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罪色羊児

長い間犯罪者を裁いてきて、ある日突然善悪を考える心が芽生えるという話です。

公平に裁く存在だって人にすぎないから、心はあります。

残酷なように見えますが、裁かれるようになるのにはそれなりの行動と理由があるのです。

そんな中で最後に彼が躊躇という人間らしい優しさを見せます。

結果的に良い方向にいったのか、悪い方向にいったのかはわかりませんが…。

愚かなる支配者よ まだわからないのか

火の国は水に擁され 水の国は業火に投げ捨てられた

都合のいい崇拝主義と 逸楽と刹那の愛好の成れの果て

透明な涙を流して見せても 同情に値しない

許しを乞うのは 罪を認めた何よりの証拠

堪忍してはやれないけど もう認めれば?

泣くことに疲れたようなら 涙の跡は優しく風で撫でてあげよう

情状酌量で 罪の爪痕は燃してあげよう

嫌だと泣き叫び 苦しみ嘆くならなぜ

最初から犯さなければいいのに

犯罪とはいつの時代も こんなものか


裁くのに感情を持ち込んでいたら この世界なんて成り立たない

数多くを裁き 落として罪の色が見えなくなってきた

善悪が存在する意義 意味は一体どこにある?

正しい道に導く為なら 命を奪うことすら正当なのか

罪を裁く立場でありながら 今子供のように迷っている

裁いていいのか 裁いてはいけないのか

あるはずのない心 軋んで剥がして檻に閉じ込めた

二度と迷子にならないように

これを最後の優しさとしよう

今一度考える猶予を与える

改善の片鱗見られないようなら この土地すべてを粉塵と化そう

飽き足りないなら 空気を霧の刃に変えてみせよう


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