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ルームメートルートでいいですか?

入学式を終え、クラス分けが発表された訳なのだが.......


「はぁえええええええ!!!?なゃぁんでぇえええええ!!!」


生徒と従者は混合されたクラスとなる。しかし、クラス分けの基準は「職種適正」に振り分けられる。七英雄や上質な職業持ちほどアルファベットの高いクラスと言う訳だ。


(そして勿論ブリュンヒルデはa組に組み込まれて、俺はギリのc組つーわけだ。冒険ランクと同じアルファベットってのは皮肉が効いてるな。)


ブリュンヒルデはクラス分けを見て叫んでいた。周囲はまた「聖女」が叫んでいると可愛そうな目で見られている。


「___________聖女、行くぞ。時間だ。」


宰相の息子であり、時期宰相の地位を継ぐであろう【スノッリ・ストゥルルソン】がブリュンヒルデを猫の首根っこを掴むように引きずって行く。


(いつの間に仲がよくなったんだか。流石はコミュ力おばけな主人公だな。)


『いやぁあああああジークくぅん!!』と引きずられていくブリュンヒルデへと手を軽く振るう。スノッリくんがこっちを一睨みして来たが構わない。


「ブリュンヒルデに一目惚れしたか.....ふふ、可愛らしいことだ」

(スノッリくんはフロールフ先輩の右腕で、ヒロインの一人。職業適性は「宰相」と文官で、戦闘の際の司令塔的ポジションを彼が担っている。)


それに目付きが鋭く策略家。黒髪で一途な美青年と来た。女性プレイヤーからの人気も凄まじいと従姉妹のお姉さんが熱弁してくれた気がする。


(実物で見ると本当にヒロインたち、イケメン過ぎるだろ。)


全員FFから出てきましたっ!て言われても信じるほどの美形達だよ。


「まぁ鴉羽の方が上だけどな!」がはは


親友の顔しか勝たん。俺はそう思ってる。


「_________お前、なに一人で笑ってんだ?気色悪い奴だな。」

「あぁ手の甲に口付けをしたときのレギンの顔を思い出してたところだ。」


生徒は学園が支給した制服の着用を義務付けているが従者にはその制約がない。故に冒険者であらば「装備」を、お手伝いであれば「メイド服」を着用している。


「なっ!!?お前なぁ!!」


顔を赤くし頬を膨らませるルームメートことレギンはブリュンヒルデと同じ「a」クラスだった。「a」「b」「c」とクラスは三つある。しかし、二年生からは実績次第で上のクラスに上がることも可能だ。それは反対に上にいるクラスメート連中も下がると言う危険性もあると言う事実だ。


「はぁ、お前「c」かよ.....一緒のクラスだったら良かったのにな。」

「なんだ、俺に惚れたか?」

「ばっ、ちげぇーよ!もう知らね!死ね!ばーか!.........また後でな」ボソッ


走り去ろうとしたが、立ち止まって一言呟くと逃げるように走って行ってしまった。


(かわいい)


その一言に尽きる。もうレギンルートでいいんじゃね?くそ可愛いんですけど。

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