冥界の女王は冥界にて最強
こんにちは、冥界の女王ヘルです。
此処からは少しだけ、ダイジェストで語りましょう。
(覇王さんを跡形もなく消し飛ばした跡、聖者くんをサイコロステーキにしました。そして天井から降ってきた聖女ちゃんと肉弾戦をします。鉄拳制裁と聖光を付与した拳を穿って来たので「鉛刀一割」と聖女ちゃんの拳ごと肉体を二つに割りました。)
玉座に座り直した私の前には4人分の肉塊が黙座しております。
(それで一息ついたと思えば玉座の背後から「縮地」を使った軽騎士の刃が私の首へと突き刺さるのです。そしてそのまま切り飛ばされ、頭が空中へと飛ばされたのです。まぁとは言え直ぐに超速再生で身体を元の形へと戻そうとするのですが、氷結されて身動きがとれなくなります。)
狂戦士の魔剣「スティルニル」ですね。このベルセルクが第一解放ではなく、第三解放をしていたなら私を瀕死の状態に持っていけたかもしれませんね。まぁその場合は私も奥の手である第二形態に移行しますが。
「勇者の物語でよく紡がれる、悪の親玉をようやく倒せたと思えば新しい形態で姿を現し絶望するやつ.......あれ私出来ます。外見的には今のミステリアスで美しい容姿から化物じみた姿になるんですよね。上半身は人肌の色で、下半身は腐敗して緑がかった黒へ変色するんです。あまりこの形態は好みませんね。強くはなりますが醜い。やはり女性は美しくあるべきなのです。」
脱線してしまいましたね。氷結された私は近づいてきた狂戦士を「この程度の薄皮で私を抑えられると」と氷結を内側から溶解し、首を掴み上げ絞殺します。城から抜けだそうとする軽騎士を強制的に転移させ、城間へと連れ戻します。
『あ、私死んだ』
彼女の最後の言葉です。彼女の首に短剣を突き刺し、そのまま切り飛ばします。殺られたらやり返す倍返しですね、はい。
「________ふざけんじゃねぇ!単装砲塔5基5門、解錠ッ!!」
魔法砲手ちゃん.......さっきまで道に迷ってたのに覇王さんとの盟約か何かで居場所を特定出来たのかな。爆撃の雨が降る。お城が大変なことになりましたよ。保険効かないですから勘弁して下さいよ。冗談です。
「逃げんじゃねぇ!」
「逃げてるのではなく、これ以上私のお城を壊されたくないだ.......美髪王さんですか。」
城の外へと出るが動きを封じられる。
「美しくない、な.......皆の仇は取らせて貰う」
仲間ごっこは他でやってくれませんかねぇ.......はぁ、まるで私が悪役みたいではないですか。
「鬱陶しいのでそろそろ放して下さい。」ぶち
拘束する美髪王の髪を美髪王ごと手刀で叩き切る。そして魔法砲手の方へと身体を向けようとした刹那、強大なレーザー砲に包まれる。
「クリームヒルトの仇だ、馬鹿野郎____________」
巨大なレーザー砲は周囲一帯を灰塵と化す。城の半分は消え、森の一部が抉り取られた様に消失する。圧倒的火力を誇る魔法砲手の最終奥義。単装砲塔5基5門を一つの主砲へと圧縮した超火力レーザー砲台。しかしこれを使用すれば1日は目を醒まさなくなると言う。故に彼女はその場に倒れ、意識を失った。
「_____________お城が凄いことになりましたね。」




