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marguerite

どうしても花を使いたくて、今回はマーガレットにしました。

狐が恋をしてしまうわけですが、命の長さが違うからと突き放してしまいます。

風と戯れながら 光の水を浴びるあなた

遠くから見つめてるだけだった僕は 特別な感情を覚えた

手足の生えた動物なんて あなたから見れば物珍しい種でしょう?

あなたを想って 浅い眠りに苦しんだって

僕らはあまりにも かけ離れ過ぎている

真昼に座視 それだけじゃ物足りなくなって

眠りから覚まさないように 静かに歩み寄った

風にそよぐ花弁 闇に透ける白無垢の体

眠れる彼女に 悪しき毛皮のマントを寄せる

眠る振りして 悲しい視線を送られていることなど知らなかった


日課になった来訪 あなたは一人だけ眠っていなかった

「はじめまして 可愛い狐さん」

重なり合った視線 戸惑いながらも言葉を吐き出した

「会えたのは嬉しいけれど 私とあなたは結ばれることはないわ

この地に植えられた命 喩えるならそう蛍と何ら変わらないの」

見渡せば仲間はいなくて 暗闇の中に花は彼女だけ

もう永くはない 知った途端に涙が頬を伝う

「お行きなさい 覚えていてね

私が確かに 生きていた事を

そして振り返らないで 強かに逞しく生きなさい」

風を切って 地平線が見えなくなるまで走り続けた

さよならの代わりの涙 噴水の如くほとばし


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