月の少女
序章
それはそれは綺麗な満月の夜の事。
ひょんな事だった。
ある日の夜、突如目に激痛が走り
私はのたうち回った。
目の奥がズキズキする…。
何これ、こんなこと今まで無かったのに…。
少しすると、痛みはなくなり、目に異常も見られなかった。
なんだったのだろう?
けど痛く無くなったから大丈夫だよね。
と、少女は自分に自問自答した。
…一体なんだったんだろうか。
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第1章
翌朝
私は目が覚めた。
昨夜はなにも無かったかのような、雲ひとつない、晴れ晴れとした天気であった。
私は目ざめた。
「ふあぁ…眠いよぉ。」
「あっ、目何ともないかな?」
鏡で自分の顔を確認する。
「目にも異常はなさそうね、よかったぁ…」
そこには、黒髪ロングで目がぱっちりな少女が鏡に写っていた。
「さてさて、学校に行きますか!」
私は着ていたパジャマを脱ぎ捨て、学校の制服へと身を包んだ。
顔を洗い、髪を整え、準備完了。
「よし!行きますか!」
「おばあちゃん!学校行ってくるね!」
と少女は祖母に言葉を伝え家を後にするのであった。
「行ってらっしゃい。ありす。」
と、祖母は孫の名前を、言葉にした。
ありすと言われる少女は走る。
「やばいなぁ、今日ちょっと遅くなっちゃった!」
「遅れそうだから、近道っ!」
少女は路地裏を軽やかなステップで道をゆく。
空神ありすは、異常な身体能力を生まれつき体に宿している。
軽くジャンプしただけでも、4mを超える。
脚も早く、常に種目の1位であった。
何より一番気にしていたのが、((傷が一日も経たずに綺麗に治ることだ。))
その症状が、見られたのが今から10年前の6歳の頃だった。
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ありすは祖母と山へ。
キノコ狩りに出ていた。
祖母の近くには居たものの、足を滑らせ、山道から転げ落ちてしまった。
崖の下に転落してしまったありすは、致命傷ともいえる怪我を負った。
祖母はありすを救出し、抱き抱え近くの病院へ。
ボロボロだったありすを、病院で診察台に寝かせた。
すると、祖母はぎょっとした。
顔も血まみれだったありすだが、なんと、血が引いて、顔色が伺える状態になっていた。
身体も何箇所か骨折、出血はあったものの、徐々に回復していた。
医者も、驚きを隠せないまま、治療が行われたが、ほぼほぼ自己完治だった。
医者曰く、こんな患者は初めてだ!と言われ、研究させてくれと言われたが、祖母は断った。
病院を後にした祖母はありすを連れ歩いた。
「この子はもしかしたら普通の人間じゃないのかもしれない。だけど、私が育てると決めたんだ。死ぬまで絶対に守ってやる。」
と覚悟を決めた。
そして祖母は孫娘を隠すように町外れの小さな小屋に住み始めた。
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学校付近。
「身体が勝手に治してくれるのは有難いけど、なんせ1日目で治るのは我ながらやばいよね笑。」
ありすは、この事を誰にも話してない、祖母は理解者だが、友人、学校の人間には誰一人話してない。
話したら、気味悪がれるに違いない。
そうしたら、私もだしおばあちゃんも何か言われるに違いない…
なるべく怪我もしないように過ごしてるけど、大変だな…
「いかんいかん、この事考えるのはやめとこ!」
「お、学校見えた!」
ここでありすは猛ダッシュ。
ギリギリ遅刻は免れた。
「ふぅー、あっぶねぇ。」
急いでよかった、自分笑。
「今日1限目なんだったっけ?」
見た目は黒髪ロングの清楚な高校一年生。
身長も高く、成績優秀。運動神経も抜群。
それらを見ると、一般的な高校生に違いない。
だが、彼女は普通の人間とはかけ離れた、完治能力が携わっている。
これから、彼女の周りで不思議な出来事が起こることは彼女は知りもしないだろう。
つづく