east sorrow
今回は男女の心の繋がりを書きましたが、それが友愛・親愛だっていいのです。
当たり前の日常がひっくり返った時、人との絆はこんな時発揮されるのだと思いました。
穏やかな時間と 光を奪った光景
瓦礫から覗く 月明かりさえ冷たくてナイフのよう
温かい言葉なんて 今は力を持たなくて
寧ろ素直に受け取ることさえできない
他人の幸せを見るたび 悪魔が住み着いて
誰彼構わず 爪立てて傷つけてしまう
それでもあなたは 二の腕で私を包む
荒れ果てた地で 穏やかな笑みを浮かべながら
いつしか心の涙は枯れ果て 労りの言霊に涙が流れた
悲しいわけじゃなくて 嬉しいわけでもなくて
あなたの腕が 私の中の哀しみと怒りを奪い
生まれてはじめて 温度の意味を知ったのです
私にまだできることがあるとするなら 求めることだけではなくて
あなたの施しに 無償で応じよう
元に戻すのは 数年後になるけれど
私はもう 不の字は抱かない
梅と桜が溶け合う頃 皆で抱き合おう
「また今度」と言わずに 今すぐにでもおいで
祈ってどうにかなるなんて思ってないけど 今の私たちには必要だから
今日と同じ日が 明日もやってきますように




