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White Snow

季節外れの雪を待つ 月明りの下

願っても雪は降らず、幼子の涙が川となる

大人の理不尽な都合で 少女は病室という檻の中


どうしてこんなにも 雪に焦れるのか

心に問うも 宛はなく

KEEP OUT! 見えていたけど

この際 どうでもいい


禁じられし 戸を開け放ち

風に乗り、少女は駆け上がる




切に願ったから、せめてこの目で

でも そうは簡単に叶わないみたい

無垢の白じゃなくて 無知の白

季節はとうに冬 けれど降ってくれる兆しもない


どうしたんだろう この晴れやかな気持ち

そろそろ追ってくるかな…

TIME OUT! わかっちゃいたけど

一目見たかったんだ


夢をひと斬り 汚れた世界にはないってさ

もうどうにもならないくらい 汚染されてたみたいだ

TIME OVER わかったからここから離れることにするよ


来るのが遅いんじゃないか?


飽き飽きしたよ こんな場所にもう用はない


嘘の顔で引き止められても 心が動くとでも思っているの?

勘違いしないで 私とあなたは同じじゃない

ひねくれても汚れてはいないと思えるから


戻れと言うなら 戻りましょう

心は荒み 愛を無くし

緑を奪い 鉄で待ちを包み

絆を切り 自分を見失い そんな今の時代を作ってくれた 前の時代がやってきたのならば

50歩譲って戻ってあげる


最後に一言だけ

作ったものを壊すのは簡単 だけどね

歴史は永遠に壊せない

星がなくなるまで 何度も巡るの


土に溶け、少女は雪になる

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