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1話
『暇だわ…』
シルクのような金髪のハーフツインテールに、つんとしたサファイアブルーの瞳。
まだ幼さの残る顔立ちをした少女は、申し分無く美しかった。上品かつ可愛いらしいドレスがさらにそれを引き立てている。
『でも…暇に決まってるわね。私は第三王女なんだから…』
彼女は第三王女だった。
いずれは政略結婚させられる、ただの国政の駒…。そう思って彼女は溜息を吐いた。
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コンコンッ
『…はい、どちら様かしら』
突然自室の扉が鳴る。
『…姫様。今日から姫様の護衛をさせて頂くものでございます』
ーそういえば、今日からだったかしら。
姫君は思い出す。
この国では15歳を迎えた王女には専属の騎士が与えられる。
そして今日が、その騎士との対面の日であった。