表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

AI面接

作者: さきら天悟
掲載日:2021/05/07


こんな世の中間違っている・・・

どうにかしなければ・・・

・・・そうか、AI。


AIで・・・


俺はすぐにシステムをイメージした。

AIを活用したシステム。


これで、救われる人が増えるだろう。

それに副産物もある。

みんなが利用すれば俺も潤う。

さっそく、俺はシステムの設計に取りかかった。






『志望動機は何ですか?』


「御社の画期的ビジネスモデルに感銘をうけまして、

私も社会に貢献できる・・・」


『もっと率直に言っても構いません。

この会話は録音・記録されません。

友達と話すようにでいいですよ』


「安定した収入が欲しいですね。

30万円くらい。

あとコンピュータ系は得意かなって思って」


『どういう仕事がしたいですか?』


「それがよく分からないんです。

何が向いているとか」


その後も面接は続いた。

オンラインの。

それもAIとの。

普通の面接なら、これではじかれるだろう。

やりたいこともハッキリしないと面接官が落とす理由を見つけて。

でも、どうだろう。

やりたいことが明確にあって、優秀な人、

が本当に会社に必要だろうか。

まず、入社しても希望の部署に入れない。

しかも入っても希望する仕事ができるとは限らない。

そこで折れてしまう人もいる。

希望する仕事に就けて、バリバリ働く人もいるだろう。

でも、そんな人はステップアップを狙うに違いない。

その会社でキャリアアップできなければ、すぐ転職するだろう。


AIなら人事評価を蓄積し、会社および働く人の希望に近づける。

長く働きたい人、長く雇用できる人。

スキルアップしたい人、即戦力になる人など。


でも、希望が通らない場合もある。

しかし、AI面接を基にそれに近い会社を紹介した。





俺の開発したAI面接システムは多くの人を救ったと言われた。

もちろん第1は新卒者。

何枚ものエントリーシートを作らなくても済む。

2次面接からのスタート。

それから、自分が希望していない会社からでも、誘いがくると、

嬉しかったと涙を流した学生も多かった。

必要とされている実感を持てたそうだ。


企業側の負担も軽減された。

箸にも棒にもかからない学生のエントリーシートをチェックしなくても済む。

それに真の学生の姿を知れるのだ。

それこそがこのAI面接システムの特徴だ。

AIはエントリーシート、大学の成績だけでなく、

日ごろのSNSも分析していた。

批判的、攻撃的、指摘されたことに対する反撃など。

もちろん他人や社会との融和、協調性なども。




3年後、俺の開発したAI面接システムは世間に浸透しつつあった。

真の目的を達することができただろうか。

俺はある人たちを救う目的でこのシステムを作った。

就職したい学生や企業のためではない。

本当に助けたい人は、ネットでいわれない非難をされる人たち。

自殺に追い込まれた人もいた。

これを防ぐにはSNSを規制するしかない。

でも、厳しい規制は憲法上もできない。

だから、俺がSNSの発言に対するペナルティを作った。

人を傷つけた人には就職に不利になるという。

一部の人は気づきつつある。

無頓着に他人を傷つける人は、報いを受けることに気づくべきだ。

AIは過去のSNSの発言も読み解くのだから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