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クラス対抗戦開幕

大きな花火音と共に闘技場は歓声に包まれる。今日行われるわクラス対抗戦。「c」組、そして「b」組が雌雄を決する一大イベント。


「さぁーて今日も始まって参りましたクラス対抗戦!戦うは一年生「c」組、そして「b」組の生徒達ぃ!!ニュービーズ達の戦いを見ようと各国機関の重鎮達がこのヴァルハラ学園へと集うッ!!見せて欲しい!見せつけて欲しいッ!!これがヴァルハラ学園の力だと!!!」


闘技場内のアナウンスにて実況をする「c」組担当教師ベオウルフ(元S級冒険者)。授業や課外授業、模擬戦闘での指導では物静かで冷静沈着な人物なのだが、決闘や序列戦などの死闘事では白熱とした実況を見せる。


「今日も騒がしいわね、ベオウルフ先生。」


控え室にて苦笑するモルド。


「はぁ、よくお前は落ち着いてられるなぁ.......緊張して昨日は眠れなかったってのによ」


その隣には緊張のあまり貧乏揺すりを止められないスケッゴルドの姿があった。


「スケッゴルド、落ち着いて。僕が教えた戦術、知識、全てを活用するんだ。そうすれば君は苦することなく「b」組を倒せる。僕は君を信じている。君は強い子だ。僕に君の最強を見せておくれ。」


ロキがスケッゴルドの前へとしゃがみこみ目線を合わせる。そして子供を諭すように言葉を伝える。


「ろ、ロキ.........」

(好きだ...........)


スケッゴルドはロキの瞳を見つめる。


「お、俺、頑張るぜ!絶対に「b」組の奴らぶっ倒してお前にッ!!?」バシンッ!!


頭を突然誰かに叩かれ、地面へと身体を倒すスケッゴルド。


「ロキきゅんに卑猥な視線を向けるな、下郎。あぁ、お痛わしやロキしゃま......ご無事でしたでしょうかぁ?」

「近いんだけど.......」


ロキの心底気色悪いと言った表情を受け、ヘズは悶える。


「はぁう!!?その冷めた態度、冷たい眼差しぃ............きゅうって胸が高鳴りましゅう」


立ったまま嬉しそうに気絶するヘズ。ジークフリートとモルドは視線を合わせ、互いに溜め息を吐く。


「緊張の欠片もないわね。」

「だけどあまり肩を張るのもよくない、か。」

「そうね。c組はこれくらいが丁度良いのかもね、ふふ。」


各自己にとって最強の装備を纏い参戦する。それにこれまでの鍛練の集大成を御披露目できる最高の舞台でもあるクラス対抗戦。あまり緊張し過ぎるのは良くない。


「ジークフリート♪僕のジークフリート♪」


ちょんちょんと頬(兜)をつついてくるロキは耳元でお願い事をしてくる。


「約束事とは別にお願い事を聞いて欲しい」

「どうしたんだ?」


ロキには大分お世話になっている。だから叶えられる願い事は未来投資の意味も含めて努力しなければならない。


「僕が勝ったら素顔が見たいなぁ、なんちゃって」


もじもじと照れた様子で懇願するロキ。可愛い。性別がどっちとか関係なく可愛い。


「あ、あぁ......勝ったら、な。」


ロキはうんと嬉しそうに頷く。それを気絶から立ち直ったばかりのヘズが目の当たりにし、鼻血を吹き出しながら後部へと倒れた。


「___________我が生涯に一片の悔い無し」


対抗戦も始まってないのに何をこいつは言っているんだろう。



「さぁさ!!クラス「c」共にクラス「b」の生徒諸君!!戦の時は来た!!!!舞台に上がれ!!!勇姿を見せろ!!!アングルボザの呪いを打ち破るのは君たちだぁあああああ!!!!」



各自腰を上げ、控え室から闘技場入口へと向かう。


「絶対に勝つぞッ!!」


スケッゴルドの掛け声と共に入口前にて隊列を組む。


「「「おうッ!!!」」」


対面側の入口にも「b」の生徒達が集る。対抗戦が始まるんだ。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 橋渡って学園に来たら3年間出られない筈なのでは? 重鎮達って入って来れるの? 退学どうのって辞められるの?
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