プロローグ
俺の人生
中学受験 失敗 →公立へ
高校受験 妥協 →名も知られてない学校へ
大学受験 失敗 →高卒
就職 妥協 →ブラック企業なので退職
結果
ニート
死因
信号無視
目の前に広がる美しい花畑。
そこで呑気に水を撒いてる老人。
ここは一体どこなんだ?
「やあ」
老人は俺に気付き、声をかけてきた。
「だれだ?あんた」
「わしは神じゃ」
...?
「そなたは死んだのじゃ」
......???
「ちょ、そんなこと信じられるわけ
その時、目の前に映像が「現れた」
現れたとしか言いようがない。周りに機具も何も無いのにそこに現れたのだ。
「これは...俺?」
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周りで、救急車のサイレンが鳴り響く夕方。
事故に遭ったのは俺だった。頭から流した血を見ながら、助からないと悟った俺はこれまでの人生を振り返り人生の最期がこんな死に方なのだと思うと
「神に会ったら文句を言ってやる」
と訳のわからない事を言って死んだ。
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というのをなんとなく思い出した。
今の不思議な現象のこともあるし、ドッキリだとは考えにくい。
つまり俺は本当に死んだ?
「そうじゃ。覚えていないだろうがの」
は〜〜〜〜? え? これからどうすんだよ、 多分天国行きだと思うけど、今のうち神(さも当然のように心を読んできた)に媚びでも売っとくか?
「まあ、安心せい。 そなたは選ばれたのじゃ。(わしが振ったサイコロで)」
「だからそなたには
「何か特典があると?」
「その通り!」
「そなたには剣と魔法とスキルのあるいわゆる異世界、「マナソール」に行ってもらう」
「基本的なステータスが」
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LV.1
攻撃力 1 <称号>
魔力 1 地球より来たれし者
防御力 1 (隠蔽中)
敏捷力 1
<所持スキル>
人間言語理解 S(隠蔽中)
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「これを参考に何かひとつ願いを叶えてやる」
「マジか!」
何がいい?やっぱりラノベ好きとしては、何かチートスキルみたいなのが欲しいが、だいたいうまくいってないし…
「なあ、スキル以外でもいいのか?」
「駄目とは言ってないし、いいぞ」
「そしたら、魔力を無限にしてくれ」
魔力が無限なら、最弱魔法でも無限に打てるからリターンが大きい。
「…男に二言は無いな?」
「ああ」
「前世の記憶はどうする?」
「赤ちゃんからで。 そっちの方がいろいろ面白そうだし」
「では」
神がそう言うと、今まで俺が立っていた花畑に落とし穴ができ、落ちていきながらゆっくりと意識を失った。
「せいぜい後悔するが良い」
たまご