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運営:『それでは三分以内に追放したい人を選んでください。』


 杏奈から個チャがきた。


 山口杏奈:『私たちと中クラスは瓜江豹に投票する。夜に私は、前田百合を虎羽は、椎名巫女を殺すよ。』


 中クラスと下クラスを一人ずつ殺しても問題は無いだろう。


 御園虎羽:『了解。』


 運営に瓜江豹と送る。


 ピピピピピ


 任務から個チャがきた。


『部屋で寝る? 待ち構える? 襲いに行く?』


 襲いに行かなくても大丈夫ということだろう。やっぱり、全員で一位をとる方法はある。くだらねえな。


「襲いに行く。」


 ピピピピピ


『誰を襲いに行きますか?』


「椎名巫女。」


 ピピピピピ


 少しの間が空き、メッセージがきた。それを見た時、わけがわかんなくなった。何が起きた? 誰が何をした?


『襲いに行く途中で人狼ゲームと鉢合わせ。死闘の末、勝利した。明日からも頑張ってください。』


 鉢合わせって何だよ? 杏奈か瓜江と鉢合わせしたということか?杏奈に個チャで聞いてみねえとやばい。


 御園虎羽:「おかしなことが起こってる。」


 山口杏奈:『予定通り。もうすぐ、朝。結果を見たら理解出来る筈。』


 予定通り? 俺は杏奈に騙されたのだろうか?


 運営:『朝になりました。瓜江豹、前田百合、中西菜々子、野々村真の死体が発見されました。今日も一日頑張ってください。』


 中クラスが全員いなくなった?


 瓜江豹:『裏切ったな、神宮寺。』


 運営:『死人に口なし。グループから強制的に退出させます。死者は大人しく死んでおけ。念の為に、他の死者も退出させます。』


 神宮寺小雪:『裏切った? 何を言っているんですか?私はもともと山口さんと組んでいたのですよ。貴方達は利用しただけですよ。』


 杏奈と組んでいた?


 御園虎羽:「何をした?」


 神宮寺小雪:『私は山口さんとずっと組んでいました。貴方とも組んでいましたが、どうせ裏切るつもりだったのでしょう。だから、山口さんとは今日までという契約で組んでいたんです。』


 御園虎羽:「それで何であんな結果になったんだよ?」


 神宮寺お前、何をした?


 神宮寺小雪:『瓜江豹が人狼ゲームと自白した時、私と山口さんは同じ結論に至ったんです。このゲームは全員が人狼のゲームだと。』


 全員が人狼?


 神宮寺小雪:『そもそもルールがおかしいんですよ。四日目で終了だったり、残り一人になるまで続いたりするじゃないですか。普通は人狼陣営と村人陣営が同数になった時点で終了な筈です。まあ、クラス対抗だから、続いてもおかしくはないんですけどね。でも、私と山口さんと巫女さんと御園くんと瓜江くんが、人狼と知って確信しました。ダウト人狼ゲームは人狼が殺し合うゲームだと。では、どうやったら決着が着くのか? 人狼対人狼はどうやったら決まるか?その答えは、山口さんが教えてくれました。』


 御園虎羽:「杏奈は何故、ずっと俺に隠していた?」


 山口杏奈:『私と虎羽が二人で生き残っても私が勝ってしまうから……。この答えを教えると不安要素が増えた。』


 勝ってしまう……?


 神宮寺小雪:『貴方達のクラスでも筆記テストの結果がダウトテストに影響すると聞いていたんですよね?』


 御園虎羽:「そうだが?」


 神宮寺小雪:『人狼対人狼は、筆記テストの結果で決まるんですよ。』


 確かにそれなら、俺は杏奈に負けんだろうが。


 御園虎羽:「それは確実なのか?」


 山口杏奈:『確実。先生がその話をしたら、直ぐにポイント払って、筆記テストの影響が何かを聞きに行った?』


 そんなに前から?


 御園虎羽:「じゃあ、何で下クラスは全員脱落したんだ?」


 神宮寺小雪:『瓜江くんの最後の言葉を聞いていたでしょう。私は瓜江くんと組むフリをしていたのですよ。瓜江君がを襲いに行く相手を巫女さんにしたんです。山口さんに頼んで御園くんが襲いに行く相手も巫女さんにして、巫女さんには御園くんを襲いに行かせた。私と山口さんは部屋で待ち構えるを選んだ。そしたら、下クラスの人達がどこに襲いに来ても死にます。巫女さんは、筆記テストで十番ですから、あの愚か者の集団に十番以内がいる訳ないですしね。』


 つまり、組んでいたのは神宮寺と杏奈だけなのだろう。これからが本番ということか……。二人とも神宮寺と鉢合わせしなかったら、勝ちか……。


 山口杏奈:『虎羽ごめんね。騙してごめん。今後しない。』


 御園虎羽:「分かった。」


 一回は一回だからな、いつか一回裏切ってやるよ。


 神宮寺小雪:『因みに御園くんはどの部屋にいる予定ですか?』


 誰が言うかよ。


 山口杏奈:『虎羽は部屋で寝ててね。』


 マジで寝てやろうか?


