殺人予告した君が本当に私の息の根を止めるまで【200文字】
卒業式が終わった。疲れた。これでもう、心残りは無い。今日こそ飛べると思って屋上に来たら、学ラン姿の金髪男子が私の花柄ハンカチを弄んでいた。先日失くしたはずの物。
目が合った。
「見たな? 殺す!」
勢いよく迫りくる赤い顔。
湿った唇に全てが飲み込まれていく。
どうしよう。
息ができない。意識が遠のいていく。
このまま天に召される事を覚悟した時。
「先生、死ぬな。俺とつきあって!」
君の肩越しに見える桜。嗚呼、綺麗だ。
200文字、初チャレンジでした。
難しい。