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ここは、某N国。戦争を半永久にしないと誓った愚かな国だ。




 しかし、そんな愚かな国なのに一つの良い策を練っていた。それは、『特殊諜報員』を導入することだ。戦争は表向きにはせずに、裏でこそこそ他国の内政を破壊するための組織である。そんな『特殊諜報員』を選別する学校、ノーマルスクールに私は入学することになった。




 私は言いたいことがある、名前がダサすぎる。他国から疑われない名前を付けるためという目的は、理解した。それにしても、もっとまともな名前はなかったのだろうか。和訳したら普通高校だ。まあ、制服は可愛かったから許してやろう。




 全国各地から入学者がいるみたいなので、同中の人がいない人が多いだろう。




 しかし、私は幸い同中の人がいた。




 その子の名前は不知火雅(しらぬいみやび)だ。黒髪のショートボブのめっちゃ可愛い子だ。お人形さんのように可愛い顔をしている私の親友だ。あの真っ白なもちもちの肌の感触といったら……。やばいやばい、妄想が止まらない。




 家の最寄りのバス停に着くと、雅は既に居た。




「のんのん、遅いよー」




 のんのんという渾名は、私の紺野佳音(こんのかのん)という名前の一部からとられたものだ。中学生の時は、みんなからのんのんと呼ばれていた。




「ごめん、雅。ちょっと、寝坊しちゃって」




「そんなんだから、寝癖が立ちっぱなしなんだよ」




「いや、これはアホ毛だから」




「いや、見るからに寝癖でしょ。折角の銀髪が勿体ないよ。ほら、治してあげるから、後ろ向いて」




 言われるがままに後ろを向いていると、髪に櫛が当たる感触がした。雅に髪をといてもらってうとうとしていると、バスを見送ってしまっていた。初日から遅刻だけは、避けたいな……。



お読みいただきありがとうございます!

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