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ディートリヒは決闘を申し込む

「HA☆NA☆SE!!」ぐぎぎ

「行こうよ行こうよ行こうよ行こうよ行こうよ行こうよ行こうよ行こうよ行こうよ行こうよ行こうよ行こうよ行こうよ行こうよ行こうよ行こうよ行こうよ行こうよ行こうよ行こうよ行こうよ行こうよ!!!!」


ロキといつも通り外で昼食を取っていると背後からブリュンヒルデにバックドロップを決められ、現在は肩、腕関節技を決められている。


(本当になんなのこのゴリラ聖女!!?)


最近では毎日自分をつけ回してくる。そしてお決まりもそろそろ来るぞ。


「やはりここにいたか、ブリュンヒルデ。」


ヒロインのスノッリ・ストゥルルソンくん!君は俺の救世主だ。早くこいつを連れて行ってくれ!


「はっ、いい眺めではないかジークフリート。精々苦しめ。」


こいつ、俺を見殺しにするつもりか!?鬼、悪魔、スノッリ!


「才女よ聖女、親友が困っている!話せば咎めぬ、咎めぬは花!さぁ、解放と自由を!友情と情愛を!」ぐぐぐ


ロキは助けてくれようとブリュンヒルデを引っ張るがこのゴリラ女の膂力は常人のそれをとうに越えている。


「ぐぐぐ、ジークフリート......無理っぽい」とほほ


ロキが諦めてしまった。そんなに落ち込まなくてもいいんだぞ?この女の力がおかしいだけなんだから。


「っとと。ブリュンヒルデもいい加減にしろよ。」パシッ

「イテッ」


寝技から抜け出し、デコピンをブリュンヒルデのおでこに食らわせる。物凄い形相でスノッリに睨まれるが、知るか。


「____________へぇ、君がブリュンヒルデちゃんの従者くん?」


スノッリの背後からぴょこっと顔を出す優男。


「凄いね。さっきの拘束を抜け出すなんて......どこで学んだの?」


こいつの顔は見たことがある。攻略対象の一人だ。「剣帝」の職業に選定された隣国の王子「ディートリッヒ・フォン・ベルン』。いつもにこやかに笑っているが、人を小馬鹿にしたり人をいじるのが好きなサド野郎。


「一応これでも冒険者だからいろいろ経験してきてる。」

「そうだよ!ジークくんは最強だもん!」


火に油を注ぐことを言うな......


「へぇ、じゃあ自分とどっちが最強か試して見ようよ」

「いや、俺の負けで「ベルンくんじゃあジークくんに勝てないよー、えへへ。」


ピキっと血管額に浮かせるディートリヒ。スノッリくん、今すぐにこの子をどっかに連れてって下さい......お願いします、土下座しますから!!


「決闘しよう........ブリュンヒルデちゃんとのピクニックデートを掛けて。」


手袋を投げてきた............待て、ピクニックデート?


「それいい!決闘しよー!」


『決闘しよー!』じゃねぇんだよ!何でお前が答えてんだ!!


「放課後、訓練場にて待ってる。逃げないでね?」

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