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blood drop

今回は魔術士の話です。

女性を攫う所らへんからRにしようか、健全にしようか悩みましたが健全の方向に辿り着きました。

タイトルは魔術士の涙のことです。

皮膚の奥に眠るのは ルビーのような輝きを放つ紅い滴

満月を見た狼のように 気が狂いそうになる

灰になって蒸発して 消えゆく運命を辿るなら

私が美しい宝石にしてみせよう

私は魔術士 物質を変化させることくらい造作もない

形にしたらケースに飾って 埃の欠けらにさえ触れさせない

手に入れても欲望は満たされない 玩具を強請ねだる子供のように

待っている時間はない この私も時間の中に生きる 生命の器を与えられし人間という名の魔物

月が黒いベールで包まれたら 標的を探しに旅立とう


無邪気と無垢はドレスコード 装飾品に引けをとらない

くだらない話に微笑む 甘露のような声

平凡な世界から 連れ出してあげよう

獲物はいつも恐怖に彩られ 脅えていなければならない

なのになぜ揺らぎもしない 捕らえたつもりなのに捕らえられている?

「ただ淋しかっただけなんでしょう?」

憐れみの指先が頬を滑る 流れる紅い涙はまだ人である証なのか

滴は石となり 地面に紅い華を添えた


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