七夕に想いを馳せて
織姫と彦星
私はその二人が何だと思ってた
ただのおとぎ話いわば作り話だと思ってた
その物語を聞いても特に何も思わなかった
例えば貴方が織姫で
相手が好きな愛してる彦星と
一年に一回しか会えなかったら
どう思いますか?
ずっと隣にいてほしい
ずっと話していたい
ずっと温もりを感じていたい
愛してるあの人が天の川の
遠い遠い向こうの彼方にいて
会うのは一年に一回
仕事をサボったぐらいで
そんなこと酷すぎるなんて言っても
会えるのは一年に一回
そう七月七日 今日だけ
よく耐えられるな
その現実を受け止めるしかなく
今日まで我慢している
一回会えるだけでもいいじゃん
なんて私は思ってた
そういう問題じゃないんだよ
なら一生会えないほうが諦められるのではないか……
ああやっと会えた
手を堅く結んで
再会に涙を流した束の間
今までの出来事を話し込んで
愛を確認しあって
でもそれでも時は悪戯に過ぎていく
もうお別れの時間ですね
ああもう終わりなのですね
貴方と会う時はまた一年後
ここでまた会いましょう
元気な姿で会いましょう
また一年後の今日ここで
会うのが待ち遠しい
ではどうかお元気で
また会うときまで
愛してる
そういって二つの星は離れてく
天の川で再会を誓って
天の鳥たちに祝福されながら
天の川を手を振りながら渡る
キラキラと輝く星の集まりを
光に押されるように笑顔で去っていく
だから私達は願いましょう
あの星たちがせめてもの今日
雨が振らずに会えるようにと
だから私達は願いましょう
あの星たちが幸せでありますよう
今日だけでも幸せでありますように
そして私達は願いましょう
あの星たちが今日出会えると
私達が運命の人と出会えると
だから私達は願いましょう
空に輝くたった二つの
今日だけ輝きを増す
あの二人に祝福あれ
私達に祝福あれ
──願いよ叶え