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団体戦開幕

「そんな......ロキの野郎が負けた?」


スケッゴルドは闘技場の姿を見て唖然とする。あれ程強かったロキがなす術もなく敗北したのだ。モルドや他の「c」組の生徒達は言葉が出ない。


「ロキきゅん!!!」


控え室から戻って来たヘズは担架にて運ばれていくロキの元へと走っていく。


「ボズヴァル・ビャルキ........」


ジークフリートもまた控え室から戻る。ベオウルフ先生が言うには命には別状はないらしい。けれど凍傷が酷いらしくブリュンヒルデの元へと運ばれるらしい。


(シグルド兄さんが学園長の次に強いと思っていたけど.......)


ボズヴァル・ビャルキの強さは本物だ。最後の氷結は避けられない。確実に喰らい敗北する。現状「c」組で勝てる可能性があるのはモルドさんの開始速攻「縮地」だ。決闘では負けるだろうけど、試合では先手を取れる。ビャルキとグローアの序列が反対であれば、ロキはグローアを瞬殺していただろう。


(相性が最悪過ぎたんだ。精神攻撃を完全に防ぐ事が可能な職種は『狂戦士』だけだ。)


故にロキは敗北した。近距離格闘術に置いてもロキは高みにいる。けれど広範囲氷結は道化師に防ぎようがない。あんなの闘技場という狭いフィールドで放たれたら防ぎようがないではないか。



「さぁさぁ闘技場の修繕もすみ、準備は万全!!団体戦開始の狼煙を上げても宜しいでしょうか!!」



ベオウルフ先生によるアナウンスメント。団体戦は本来午後から行われる予定だったのだが、観衆の熱が凄く前通しになることになったらしい。確かに序列一位同士の戦いは凄まじかった。二年生と三年生の実力は正直な話知らないが、学園でも最高峰の戦いであったことは確かだろう。


「俺達の出番が来たようだぜ!」


スケッゴルドが先頭に立ち、クラスメイト達を従える。


「ねぇ、なんであいつが仕切ってんの?」「知らない.....好きにやらせればいいんじゃない」「リーダーっぽい見た目だし、まぁ」


どうやらスケッゴルドが先頭に立ってたのは統率が取れていたのではなく自主的に先頭に立っていただけらしい。


「.........僕が影として君をサポートするよ、スケッゴルド」ボソッ

「んあ?あぁ、アムレートか。相変わらず声が小さいな!お互いに頑張ろうぜ!」


「c」組序列五位アムレート。職業適性は『復讐者』。存在感が薄く、いつもボソボソと話をしている為気味悪がられている。が、性格は優しく温厚である。その事をクラスメイトは知らない。


「っしゃあ!!ロキの弔い合戦といこうや!!」


死んでないけどな......とは言え、心配はいらないだろう。スケッゴルドはロキとの鍛練により大幅に強化され、アムレートがやる気を出している。それに「c」組の面子も大分癖はあるが強い奴らばっかりだ。


「勝ってこい、スケッゴルド!」

「負けたら承知しないんだから!」


モルドさんと一緒にクラスメイト達を見送る。スケッゴルドはバンッと拳同士を打ち付け、闘志を闘技場へと入場してきた「b」組の生徒達へ向ける。


『_______________君たち「c」組の進撃は当方達が止めさせてもらう。』


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