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序列三位同士の戦い

締まらない雄叫び声と共に第一試合はヘズ•バルドルの勝利に終わる。


「ヘズの奴、やりやがった!」


観衆の歓声が闘技場に響き渡る。


「「c」「b」クラス対抗戦初戦の勝利を飾ったのは「c」組ぃいいい!!!ヘズ•バルドルぅうううう!!!!」


ベオウルフ先生の言葉で更に歓声がわく。ヘズは肩に突き刺さった燭台の刃を抜き、ルーン魔術【聖】で傷を癒していた。


(聖重騎士の特性は火力、そして不死身性にある。)


特質する点はその頑丈さ、堅牢さ、そして筋力強化にあのだ。そして聖重騎士という事もあり、シスターなどの真似事も出来るのも強みである。


(欠点はスタミナの消費が激しい為、長期戦は不利。そして回復は自分にしか掛けられないこと。)


その為に聖重騎士であるヘズ•バルドルは「c」組へと配属されたという。


「凄いわ、バルドルさん!」

「やるじゃねーか!」


入口へと戻ってきたヘズへとクラスメイト達が集まり、言葉を送る。それに気分を良くしたのか自慢顔でロキの元へと向かうヘズ。


「_________________おめでとう、バルドル」


渋々とヘズへと称賛の言葉を伝えるロキに思わず苦笑が出る。っとヘズと目が合ってしまった。こっちへと向かい歩いてくる。


「ジークフリート、個人戦に参加し勝利を飾った。約束は覚えているな。」ボソッ

「わかってる。ロキも承諾済みだ。」


そうかと安堵とした表情を見せるとスキップで控え室へと歩き去ってしまった。調子のいい奴だ。



「「c」組序列三位、「b」組序列三位、闘技場に出よ!!」



どうやら第二試合が始まるらしい。スケッゴルドに背を推され闘技場へと出ていくモルドさんの姿が見える。


「「c」組序列三位、スカル•モルド。モルド子爵家の長女にして次期当主。職業適性は「軽騎士」よ。」


ガーダントの構えを取る。一吊り構えの一種と言えば分かり安いだろう。


「「b」組序列三位、ハーラル・ホールファグレ。ヴェストフォルの次期国王だよ。職業適性は「美髪王」。僕以上に美しい者はいない。君が僕の王道を邪魔するなら振り払う。この美しい髪を持ってね。」


美しい髪、等身以上の髪量を持つハーラル・ホールファグレ。恐らく髪を自由自在に扱う事が出来る職業なのだろう。髪の強度、伸縮性、そして殺傷力とバランスの取れた能力が予測出来る。


「両者、準備はいいですね。それではクラス対抗戦第二試合、開始ッ!!!!」


だが相手が悪かったな。一瞬だ。その合図と共にハーラル・ホールファグレは地面へと倒され、首もとへと剣を突きつけられる。


「__________私の勝ちよ、ホールファグレ殿下。」


縮地。「軽騎士」が保有する能力にして最強の初見殺し。ベオウルフ先生が試合終了の合図を鳴らす。


「..........ふ、ふふ」


一瞬の静寂の後に歓声が会場から響き渡る。ハーラル・ホールファグレも笑うしかなかった。モルドはマントを靡かせ控えへと戻ってくる。


「ドヤ顔を隠しきれてないぞ、モルドさん。」

「う、うるさいわね。」


しかしあまりの嬉しさから笑みがこぼれ落ちる。クラスメイト達も彼女の元へと集まり、祝杯の言葉を送った。

モルドさん「序列戦最強の女帝に私はなるッ!!」

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