 神宮寺小雪:『面白いですね。寝込みを襲うのは淑女として、抵抗がありますね。でも私、襲われるよりも襲う方が好きですよ。』


 人狼の話だよね?


 御園虎羽:「お前はどこ行くんだよ?」


 神宮寺小雪:『私は巫女さんを襲いに行きましょうかね?』


 山口杏奈:『百合展開きたー。』


 そういう話じゃないよな? それにしても、椎名巫女って人一言も話してなくね?


 神宮寺小雪:『私が巫女さんを襲っている所に御園くんは来ないで下さいね。山口さんはご自由にどうぞ。』


 御園虎羽:「酷えな。お前マジで椎名巫女を襲うのかよ。」


 神宮寺小雪:『ええ、そのつもりですよ。今のところはですけどね。』


 山口杏奈:『神宮寺さんを追放してから、真面目に虎羽は部屋で寝てて。私この後、個チャしないから。』


 は? もしかして、密告させるつもり? そしたら、マジで個チャ来ないのかよ。鉢合わせしたら、厄介過ぎんだろ。


 神宮寺小雪:『それは賢明じゃないですよ。巫女さんに寝込みを襲ってもらいましょうか。現場を見てみたいものですね。』


 山口杏奈:『じゃ、虎羽がんばれ。』


 神宮寺小雪:『それにしても貴方達が、寮で行われた偽イベントの黒幕と知って、驚きましたよ。』


 桐生燈夜:『だから、もう会うことはないだろう、だったのかよ。』


 神宮寺小雪:『ええ、私が密告したら、ライフは致死量でしたからね。』


 桐生燈夜:『残念だったな。まだ、生き残ってんだわ。』


 神宮寺小雪:『あんまり残念ではないですよ。そもそも黒幕は貴方達でも、私に利用されてしまった人形ですからね。』


 言ってくれるぜ。


 山口杏奈:『黒幕はあと一人いる。』


 神宮寺小雪:『桐生燈夜くんですか?』


 まあ、イベントの主催者とされているから、当然だろう。


 山口杏奈:『うん、おかげで筆記テストは一位。』


 神宮寺小雪:『確かにそれは悔しかったですね。一位をとる予定でしたからね。』


 山口杏奈:『しかも、偽イベントの優勝者は私。』


 神宮寺小雪:『優勝の商品はないですしね。』


 山口杏奈:『でも、他の人が優勝したら、払わざるを得ないと思う。だから、あれはあなたの負け。』


 神宮寺小雪:『何が言いたいのでしょうか?』


 山口杏奈:『つまり、あなたは一度も勝利してない。そして、今回も私達が勝つから、お疲れ様。』


 確かに神宮寺は一度も一位をとってない。


 神宮寺小雪:『今回は勝ちますから。』


 山口杏奈:『今回も負けるんだよ。』


 杏奈は最大限に神宮寺を煽っている。


 運営:『それでは三分以内に追放したい人を選んでください。』


 運営に神宮寺小雪と送る。それから、杏奈からの個チャを待つ。しかし、いくら待っても来なかった。


 ピピピピピ


 任務から個チャがくる。杏奈、後で覚えてろよ。


『部屋で寝る? 待ち構える? 襲いに行く?』


「待ち構える。」


 俺は待ち構えるを選んだ。椎名巫女にしか勝てねえなら、どうせなら、待ち構えてみるしかねえだろう。


 ピピピピピ


 さあ、どうなった?


『死闘の末、破れたり。サヨナラ、死亡でーす。』


 クソが。杏奈が殺しに来たのか、神宮寺が殺しに来たのか知らないけど、俺は三位か四位だ。あとは、杏奈が勝ってくれればそれでいい。


 部屋を出た。教室に戻ると、不知火雅、杏奈、燈夜、紺野佳音以外は帰ってきていた。テスト時間は同じ筈だから、こいつらは一位じゃないだろう。


「おめえら、何位だ?」


「「最下位」」


 北村と石井は当然のように答えた。最下位二人はかなりキツイだろう。クソばっかだな。雑魚はリストラしたんじゃなかったのかよ。


「他は?」


「私たちは一位と二位だよ。ついさっき終わっちゃった。そういう君は何位なのかな?」


 北条唯と篠村沙織は当然のように答えた。


「三位か四位だ」


「そんなんで、偉そうにしてたの? ダッサ」


 北条って奴はウザイそれだけは、分かった。


「あ? 組み合わせの問題だろ。俺らのグループは神宮寺と杏奈がいたから、仕方ねえんだよ。てめえらみたいに雑魚だらけのグループなら、余裕で一位を取れたっつーの。雑魚どもが」


