が出迎えにきてくれた


そして10名ほどの子供達?というか小学生がいた


スミス「この子はまだ5才だ、才能は超能力者になれるレベルだよ」


ジョン「へぇーこの子が?スミスさんの?私はジョン!よろしく」


短髪の金髪に青目だが丸くゴツゴツした体格のジョンのようだ


トム「よろしく坊主、ここに来る最年少はお前が初めてだぞ」


スミス「こいつが青目で痩せてい黒髪のメガネのトム」


レントン「授業について来れるかな?俺はレントン」


スミス「車椅子で腕を組みながら、剃ってない不精髭をはやして不衛生そうな長い黒髪のレントン」


レントン「8割が余計だ」


トム「ここではコードネームで呼び合ってもらう、本来は成績順だが、君は11番目だからイレブンだ!」


ジョン「ではまずは普段の超能力研究を見てもらうとして」


そうすると


わけのわからない催しがいっぱい出てきた


念力や透視やテレパシーやサイコメトラーへの道まである


ルーはわりと本気でそんなものあるのか?と思ってみていたが


みんな苦戦していた


中でも目を引いたのが、5種類のカードを予測する透視能力強化の超能力実験だ


トム「ああ、これか?これはESPカードと言われていて、お互い同じカードの柄をイメージできるか?というテレパシーの...あー無視か?」


ルーはまじまじと見ていた


セブンスと言われる少女とジョンがESPカードを遊んでいた


ジョン「へーすごいね、ESPの的中率がナンバーズで1番高いね」


ファイブ「セブンちゃん凄いね」


セブンスをジーとみている少し太った子がいる


ファイブ「君が新入りのイレブンだね?」


ルーは黙ってうなずく


ファイブ「俺はファイブ、なにかあったら質問してくれ!」


ルーはキョロキョロする


ファイブ「あそこで透視ゲームで相手の絵を予測しあうゲームをしているのがナンバーズのファースト、セカンド、サード、フォースだ」


そこには紙に絵を描いて、相手に予想させるゲームをしている4人がいる


ファイブ「あの4人は全員自己中で口が悪いから気をつけて」


ルーは黙って聞く


ファイブ「向こうの3人と女1人、女がシックスで、向こうの3人がエイト、ナイン、テンだ」


そこには3人の男の子と1人の女の子がいた


あきらかにさっきの4人と比べるとカーストが低そうだな


ファイブ「なんでも聞いてくれ」


ファイブは穏やかにしゃべる


ジョン「イレブンもやってみるか?」


ルー「え!やりたいやりたい」


短髪の金髪に青目だが丸くゴツゴツした体格のジョンがそう言ってESPカード3枚を渡す


ジョン「3枚並べて、星を取られたら負け、これを交互にやる」


ルー「5枚のうちの3枚?」


美人の女の子のセブンスと少し太ったファイブはニコニコうっすら笑みをうかべる


ジョン「まずは私とやろうか?イレブンが先ね」


ルー「とりあえず星を」


ルーは考えた、全部運じゃないのか?


