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ボロボロなわにくん
ユニコーンはダルそうに座りわにくんの話しを聞きました。
「もえちゃんは悩みがあるんだ、
あんな苦しそうなもえちゃんを見ているのが嫌なんだ
だからぼくが話しを聞いてあげたいんだ。」
ユニコーンは面倒くさそうに言いました。
「もえちゃんはもうおばさんじゃない、
子供じゃないのよ、
今さらわにくんが話してもびっくりするだけよ。」
わにくんは泣きそうになりながら言いました。
「でもぼくはもうこんなにボロボロだから、
もえちゃんとお別れかもしれないんだ、
だから助けてあげたいんだよ。
だってもえちゃんのことを一番わかっているのはぼくだから。」
ユニコーンは暗くて良く見えていませんでしたが、
月明かりで照らされたわにくんをよくよく見ると、
所々糸が出ていて、何箇所か縫い直した後があり、
元は濃い緑だった身体もすっかり色が落ちてきみどり色になっています。
そんなボロボロのわにくんを見ていたら、
急にかわいそうになりました。
「もえちゃんのことを聞かせて。」
ユニコーンはわにくんに言いました。
「わかった全部話すね。」
わにくんは嬉しそうです。




