ピンクのアルパカ
今まで相談相手のいなかったわにくんは、
嬉しくて早口で話しはじめました。
「もえちゃんは赤ちゃんを産んでから体調が悪くて、
今は外にも出れないんだよ。
子供に心配かけたくないと思って、子供の前では笑顔だけど、
部屋でよく1人で泣いているだ…
ぼくはそんなもえちゃんをいつも見ているだけなんだよ。」
わにくんは悲しそうに話してくれました。
ユニコーンにわにくんの気持ちは伝わりました。
でもユニコーンは考えました。
わにくんと話したらもえちゃんは喜ぶのかな?
もえちゃん?もえさんはもう大人で怖がってわにくんが捨てられたら、
どうしよう?
ユニコーンは1人じゃ決められないと思い友達の、
アルパカちゃんを呼ぶことにしました。
ユニコーンはアルパカちゃんに連絡する為に、
小さなりんごのような赤く丸い道具を出しました。
「それなに?」
「だれとでも連絡のとれる道具よ。わにくんの気持ちはわかったわ、
私1人じゃ決められないから、今から友達のアルパカちゃん呼ぶわね。」
そう言うと、りんごのような道具をフリフリしました。
「なにしているの?」
「話したい相手を思って、これを振るだけで、相手に気持ちが伝わるのよ。
地球には無い道具でしょ?地球人は目に見えるものしか信じないから、
時代遅れなのよね!」
ユニコーンがひとりごとのようにブツブツ言っていると、
「呼んだかしら?」と声がしました。
わにくんが振り向くと、
モフモフのぴんくの毛の小さな小さなアルパカちゃんがいました。
「私1人じゃ考えがまとまらないないから、
協力してよ。」とユニコーンがいいました。
「いいですよ。話して下さい。」
丁寧な言い方でアルパカちゃんが答えました。
わにくんはぴんくでかわいいのに、
冷静な話し方のアルパカちゃんに驚きました。
世界にはぼくの知らないことがたくさんあるだなと、
わにくんは興味津々でアルパカちゃんを見つめています。