そう思い、左から3枚適当に並べた、星は1枚目だ


ジョン「では行くね!」


そう思って簡単に星を当てられる


ジョン「もう一度だ」


短髪の金髪に青目だが丸くゴツゴツした体格のジョンがゴツゴツした手でカードを渡す


ルーはカードに傷がないのを確認して


こんどは慎重に左から3枚ならべる、星は3枚目だ、今度は大丈夫


ジョン「では行くね」


そう思って簡単に星を当てられてしまう


美人の女の子のセブンスと少し太ったファイブがクスクスと笑う


ルーは本気で考えたがわからなかった


ジョン「まぁ経験がいるからね、考える時間はいくらでもある、今度はこっちがカードをセットするね」


短髪の金髪に青目だが丸くゴツゴツした体格のジョンがそう言って


そう言ってルーは最後までボコボコにされた


ルーは諦めて他の場所に向かう


ここはエイト、ナイン、テンと女の子のシックスである


落ち着いている4人だ、トランプをしている


ルーが来るとみんなチラチラみている


そして1人話かけてくる


ナイン「僕はナイン、そいつがエイト、シックス、テン」


ナインはとくにパッとしない男で


エイトはボーとした男


テンはチラチラ見ている男で


シックスは照れているような女の子だ


ナイン「4人でトランプの大貧民というゲームをしている、ルールは・・・」


テン「この子に教えても無駄じゃね?」


シックス「えー?一応教えてみようよ?」


エイト「・・・」


青目で痩せている黒髪のトムが後ろから近づいてきた


トム「仲間はずれはいけないぞ?」


そう言ってルールを教える


ルーは興味しんしんだった、トランプは孤児院でも見たことあったが、誰も遊んでくれなかった


青目で痩せている黒髪のトム「手札は小さい数字を左にして、大きい数字を右にすると...」


トムが大貧民のルールを教えて


トム「強いカードや2〜3枚の強いカードのセットにはそれより強いカードを出さないといけない、4枚は革命で強さが逆転したり...」


そう言ってルー達は大貧民を3戦するが


ルーは3〜4位ばかりである


ルーはコツを掴んだみたいだった


次の3戦では


ルーは1位、1位、1位だった


シックス「イレブン強いね...」


この発言をきっかけに不穏な空気が流れる


テンが新入りのくせにのような苛立ちをはじめた


青目で痩せている黒髪のトム「はは、イレブン、そろそろあっちの透視をやりにいこうか?」


そう言ってルーに助け船を出す


ルーがファースト、セカンド、サード、フォースとレントン先生の透視ゲームをみにくる


車椅子で腕を組みながら、剃ってない不精髭をはやして不衛生そうな長い黒髪のレントン


レントンは静かに4人をみている


ファースト「また俺の勝ちだ?」


セカンド「いや、僕の勝ちなんだが?」


サード「私のみているところではセカンドの方が勝ってる、ファーストとフォースはまたずるをしている」


フォース「ナルシストのサードはさぁ、黙って結果を受け入れろよ?」


ここがさっき聞いた自己中グループだが


ファースト「成績は俺がトップなんだから当然な結果といえる」


セカンド「数学では私の方が上じゃないか?」


サード「おや、イレブン君じゃないか?」


フォース「落ちこぼれのグループはどうだった?」


車椅子で腕を組みながら、剃ってない不精髭をはやして不衛生そうな長い黒髪のレントンは言う


レントン「透視では、相手の描いた絵を透視して、同じ絵を書くのだ」


そういってレントンはルーに紙とペンを渡す


レントン「まずは私の書く絵を透視しろ」


うるさい4名も黙り込む


ルーはレントンの描いているものを透視しようと頑張るが何も見えてこない


そうしているとサードとフォースがこっちをチラチラ見ながら仕草をしている


ルー「?」


ルーは首を傾げながら様子をみていたが訳がわからなかった


車椅子で腕を組みながら、剃ってない不精髭をはやして不衛生そうな長い黒髪のレントンは言う


レントン「さぁ透視しろ」


ルーは透視を本気で頑張ったが無理だった


ファースト「優秀なら俺の子分にしてやってもよかったが見込みなさそうだな」


そうボヤくファースト


ルーは最初のレントンのペンの動きから描いた


ルー「V」の逆の形を描いた


ルー「...わからない...」そう観念する


レントンが黙って紙をひっくり返す


そこには5層のピラミッドと絵柄が描いてある


レントン「まずピラミッドの一層目は冠」


車椅子で腕を組みながら、剃ってない不精髭をはやして不衛生そうな長い黒髪のレントンは言う


レントン「そう冠とは王である、そして二層目は犬、三層目は猿、四層目は羊、五層目は豚」


レントン「これが世界の真理だよ、イレブン君」


ルーはまじまじと絵をみる


レントン「王が犬を動かし、犬が猿と羊を扇動して、猿と羊を動かす、そして羊と豚は食用さ」


そうするとスミスがどこからか戻ってきた


黒いスーツを着たスマートな紳士であるスミスは言う


スミス「よろこべ、ナンバーズの初任務を与える」


みんながスミスを注目する


スミス「西ドイツのアカを監視し、その中でいくつか証拠を残さずに事態を変えよ」


静まりかえる


ここは能力開発クラブという西の機関の秘密クラブなのだ、当たり前と言えば当たり前だろう


ファースト、セカンド、サード、フォースはワクワクしてる様子だった


少し太ったファイブ、照れ屋のシックス、美人な女の子のセブンス、そしてナイン、は戸惑った様子だった


エイトはボーとした、テンは黙ってみていた


スミス「これはこのクラブの洗礼だよ、我々は西に仕える犬であり、邪魔をする者は全て変える必要がある、そして西と自分の利益を作る!OK?」


短髪の金髪に青目だが丸くゴツゴツした体格のジョン


青目で痩せている黒髪のトム


車椅子で腕を組みながら、剃ってない不精髭をはやして不衛生そうな長い黒髪のレントン


3人は拍手をする


スミス「作戦とターゲットは後日発表する、ターゲットは3名で3つのチームを作って遂行する、失敗は許されない」


ファーストとセカンドとサードとフォースも歓声をあげる


他のメンバーは困惑していた


ただ選択肢が無かったルーはやや悲しいと思った


それだけだった


そう、「変える」とは、明らかに「消す」という意味が入っている


ルーは数日間クラブにいた


そんなある日またスミスがクラブの活動中にやってきた


みんなわかっていたのでざわざわとした


スミス「まず、4つのチームにわかれよう」


みんなは静まりかえる


スミス「実行部隊は1、4、10とトムがAチーム、2、5、9とジョンがBチーム、3、6、7とレントンがCチーム」


みんなはざわめく、中には「ええー」などの感嘆もある


スミス「エイトとイレブンと私はみんなのバックアップだ」


スミスは資料と写真を黒板に貼る


3名のターゲットがのる


西のやり方に疑問を抱く西ドイツのアカであり影響力が高い人物が3名


そのアカに資本を提供してるドイツの資産家が1名である


スミス「やり方はチームで考えろ、資産家へのメッセージとして同じ日を狙う」

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