硝子玉の栞箱

持ち込みドラマ

失恋で恋に疲れた女性の話です。

次の恋に走りたいのに、失恋の悲しみに恐怖して走れない。

それでもやっぱり求めてしまうのです。

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機械仕掛けのドラマティック 泡沫の喜劇（はなし）なら間に合っているから

優しくて気の利く男（ひと） 味気ないより扱えない

優しいだけはつまらない 荒いのは単品じゃすぐ飽きる

何でもかんでも理由つけるけど 壊されるのが怖いだけ

硝子でできた心の臓 紙や小石より弱い

甘い関係に憧れるけど 終幕想像しては現実に引き戻されるから

何も要らない 想うならそっとしてて

水を忘れた心 針のような雨で潤して欲しい

毒草仕込みのドラマティック 永久の童話（はなし）ならもう聞きたくない

いつもハッピーエンド 実は純粋なる虚構物語

歪でごめん 裏切られてゼロになる

そんなことになるなら 独りでいた方がいい

泣いて疲れて 傷跡作って

凍みて沁みて 一人でいるより孤独を感じてしまう

だからそう 一人でいいの

つぎはぎのプライド 大人ぶる強がり

全部全部 私を守るためのもの

何も要らないなんて 嘘もいいところ

激しい恋に身を委ねる その勇気がほんの少しだけあったら

私の硝子も 角が丸くなるのに