「みっともないねー、自分が負けたのを他人のせいにするなんて、ダサすぎるよ。しかも、女子に負けてるし」


 チッ……負けた言い訳をするのは、確かにダサい。


「ちょっと、唯。そのくらいでやめときなよ」


「えー、なんで?」


「不良に喧嘩を売ったら殴られるよ」


 偏見酷すぎるだろ。


「殴らねえよ」


「だってよ。殴られたら、密告しなよ」


「でも、この人、沢山ライフあるじゃん。二ライフくらい痛くも痒くも無いかもよ」


「そしたら、学校中にバラすぞって脅せばいいんだよ。そこまでされたら、さすがにまずいでしょ」


「いや、まず殴らねえから。北条の言ったことは正しいんだよ、クソが。俺が杏奈や神宮寺のレベルに追いつけないのが、問題なんだよ」


「ほへー、以外に素直。かわいいじゃん」


「うっせえ」


「橋口忘れてるよ」


「僕は六位」


 びみょー。


「うん、どうでもよかった。他の人達は何位なんだろうね?」


「一位とか二位だろ」


「そだねー。楽しみ」


 燈夜はやはり、一人では強い。あいつが人を信用出来たらどんだけ強くなるのだろうか。その時が楽しみだ。


 俺、桐生燈夜はダウトテストの部屋に入りダウト人狼テストの組み合わせを見て、更にやる気が失せた。


 上クラス:桐生燈夜


 中クラス:井上咲良(いのうえさくら)矢田聖(やだこうき)志村梨花(しむらりか)木村猛(きむらたける)


 下クラス:田中颯太(たなかそうた)三好(みよし)つむぎ、島風香(しまふうか)


 誰もマークしていた人がいない。つまり、雑魚だらけのグループということだ。こんなの必勝だろ。


 矢田聖:『組んでくれ。』


 桐生燈夜:「り。」


 気力が無さすぎて真面目に返答すらしない。


 ピピピピピ


 運営:『只今からダウト人狼ゲームを始めます。これから、十分間会議が行えます。十分後に運営に誰を追放したいか、メッセージをお願いします。』


 そういえば、俺の役職何だっけ?


 人狼か。やりやすいな。


 井上咲良:『みなさん、役職は何ですか?』志村梨花:『私は占い師。』


 田中颯太:『俺も占い師なんだけど……。』


 島風香:『占い師って嘘をつく人多いですよね。どちらかが本物でどちらかが偽物なんでしょうね。』


 矢田聖:『どちらも本物の可能性もあるだろ。このルール上被りがいる可能性が高いみたいだしな。』


 木村猛:『俺はハンター?ってやつ。これ、なんだ?』


 三好つむぎ:『何か分からないのにばらすのは良くないよ。』


 木村猛:『え? マジ? ヤバい。』


 矢田聖:『別にハンターなら問題はないだろ。』


 木村猛:『危ねー。良かったわ。』


 三好つむぎ:『私は村人だったよ。』


 木村猛:『地味だな。』


 三好つむぎ:『初対面、対面ずらしたことないのに、喧嘩うってるのかな?地味って何?私、地味じゃないからね。』


 木村猛:『いや、見たことねえから。』


 はー、話にならねえ。馬鹿みたいな話しかしてないじゃん。


 桐生燈夜:「こんなの話し合いしても意味ないですよね。」


 三好つむぎ:『どういうこと?』


 はー、そんなことも分かんないだ。


 桐生燈夜:「正直、追放するのは、クラスで決めるじゃないですか。」


 木村猛:『そうなの?』


 おい、矢田。ちゃんと伝達しとけよ。


 桐生燈夜:「だって、このゲームで自分が勝ってもどうでもいいでしょ。クラスが、勝つことを優先しませんか?」


 島風香:『確かに。』


 あ、いい事思いついた。


 桐生燈夜:「でも、人狼って厄介じゃないですか。」


 矢田聖:『そうだね。人狼はハッキリさせた方がいいね。』


 桐生燈夜:「だから、任務から役職のメッセージきてるじゃないですか。それをスクリーンショットして、送ってください。送らなかったら、人狼と判断します。」


 田中颯太:『そんな横暴な。』


 桐生燈夜:「じゃあ、あなたが人狼なんですか?」


 田中颯太:『違う。』


 桐生燈夜:「なら、大丈夫ですよね。」


 そして、次に全員に同じ個チャを送る。


「あなたと協力します。あなたが人狼でも編集して送れば問題ないですよ。編集は得意なのでスクリーンショットしたやつ、俺に送ってください。そしたら、編集したやつ返します。」


 全員が既読になり、グループに反論のメッセージがこないから、自分の勝ちを確信した。俺はスクリーンショットをしない。そして、全員からきた返信を見て驚く。全員が人狼だから、協力しますと言っているからである。しかし、そんなことはもうどうでもいい。


 ピピピピピ


 運営:『桐生燈夜以外、脱落。ルール違反。他の機能使った。スクリーンショットの使用は禁止。これにて順位を確定しました。皆様さようなら。』


 はい、俺の一人勝ち。マジで退屈だ。もうちょっと、まともな相手いねえのかな?しばらく部屋にいて、佳音を迎えに行くことにした。

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